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「再生可能エネルギーからの直接MCH電解合成」についてRD20でポスター発表

再生可能エネルギーからの直接MCH電解合成(Direct MCHプロセス)について、2019年10月11日(金)にホテルニューオータニにて開催された、「RD20:Research and Development 20 for clean energy technologies(クリーンエネルギー技術に関するG20各国の国立研究所等のリーダーによる国際会議)」で発表を行いました。本会議は、ダボス会議及びパリ協定長期成長戦略懇談会での安倍総理発言を受け、G20が持つ多様な知見を融合し、CO2大幅削減に繋げるため、G20の研究機関リーダーが一同に会するものです。
当社はCO2削減に貢献できる技術として、再生可能エネルギーの貯蔵・輸送スキームを研究しています。エネルギーキャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(以下「MCH」)を製造するためには、従来、水電解によって水素を製造・貯蔵し、トルエンと合成させる2段階のプロセスが必要でした。当社が開発している直接MCH電解合成法では、トルエンの電解により水素ガスを経由せずに1段階でMCHの合成が可能なため、MCHの製造コストを大幅に低下させることができます。
本会議では、直接MCH電解合成法の概要(図1)、サプライチェーンイメージ(図2)、スケールアップや実証計画などについてポスター発表を行い、当社の技術のアピールを行いました。

図1.直接MCH電解合成技術の概要
図2.サプライチェーンイメージ

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