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第一原理計算による脱硫触媒機構の考察についてサウジアラビアで発表

第一原理計算を用いた水素化脱硫触媒における酸化チタンコーティングの効果に関する考察に関して、2019年11月3日(日)~4日(月)にキングファハド石油鉱物資源大学(ダーラン、サウジアラビア)で行われた第29回日本-サウジアラビア合同シンポジウムで発表を行いました。本シンポジウムはJCCP国際石油・ガス協力機関の連携促進事業の一環で開催されており、当社は日本側主催のJCCPおよび石油学会から要請・支援を受けて発表したものです。
当社は研究開発を効率的かつ迅速に進めるため、密度汎関数法(DFT)計算をはじめとした分子シミュレーション技術を積極的に活用しています。
本シンポジウムで行った講演は石油精製プロセスにおける脱硫触媒開発を題材としたもので、具体的には、これまで経験・概念的に議論されていた触媒設計指針を、理論計算の立場からも評価し議論を深めていくことを提言したものです。
当社は今後も分子シミュレーション技術を研究開発の基盤技術として強化し、高性能触媒や革新的な素材の開発を実現していきます。

図1:本発表で行った分子シミュレーション概略(脱硫触媒の担体-金属相互作用解析)
図2:発表を行う入口研究員

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