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CSR活動

特集1 安定供給を通じて社会を支えるJXTGエネルギーのバリューチェーン

少子高齢化の進展やエコカーの普及によって国内の石油需要が減少する一方、海外では新興国を中心に石油需要が順調に推移する等、石油を取り巻く事業環境は大きな転換期を迎えています。JXグループと東燃ゼネラルグループの統合によって誕生した新たなバリューチェーンは、先の予測が困難な時代に石油の安定供給に道筋をつけるという非常に重要な社会的使命を負っています。社会の未来を見据え、原油調達から販売・輸出に至る一連の流れを、より効率的かつ強固に生まれ変わらせるJXTGエネルギーのバリューチェーンの“今”をご紹介します。

JX:JXエネルギーグループ、TG:東燃ゼネラルグループ

1.資源調達

原油調達先:15ヵ国、原油輸入量:10,385万KL(JX:7,177万KL、TG:3,208万KL)(2016年度)

原油調達のほぼ100%を輸入に頼り、その8割以上を中東産油国に依存するわが国において、原油の安定的な調達体制の確保は最優先の取り組みです。JXTGエネルギーは統合により、最適な原材料選択を可能にするべく供給元の多様化を図り、ロシア、西アフリカ、北中南米等を含めた世界15カ国へと調達先を広げました。特に重要度の高い中東産油国においては、現地に事務所を設置し、日頃から対話・交流に努めるとともに、産油国の人材育成、技術支援にも協力するなど、信頼関係の構築に力を入れています。
実際の調達に当たってはターム契約(長期契約)によって安定的に原油を確保する一方、スポット契約(出荷ごとの契約)によって、用途に応じて経済性、柔軟性の高い原油を世界中から調達する体制を構築しています。

2.輸送・備蓄

所有・長期傭船する原油VLCC:32隻(JX:23隻、TG:9隻)(2017年4月1日時点)

JXTGエネルギーはVLCC(Very Large Crude Carrier)と呼ばれる30万トン級の超大型タンカーを32隻、10万トン級のタンカー10隻を擁し、原油を海上輸送しています。輸送の際は地域の気象情報や社会情勢等に細心の注意を払いつつ常に最適なルートを選択し、安全を最優先に全国の製油所へと持ち込んでいます。今後は統合シナジーの1つとして原油タンカーの寄港数削減による配船最適化を図っていきます。
なお、日本国内では、不測の事態に備え、国家備蓄として、産油国共同備蓄の2分の1と合わせて輸入量の90日分程度に相当する量を、民間備蓄として消費量の70日分に相当する量を備蓄することが法律で定められています。JXTGエネルギーは民間備蓄の約5割を担い、有事の際にはこれらの備蓄を放出することで安定供給の責務を果たしています。

約5割は、2017年4~8月実績

3.精製・生産

製油所・製造所数:16カ所(JX:11カ所、TG:5カ所)、原油処理能力:193万バレル/日(JX:130.3万バレル/日、TG:62.7万バレル/日)(2017年4月1日時点)

JXTGエネルギーは全国16カ所の製油所・製造所で原油を精製し、ガソリン、LPガス、ナフサ、ジェット燃料、灯油、軽油等の各種石油製品や石油化学製品といった“バリュー”を生み出しています。今後は統合シナジーの最大化を早期に実現するべく、製油所間における原材料、半製品、ユーティリティー等の相互供給を図る一方、将来の製油所・製造所の統廃合を踏まえた最適な生産と供給体制の構築を進めていきます。中でもグループの資源が集中する川崎地区については、各拠点をパイプラインでつなぎ、化学品原料や工場で使用するエネルギーを相互供給する等、一体運営による生産効率化を図るとともに、統合によって市場での存在感が一層高まる基礎化学品の分野に注力していきます。

4.国内物流

油槽所数:61カ所(2017年4月1日時点)

JXTGエネルギーは、石油製品を全国に安定的かつ迅速に供給できる体制を構築しています。製油所で生産された石油製品は、直接あるいは内航タンカー、鉄道等で全国61カ所にある油槽所に運ばれた後、主にタンクローリーでサービスステーション(SS)や需要家であるお客様のもとに配送されます。より消費地に近い出荷基地からの石油製品をお届けするために、自社製油所と油槽所に加えて、他社の製油所や油槽所も出荷基地として活用しています。JXグループと東燃ゼネラルグループの統合による物流ネットワーク融合により、最適な出荷基地からの安定供給体制のさらなる強化を継続します。

5.販売

SS数:13,648カ所(JX:10,298カ所、TG:3,350カ所)(2017年3月末時点)

全国約13,600カ所に広がるJXTGエネルギーのSS。統合によって国内ガソリン販売シェアは50%超に達し、エネルギー供給を通じて社会を支えるインフラとしての責任はますます高まっています。SSでは「ENEOS」「ESSO」「Mobil」「ゼネラル」の4ブランドを展開し、高品質な石油製品を、最高水準のサービスとともに、適正な価格で安全かつ安定的に供給しています。
SSは厳しい建築基準により、大地震にも安全性を確保した耐震・耐火構造です。災害時には警察・自衛隊・消防・病院関係等の緊急車両へ優先して給油ができるよう、さまざまな機能を備えた震災対応SSを展開しています。

2020年までに「ENEOS」ブランドに統一予定

6.輸出

【世界1位】パラキシレン生産量:362万トン/年、【アジア1位】プロピレン生産量:170万トン/年(2017年3月末時点)

安定した経済成長が見込まれるアジア太平洋圏のエネルギー需要を取り込むべく、川崎製油所・製造所、大阪製油所、知多製造所等に輸出インフラの充実を図り、海外マーケットへの石油製品の積極的かつ機動的な製品輸出を行っています。主力の基礎化学品事業では、ポリエステル繊維やPET樹脂等の基礎原料となるパラキシレンは世界1位、合成樹脂や石油化学製品の基礎原料等に使用されるプロピレンはアジア1位の生産量を誇り、グローバル市場で存在感を確立しています。今後は海外パートナー企業の協力のもと、自社製造拠点の運営・新規開発や販売拠点の開拓を含め、広く海外に石油中下流事業を展開。着実に収益を確保することで、国内におけるエネルギーの安定供給にもつながる強固なバリューチェーンを築いていきます。

詳細はCSRレポート「特集1 安定供給を通じて社会を支えるJXTGエネルギーのバリューチェーン」でご紹介しています