機能材研究

ナノ分散技術

ナノ分散技術とは、フィルム内部にナノ材料を3次元に分散させ高機能化を実現する技術です。当社製品であるスクリーン用透明フィルム(KALEIDO SCREEN)には、当社のコア技術の一つであるナノ分散技術が活用されています。
ナノ分散技術により、従来は70%程度であったスクリーン用透明フィルムの透明度を世界最高水準の透明度90%に引き上げ、ほぼ無色透明のスクリーン用透明フィルムの開発に成功しました(図1)。

図1 プロジェクションマッピングイベントの様子
(左:日中の非演出時、右:夜間演出時)於:あべのハルカス)

透明スクリーンの原理

透明であるためには光がそのまま透過することが必要ですが、透過するだけでは映像はほとんど映りません。一方、プロジェクターからの映像を鮮明に投影するには光を散乱させ、映像を結像させることが重要ですが、散乱が生じると透明さが失われてゆきます。この相反する2つの性能をナノ分散技術により両立させています。

KALEIDO SCREENにおいて、スクリーンとしての機能は、光拡散層中に分散している光拡散粒子がプロジェクター光を散乱させることによって発現しています(図2)。光の散乱形式には大別して幾何散乱、ミー散乱、レイリー散乱の3種類がありますが、スクリーン用途では、色再現性が優れるという理由からミー散乱を利用するように粒子を設計しています。またその時、散乱光の強度と配光バランス(図3)が最適となるように考慮しています。

図2  投影模式図
図3 ミー散乱光の強度

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