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このページは、目次の中の第2編の中の第1章の中の第3節 ジェット燃料のページです。

  1. 種類・用途と規格
  2. 性状

1. 種類・用途と規格

航空機のジェットエンジンに使用される燃料で、今日ではほとんど全ての航空機がジェット化され、ジェット燃料を使用している。

ジェット燃料は、沸点範囲がガソリン留分から灯油留分にまたがる広沸点範囲型と、灯油留分の沸点範囲を有する灯油型に大別される。

表 2-1-3-1 に各種ジェット燃料の種類・用途および各国規格との関係を示す。

表 2-1-3-1 各種ジェット燃料の種類・用途および各国規格
  アメリカ 相当イギリス規格 相当日本規格
規格 名称 特徴 需要 供給性 主用途
軍用 MIL-T-5624 JP-4 広沸点範囲型
蒸気圧14~21kPa
最大 軍用機の大部分 DEF STAN91-88 DSP K2206F
JP-5 灯油型
高引火点
(61℃を越える)
海軍用 DEF STSN91-86 DSP K2206F
民間用 ASTMD-1655 JetA-1 灯油型
析出点-47℃以下
長距離機用 DEF STAN91-91 JIS-K-2209-1991
1号
JetA 灯油型
析出点-40℃以下
短中距離機用   JIS-K-2209-1991
2号
JetB 広沸点範囲型
蒸気圧20.7kPa以下
一般用
(寒地)
  JIS-K-2209-1991
3号

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2. 性状

灯油型、広沸点範囲型とも厳しい規格に基づいて製造され、輸送および貯蔵には厳しい品質管理がなされている。性能としては、燃焼性がよく、煤(すす)が生成しにくいこと、適切な沸点範囲を有すること、低温流動性が良くワックス析出温度が低いこと、水、ゴミなどの不純物の少ないことが要求される。



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