研究開発トピックス

2005年度

2006年3月

サルファーフリー燃料開発でGSC賞環境大臣賞を受賞

発表概要 当社のサルファーフリー(イオウ分10ppm以下)燃料製造技術開発が地球環境負荷低減への貢献を認められ、2005年度GSC賞環境大臣賞を受賞しました。
インパクト GSC賞環境大臣賞は、持続可能な社会実現への貢献を目指す化学系の人々の団体であるGSC(グリーン・サステイナブル ケミストリー)ネットワークより贈られる賞です。
当社は、「ROK-Finer」プロセスによるサルファーフリーガソリンや独自触媒によるサルファーフリー軽油など、環境対応燃料の技術開発に積極的に取り組んできました。
この度この功績が高く評価され石油業界初の受賞となりました。

ROK-Finerが石油学会賞を受賞

発表概要 当社のサルファーフリーガソリン(硫黄分10ppm以下)製造技術である「ROK-Finer」プロセス開発が平成17年度石油学会賞を受賞しました。
インパクト

石油学会賞は、我国唯一の石油に関する学会である石油学会からその年度で最も優れた技術開発に対し贈られる賞です。
当社がPEC(財団法人石油産業活性化センター)と共同開発した「ROK-Finer」は、オクタン価を低下させずに硫黄分を除去することができる我国で唯一商業化されたガソリン脱硫技術であり、国際的な評価も高く国内外で特許ライセンスされています。
この度その学術的価値が高く評価され、PECとの共同受賞となりました。

【プレスリリース】平成17年度石油学会賞の受賞について

2006年2月

当所研究者が日本技術士会で講演を実施

発表概要 当所研究者が日本技術士会において予混合圧縮自己着火(HCCI)燃焼研究成果について講演を行ないました。
インパクト 当所研究者が日本技術士会化学部会に招かれ、「燃料の組成が予混合圧縮自己着火エンジンの燃焼特性に与える影響」というタイトルで、HCCIエンジン燃焼研究とガソリンノッキング現象など着火に関する講演を行いました。HCCIエンジンの実用化にはHCCI用燃料のインフラ整備とエンジンの開発を同時に行う必要があり、自動車会社と弊社との共同研究により現在までに得られてきた多くの知見に、会場からは熱い関心をもって受け入れられました。

2006年1月

「ENEOS子ども科学教室」の実施について

発表概要 1月11日(水)、12日(木)、13日(金)の3日間、近接する横浜市立本牧小学校 5年生3クラスを招いて第2回「ENEOS子ども科学教室」を実施しました。
インパクト

授業内容は以下のとおりです。

  1. 1.石油が私たちの暮らしに深くかかわっていることの説明と実験
  2. 2.潤滑油の機能の説明と実験
  3. 3.環境に優しい構造色の説明と実験
  4. 4.燃料電池の仕組みの説明と実験

本牧小学校に対する科学教室は今回が初めてでしたが、5年生の子どもたちは積極的に授業に取り組んでくれました。特に実験には目を輝かせて参加してくれ、子どもたちに科学実験の機会を提供することの重要性が再認識されました。

当所研究者が東京大学で講演を実施

発表概要 当所研究者が東大の化学システム工学セミナーにおいて予混合圧縮自己着火(HCCI)燃焼研究成果について講演を行ないました。
インパクト 当所研究者が東大の化学システム工学セミナーに招かれ、「炭化水素の低温酸化反応特性と高温酸化反応の着火条件」というタイトルで講演を行い、当所のHCCIエンジン燃焼研究の成果を発表しました。
東大側からも燃焼シミュレーション研究の発表がなされ、その後関係者を交えて着火現象や反応機構に関わる様々なディスカッションが行なわれました。

2005年12月

家庭用灯油仕様燃料電池商品化をプレスリリース

発表概要 世界初の灯油仕様家庭用燃料電池システム(商品名:ENEOS ECOBOY)を2006年3月20日より商品化することを11/30にプレスリリースしました。
インパクト 「今年3月のENEOS ECO LP-1商品化(家庭用LPG仕様燃料電池で世界初)に続き、家庭用灯油仕様機として世界に先がけて商品化を達成しました。 今回の商品化は当社の保有する触媒技術、燃料処理技術と、バラード社(カナダ)の優れたセルスタック技術が融合した技術の結晶と言えるものです。特に、灯油という難易度の高い燃料を用いて都市ガス仕様機並みの高効率を達成するためのキーパーツである燃料処理装置(FPS)の設計において、当社とバラード社との緊密な共同開発体制のもと、幾度もの設計変更を経てようやく商品化に至った経緯にあります。

当社技術が地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞

発表概要 当社の「サルファーフリーガソリンの製造販売並びにガソリン脱硫技術の開発」が平成17年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰「技術開発・製品化部門」を受賞しました。
インパクト 同表彰は1998年から環境省が地球温暖化防止活動に顕著な功績のあった団体を称えるために行っているものです。
当社の燃費に優れ排ガスがクリーンなサルファーフリー(硫黄分10ppm以下)ガソリンと、その製造に必要となる効率的な水素化脱硫技術が、二酸化炭素排出削減に貢献した実績が高く評価され受賞に至ったものです。

エコプロダクツ2005 当社社員が講演者、パネリストとして参加

発表概要 本格普及を目前に控えた家庭用燃料電池をテーマにしたエコプロダクツ2005シンポジウムにおいて当所研究員が講演者・パネリストとして参加
インパクト 「エコプロダクツ2005」(12月15日(木)~17日(土)東京ビックサイト)期間中の12月16日(金)に当社の協賛により家庭用燃料電池のシンポジウムが開催されます。
シンポジウムのタイトルは、家族と自然にやさしい新エネルギー「我が家に燃料電池がやってきた!」。家庭用燃料電池の研究開発について、当所社員が講演を行う他、パネルディスカッションの中で当所の女性研究員が家庭と研究の両方の視点で家庭用燃料電池についての将来像を語ります。他のパネリストは、枝廣淳子氏(環境ジャーナリスト)、辰巳菊子氏((社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任理事・環境委員会委員長)、高樹沙耶氏(女優)です。

2005年11月

出張版「ENEOS子ども科学教室」の実施について

発表概要 10月27日(木)、31日(月)、11月7日(月)の3日間、近接する横浜市立間門小学校に出向き、5年生(3クラス)に対し課外授業を実施した。
インパクト

授業内容は以下のとおり。

  1. 1.石油は私たちの暮らしに深くかかわっていることの説明。
  2. 2.石油を燃やすとできる二酸化炭素や二酸化硫黄が地球環境に影響を与えることの実験(バラの花、卵を酸性雨に見立てた溶液に浸しその変化を観察する)。
  3. 3.環境に優しい構造色についての説明と実験。

5年生の子どもたちは、説明・実験とも目を輝かせて積極的に参加してくれた。
特にバラの花、卵の実験で変化が生じた時の大きな驚き、構造色を自分で作る実験での一心不乱さを見ていると、子どもたちに科学実験の機会を提供することの重要性が再認識された。

日刊工業新聞主催新人産業論文コンクール当所新入社員3名受賞について

発表概要 日刊工業新聞2005年度新人産業論文コンクールにおいて、当所の新入社員3名が3席、努力賞、奨励賞を受賞した。
インパクト 当所は近年新入社員全員が同コンクールに応募しており、今年も9名が応募し、3名が受賞の栄誉に輝いた。
なお同コンクールは企業の新入社員を対象に広い視野から明日の企業、産業を考えることを主題としており、今年のテーマは「明日の企業を考える」。

『OIL&GAS JOURNAL』が当社HS-FCCプロセスを紹介

発表概要 JCCPと当社がサウジアラビアと共同開発しているHS-FCCプロセスが、アメリカの業界情報誌『OIL&GAS JOURNAL』で紹介された。
インパクト JCCPと当社がサウジアラビアと共同開発を進めているHS-FCCプロセスがアメリカ業界情報誌『OIL&GAS JOURNAL』@9/26号に掲載された。同誌は世界的に権威のある石油業界誌であり、HS-FCCに関する記事の掲載は「0.1B/Dパイロットの実験結果」の投稿に引続いて2回目となる。
今回は日本とサウジアラビアが共同で行なったサウジアラビアにおける30B/D実証化装置の運転結果を中心としたものである。

ENEOS ECO LP-1の開発経緯を第9回グローブ卿シンポジウムで発表

発表概要 当社が開発した家庭用LPG仕様燃料電池(ENEOS ECO LP-1)の開発経緯について、ロンドンで開かれた第9回グローブ卿シンポジウム(10月4日~6日)でポスター発表した。
インパクト グローブ卿シンポジウム(Grove Fuel Cell Symposium)は、燃料電池の発明者であるグローブ卿にちなんだヨーロッパでは最も権威のある国際学会であり、FCセミナー(Fuel Cell Seminar)と並ぶ燃料電池に関する二大国際学会の一つである。ヨーロッパにおいては、日本ほど、定置式の燃料電池の普及は進んでいないが、ポスター発表した当社開発LPG仕様燃料電池「ENEOS ECO LP-1」のシステム構成や触媒などの開発経緯は参加者の関心を大いに引き、燃料電池を用いた分散型電源の本格普及に向けた当社の取り組みが高く評価された。

当所研究者が東京大学からの招聘で講義を実施

発表概要 当所研究者が東京大学より招聘され、東大の工学部化学系3年生を対象に当社の研究開発について講義を実施した。
インパクト 東大では企業の研究開発について学生の理解を深めるために、幾つかの化学系企業から講師を招いて講義を実施している。今回その一環として当所研究者が「ケミカル・バイオインダストリー」のタイトルで3日間にわたり講義を行った(10/25、11/1、11/8)。今回の講義内容は、エネルギーとしての石油の位置づけ、石油精製、石油化学、燃料電池等の将来エネルギーなど。
なお同大学からの招聘による講義の実施は今年で3年目となる。

2005年度夏季インターンシップ受入れについて

発表概要 東京大学大学院から1名、秋田高専をはじめとした各高専から5名のインターンシップを受け入れた。(期間:1週間~4週間程度)
インパクト 参加した学生が、研究所という現実の職場を体験することにより、学校で学んでいる学問の意味や役割を理解することに少しでも貢献できればという理念のもと毎年継続実施している。

2005年10月

横浜市のアスベスト調査に協力

発表概要 横浜市からアスベストの調査協力依頼があり、当社研究所において受託した。
インパクト 横浜市では、市内公共施設のアスベストの調査を実施しているが、その内95ヶ所について当社研究所に協力の依頼があった。研究所ではアスベストの種類と有無を確認できる電子顕微鏡を所有しており社会貢献の一環として調査協力を受託した。

環境対応エンジン油の技術発表に注目集まる

発表概要 石油学会盛岡大会で環境対応エンジン油が注目発表に選定され、日経新聞で紹介された。
インパクト 半世紀以上に渡ってエンジン油の主要成分であったZDTPに替わる高性能添加剤;ZPの開発に成功した。この技術によって省燃費、排ガスクリーン化といった自動車の環境対応をエンジン油からアシストすることができる。石油学会盛岡大会での発表が注目発表として報道各社に紹介され、10月28日発行の日経新聞朝刊テクノロジー面に掲載された。

2005年7月

当社のガソリンのサルファーフリー化技術「ROK-Finer」が読売新聞で紹介

発表概要 ガソリンの硫黄分を10ppm以下に抑える(サルファーフリー)当社の技術である「ROK-Finer」が、読売新聞7月16日(土)夕刊「失敗伝説」で紹介された。
インパクト 当社の上記技術が世界に先駆けて日本におけるガソリンのサルファーフリー化の先導役を果していることをアピールすることができた。
また、同技術がさまざまな苦労を経て完成したものであることを広く読者にアピールすることができた。

2005年6月

当社の潤滑油技術が精密工学会春季大会「ベストプレゼンテーション賞」を受賞

発表概要 当社の極微量の油剤を用いた切削加工技術(MQL)に用いる最適な生分解性合成油の開発が精密工学会春季大会「ベストプレゼンテーション賞」を受賞した。
インパクト 精密工学会は機械技術の応用分野の研究開発に主眼を置く学会である。今回発表は油剤構造を最適化することで既存の技術を大きく進歩させるきっかけを作ったものとして、学術的だけでなく実生産への応用部分でも評価され、約600件の発表の中からベストプレゼンテーション賞を受賞したものである。

2005年5月

液晶で光ダイオードの開発に成功(世界初)!

発表概要 当社と東工大・竹添教授の液晶フィルムに関する産学共同研究の成果が、「液晶で光ダイオード」として、日経産業新聞(2005/5/2)に掲載された。
インパクト 液晶フィルムの特性を利用して、“フィルムの片方の面から光を当てると透過するが、もう一方の面から光を当てても透過しない”フィルム状の光ダイオードの開発に、世界で初めて成功した。特殊な状態の光に対して機能するため、現時点では応用範囲が限定されるが、今後、通常の光に対しても機能するように検討を行う。本研究の詳細は、英国の材料科学論文誌「Nature Materials」vol.4,pp.383-387に、当社と東工大等の共著で掲載されている。

当社の燃料技術が自動車技術会「優秀講演発表賞」を受賞

発表概要 当社の発表「燃料の組成がHCCIエンジンの燃焼特性に与える影響」が自動車技術会2004年秋季大会で優秀講演発表賞を受賞した。
インパクト 自動車技術会の優秀講演発表賞は、講演発表件数の2%以内という規定があり、今回の受賞件数は発表件数270件中4件であった。
今回当所発表がその中の1つに入ったことは、次世代の自動車エンジンであるHCCI(予混合圧縮自己着火燃焼)エンジンの燃料の燃焼に関する当社の研究レベルが、石油業界のみならず、自動車業界においてもトップレベルにあることを示したものといえる。

当社の液晶高分子技術が高分子学会賞を受賞

発表概要 当社の液晶ディスプレイ用液晶性高分子フィルム(LCフィルム)の開発技術が高分子学会「平成16年度高分子学会賞(技術)」を受賞した。
インパクト 高分子学会は我が国の高分子に関する研究分野を代表する学会で、学会賞は高分子科学や技術に関する独創的かつ優れた業績を顕彰することを目的に制定されている。
当社が開発したLCフィルムは、液晶性高分子技術を工業化に結びつけた画期的な例であることから、高分子学会賞の受賞に値すると認められた。

当社の触媒技術が触媒学会奨励賞を受賞

発表概要 分岐を持たない直鎖アルキルベンゼンを選択的に合成する触媒技術を自社で開発した。本反応系において、世界で初めて位置選択性を実現した点が評価されて、本賞を受賞した。
インパクト 風邪薬イブプロフェンなどのファインケミカル材料を合成する技術である。当社が開発したイリジウム系触媒により、有用な生成物を選択的に合成することが可能となった。
さらに、これまで多段階で合成していた物質を一段で合成できるようになり、コスト、使用エネルギーの点で有利な化学工業プロセスを実現できる。

当社の潤滑油開発技術がトライボロジー学会賞を受賞

発表概要 当社の環境対応型高性能アルミニウム延圧油の開発技術が日本トライボロジー学会「トライボロジー学会賞」を受賞した。
インパクト この技術により、臭気や皮膚刺激性といった作業環境に関わる問題の改善に大きく寄与するとともに、芳香族系炭化水素の排出を低減した。また、従来の圧延油に比べ加工時に要するエネルギーが最大で約30%低減、さらに摩耗紛発生量を最大で80%低減することに成功した。
またこの技術により国内のアルミニウム圧延油の非芳香族化率が20%から80%と急激に上昇し、環境配慮型商品の普及に貢献することができた。

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