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CSR活動

「WCSコンゴ」活動レポート (2013年4月1日~6月30日)コンゴ共和国プロジェクト

西原智昭 2013年07月

クリック募金による寄付は、2013年5月から7月までの期間では、引き続き、ゴリラの保全、調査、エコツーリズムを実施しているコンゴ共和国・モンディカの森での活動費(人件費、食糧費、維持費等)の一部に活用させていただきました。プロジェクトの全般的な進行状況はサイトをご参照ください(http://congo.wcs.org/WildPlaces/MondikaResearchCentreDjekeTriangle.aspx)。
この期間は、比較的ツーリストの数も少なかったので、ベース・キャンプのインフラ整備に力を入れました。まず、キャンプのすぐ横を流れるモンディカ川を渡るための橋が老朽化したため、板をすべて取り換え、リニューアルしました。この橋は、研究者やツーリストが人付けされたゴリラを探しに行くときに必ず渡る橋ですが、湿地帯の中にあるため木材が腐りやすく、定期的なチェックと交換が必要なのです(写真1)。

(写真1)橋の修復前 (C)WCSコンゴ共和国(写真1)橋の修復前(左)と修復後(右)©WCSコンゴ共和国

(写真1)橋の修復後 (C)WCSコンゴ共和国

次に、人付けされたゴリラを追うトラッカーたちの宿泊場所の改修を行ないました。以前は、屋根付きで壁のない建物の中にテントをいくつか立て、その中でトラッカーは寝泊まりをしていましたが、テントが老朽化した上に、薄いキャンピングマットの上で長期間生活するのは快適ではありませんでした。そこで、一人ひとりにベッドを作り、そこにベッド用の厚いマットをひいた上に、蚊帳も取り付けました。これで、トラッカーも快適に寝泊まりができるようになりました。こうした配慮は、トラッカーの健康維持のためにも、モンディカのような長期プロジェクトにも、不可欠なものなのです(写真2)。

(写真2)改修されたトラッカーの宿泊場所(C)WCSコンゴ共和国

(写真2)改修されたトラッカーの宿泊場所©WCSコンゴ共和国

そして、今年の2月から調査見習いとしてモンディカに派遣されていた首都ブラザビルのマリエン=ングアビ大学の学生、ロック・バハンブラ氏が、5月に無事研修を修了しました。モンディカのコンゴ人マネージャー、ヘイリッシュ・オベキィ氏のもと、ゴリラ・トラッキングに必要な研究者としての技能(GPSの使い方、ゴリラの生態・社会に関するデータの収集・分析方法、トラッカーとのコミュニケーションと関係作り、キャンプ・マネージメントなど)を習得しました。コンゴ人の次世代の研究者を育成していくことは、モンディカ・プロジェクトの維持だけでなく、コンゴ共和国の科学研究の発展やニシローランドゴリラの長期に渡る保全活動にとっても、重要なことです。こうしたツーリストの少ない時期だからこそ、このような研修プログラムを実施することが可能なのです。

また、ゴリラの保全を訴える環境教育に必要なポスター(写真3)を作成し、国立公園周辺の村や学校に広く配布しました。さらに、学校では、コンゴ共和国の野生生物の保護に関する法律をやさしく書いたパンフレット(写真4)を作り、生徒に教えました。こうした地道な活動を通じて、長期に渡る世代を超えた、野生ゴリラへの理解が深まり保全活動が継続していくのです。

(写真3)ゴリラの保全に関するポスター(C)WCSコンゴ共和国(写真3)ゴリラの保全に関するポスター©WCSコンゴ共和国

(写真4)パフレットを見る学校の生徒(C)WCSコンゴ共和国(写真4)パフレットを見る学校の生徒©WCSコンゴ共和国

このようにクリック募金は、野生のニシローランドゴリラの保全・研究活動に大きく貢献し続けていきます。今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします。