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CSR活動

「WCSコンゴ」活動レポート (2012年7月1日~9月30日)コンゴ共和国プロジェクト

西原智昭 2012年10月

クリック募金による寄付は、8月から10月までの期間では、これまでと同様に、コンゴ共和国・モンディカの森での活動(トラッカーやエコツーリズム主任の人件費の一部、事業継続に不可欠な補給食料代、エコツーリズム主任の出張費用等)ほか、モンディカの隣接地域で並行して20年来ゴリラの研究を継続しているベリ・バイという湿地性草原での研究スタッフおよび研究のための費用の一部に活用させていただきました。

写真1.モンディカの森のゾウ道を歩く永石文明氏©西原智昭写真1.モンディカの森のゾウ道を歩く永石文明氏©西原智昭

この期間のトピックとしては、9月初旬に、生物多様性保全に関する企業コンサルタントの第一人者であり、東京農工大学と立教大学で生物多様性保全の講義・セミナーを受け持つ永石文明氏が、モンディカの森とベリ・バイを訪問したことです(写真1)。
目的は、コンゴ共和国における自然、野生生物、環境保全、エコツーリズム、開発業、地域住民あるいは先住民の生活など多くの分野にわたる日本人向け環境教育の教材を作成するための資料収集でした。モンディカおよびベリでの現場経験をもとに、日本人にはあまり知られていない野生のニシローランドゴリラやマルミミゾウ、他の野生生物の生態と社会、その生息地である熱帯林の様子とその保全の状況を詳しく知らせることです。
永石氏は、来年3月を目途に教材を完成させ、大学などの教育機関、企業のCSR教育などで環境教育を実践できるようにします。また、同教材をもとに、日本の動物園での環境教育に詳しい方が、動物園でも使用できる教材を作成し、動物園にてアフリカの熱帯林とゴリラなどの野生生物の保全に関する教育普及活動を行います。

モンディカでは、日々、研究者が人付けされたキンゴ・グループとブカ・グループを継続追跡し、その生活形態を明らかにしつつあります。両グループは数年来ツーリストも観察できるようになっていますが、ツーリストにも一頭一頭の特徴がわかるようなポスターが完成しました(写真2)。

写真2.モンディカでのキンゴ・グループの個体識別に役立つポスター©WCSコンゴ共和国写真2.モンディカでのキンゴ・グループの個体識別に役立つポスター©WCSコンゴ共和国

写真3.双子の赤ちゃんを抱くメス・ゴリラ©WCSコンゴ共和国写真3.双子の赤ちゃんを抱くメス・ゴリラ©WCSコンゴ
共和国

ベリ・バイでは、バイに出入りするニシローランドゴリラなど大型哺乳類を継続的に観察し、各グループの生活史を明らかにしようとしています。この9月には、双子の赤ちゃんが確認されました(写真3)。ベリでの約20年に渡る継続調査の中で、双子の子どもが確認されたのは4度しかなく、非常に珍しい現象です。

さらに、モンディカとベリでのエコツーリズム進展のために、ツーリスト用の案内ポスターがこのたび完成しました(写真4)。英語と仏語のみの表記ですが、日本人の訪問者が多くなる日には、是非、日本語版も作成していく予定です。

写真4.エコツーリズム用のモンディカとベリに関する案内ポスター©WCSコンゴ共和国

写真4.エコツーリズム用のモンディカとベリに関する案内ポスター©WCSコンゴ共和国写真4.エコツーリズム用のモンディカとベリに関する案内ポスター©WCSコンゴ共和国

クリック募金は、このように野生のニシローランドゴリラの保全・研究活動に大きく貢献し続けていきます。今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします。