研究開発トピックス

2006年度

2007年3月

当社の「サルファーフリー添加剤技術」がトライボロジー学会・技術賞を受賞

発表概要 当社のサルファーフリー添加剤「ZP」を用いた次世代超高性能エンジン油開発技術が日本トライボロジー学会・技術賞を受賞しました。
インパクト トライボロジー学会賞は、トライボロジー(摩擦・摩耗と潤滑に関する科学技術)分野において、独創性、新規性があり、今後の社会貢献が期待できる新製品・新技術に与えられる賞です。当社が開発したサルファーフリー添加剤「ZP」は、従来添加剤ZDTPの代替技術であり、エンジン油の省燃費性向上やエンジンの排出ガス改善などに効果があり、自動車の環境性能の向上に大きく貢献します。本添加剤を用いた次世代エンジン油の開発において当社の実績が高く評価され、今回の受賞となりました。

「HS-FCC」が石油学会野口記念賞を受賞

発表概要 JCCPと当社がサウジアラビアと共同開発しているHS-FCCプロセスが、H18年度石油学会『 野口記念賞 』を受賞し石油学会第50回年会で記念講演(5/17)を行います。
インパクト 野口記念賞は、石油および石油代替エネルギーの安定供給に貢献する研究・技術において、多大な功績のあったものに与えられる賞です。
JCCP(財団法人国際石油交流センター)と当社がサウジアラビアと共同開発しているHS-FCCプロセスは、従来FCCプロセスに比べ化学原料となるプロピレンの回収率を高めることに成功しました。サウジアラビアにおける30バレル/日の実証試験で実用化に目処をたてたことが評価され今回の受賞になりました。また、5月17日の石油学会第50回年会において「新規ダウンフローリアクターを用いた高過酷度流動接触分解プロセスのサウジアラビアでの実証研究というタイトル」で講演を行います。

2007年2月

「サルファーフリー自動車燃料製造技術の開発」で日本化学会「化学技術賞」および日本エネルギー学会「学会賞」を受賞

発表概要 当社は硫黄分が10ppm以下である「サルファーフリー自動車燃料製造技術の開発」の実績で平成18年度日本化学会「化学技術賞」および平成18年度日本エネルギー学会「学会賞(技術部門)」を受賞いたしました。
インパクト 日本化学会「化学技術賞」は、化学技術による産業と国民生活の向上を目的とする化学分野でわが国最大の学会である同学会(会員約4万人)から、化学工業分野で顕著な業績を挙げた技術に与えられる賞です。また、日本エネルギー学会「学会賞(技術部門)」は、エネルギーに関する科学と技術の振興を目的とする同学会(会員約1400名、240社)から、エネルギー分野で顕著な成果を挙げた技術に与えられる賞です。両学会賞ともに自社開発の「ROK-Finer」プロセスによるサルファーフリーガソリンや独自触媒によるサルファーフリー軽油など、サルファーフリー自動車燃料の製造技術の開発における当社の実績が高く評価され、今回の受賞となりました。
【プレスリリース】平成18年度 日本化学会「化学技術賞」の受賞について

当社研究員が自動車技術会フェローエンジニアに認定

発表概要 当社研究員が自動車技術会「JSAEフェローエンジニア」に認定され、当社の自動車技術力の高さが認められました。
インパクト (社)自動車技術会(会員数約41,000人)では、自動車に関わる個々のエンジニアの研究開発能力の向上を図ることを目的に、当会が資格を与えるに相応しいと判断した会員に対してエンジニアレベル認定を行っています。
このたび当社研究員が、エンジン燃焼研究開発分野において最上位のフェローエンジニアに認定され、当該分野における当社の技術力の高さが評価されました。

2007年1月

ENEOS ECOBOYが2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞を受賞

発表概要 灯油仕様1kW級家庭用燃料電池「ENEOS ECOBOY」が2006年 日経優秀製品・サービス賞 優秀賞を受賞しました。
インパクト 日経優秀製品・サービス賞は、その年に発表された新製品、サービスの中から最も優れたものを表彰する制度です。
今回受賞した「ENEOS ECOBOY」は、家庭用燃料として広く使用されている灯油を使用した家庭用コージェネレーションシステムです。このシステムは、灯油から取り出した水素を酸素と反応させることで電気を作り、また、同時に発生する熱を利用してお湯を作ることができます。
今回の受賞は、「ENEOS ECOBOY」の総合的なエネルギー利用効率が81%ときわめて高く、またCO2の排出量を30~40%削減することができることが評価されたものです。

エコプロダクツ2006で当所幹部が講演者、パネリストとして参加

発表概要 クリーンな水素社会をテーマにしたエコプロダクツ2006シンポジウムにおいて、当所所長が講演者、FC開発研究所長がパネリストとして参加しました。
インパクト 「エコプロダクツ2006」(12/14~16:東京ビックサイト)期間中の12/15に当社協賛による水素社会のシンポジウムが開催されました。タイトルは、「“水素”は地球と生活をどう変える?」。当所所長が、水素社会に向けての当社の技術的な取り組みについて講演を行った他、FC開発研究所長と、立場の異なる女性達とで、水素社会の可能性や実用化のための問題点について討論を行いました。パネリストは江口惠津子氏(建築家)や、雑誌編集長、節約アドバイザーの方々など、計5名。

2006年11月

2006米国FCセミナーで当社技術を2件発表

発表概要 2006年11月米国で行われたFuel Cell Seminar(FCセミナー)で、当所研究員が灯油を原料とした定置式燃料電池システムおよび水素製造触媒の開発について発表しました。
インパクト FCセミナーはグローブ卿シンポジウム(Grove Fuel Cell Symposium)と並ぶ燃料電池に関する2大国際学会の1つです。
燃料電池は水素と酸素によって動きますが、灯油は天然ガスよりも炭素数が多いため、灯油からの水素製造は難しいとされてきました。
しかし、当社が独自の技術開発を進めた結果、高性能・高耐久性の水素製造触媒を開発することに成功し、これを搭載した定置式燃料電池システム「ENEOS ECOBOY」を世に送り出すことができました。本学会では、触媒開発と燃料電池システム開発の2件について、成果を報告しました。

2006年10月

F1日本グランプリで当社研究員がトークショーに出演

発表概要 当社研究員が鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリにおいてトークショーに出演し、自動車技術の最高峰であるF1の世界で磨きをかける当社の潤滑油開発技術を紹介しました。
インパクト 去る10月7日、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリ公式予選終了後に、当社研究員が本田F1エンジン開発責任者の方とトークショーに出演しました。当社は本田F1チームにエンジンオイル、ギヤオイルを提供し、速さと信頼性の向上に貢献しています。レギュレーションの改定が進む中、潤滑油への期待は従来にも増して高くなっています。百分の一秒を競う、自動車技術の最高峰ともいえるレースフィールドで磨かれた潤滑油開発技術は、様々な形でENEOSオイルシリーズにフィードバックされています。

SAE HCCI Symposiumにて当社研究員が招待講演を実施

発表概要 9月末に米国カリフォルニアで行われたSAE HCCI Symposiumにおいて当社研究員が招待講演を行い、当社のHCCI燃焼研究の技術力の高さをPRしました。
インパクト SAE HCCI Symposiumとは、2005年度にSAE(米国自動車技術会)で発表された約200件のHCCIに関する論文の中から研究実績が評価された17件についての招待講演であり、カリフォルニア州サンラモンで開催されました。
日本からは当社のみが招待を受け、「炭化水素の自己着火特性とHCCIエンジン用の燃料指標」というテーマで質疑を含めて約50分の講演を行い、参加者からは非常に高い関心をもって受け入れられました。(HCCI:Homogeneous Charge Compression Ignition 予混合圧縮自己着火)

2006年9月

「日石LCフィルム」についての招待講演

発表概要 当社独自の液晶技術からなる「日石LCフィルム」シリーズについて、液晶ディスプレイの画質向上用途への応用に関する招待講演を国際学会SPIEで行いました。
インパクト The International Society for Optical Engineering (SPIE)は、1955年に設立された光学・フォトニクス分野で世界的に権威のある国際学会です。
液晶ポリマーは、液晶の持つ自己組織化という特徴と、ポリマーの持つ耐久性、安定性といった特徴を兼ね備えており、光学補償フィルムとして用いることで色々な駆動方式の液晶ディスプレイの画質を向上することができます。
液晶ポリマーを光学用途に適用した「日石LCフィルム」は、低分子液晶研究が主体である液晶分野では非常に珍しい存在であり、当社の技術力を評価されて今回招待を受けました。

2006年8月

MQL(極微量潤滑)加工油に関する論文がイギリス機械学会論文賞受賞

発表概要 MQL(極微量潤滑)加工油の作用メカニズムに関する研究をまとめた論文が、Institution of Mechanical Engineers (イギリス機械学会)における加工技術・生産加工部門の論文賞を受賞しました。
インパクト Institution of Mechanical Engineers (IMechE)とは、1847年にイギリスで設立された、機械技術分野における世界的に権威のある学会です(会員数7万5千人)。

当社は、慶応義塾大学・香川大学とともにMQL加工に関するさまざまな共同研究を行ってきましたが、その一つである “MQL加工油の作用メカニズム”についてまとめた成果に対して、「IMechE論文賞」を受賞しました。受賞にあたり、将来のMQL加工の普及のための非常に重要なメカニズムを解明したことが評価されました。2002年度のトライボロジー学会技術賞に続き、当社の生産加工分野における高い技術力が世界的に認められました。

当所研究員が東京大学の特任助教授に就任

発表概要 当所研究員が、次世代太陽電池の開発を促進するために、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)特任助教授に就任しました。
インパクト シリコン系太陽電池を凌駕する低コストで高効率な次世代太陽電池の実現のためには、新しい光電変換材料,従来にないコンセプトの太陽電池の開発が必須です。当社は、本分野で新規な有機系光電変換材料の開発で多くの実績を上げている東大先端研・瀬川研究室(瀬川浩司教授)に研究員を特任助教授として派遣しました。同研究室の材料合成の強みと、当社の物性解析の強みの両者を活かすことにより、新規性・有効性が高い次世代太陽電池の共同開発を促進していきます。

触媒に関する国際会議TOCAT5で当社開発技術を5件発表

発表概要 TOCAT5において当社は独自のガソリン脱硫技術ROK-Finerに関する招待講演をはじめとする5件の研究成果を発表し、注目を集めました。
インパクト 7月下旬に東京で開催された触媒技術に関する国際会議TOCAT5において、当社は地球温暖化防止活動環境大臣表彰および石油学会賞を受賞した独自のガソリン脱硫技術ROK-Finerの触媒とプロセスに関する招待講演を行いました。この他に、貴金属触媒による芳香族炭化水素の水素化、新規重質油分解プロセスであるHS-FCC等、合計5件の発表を行って、当社の先進的な研究開発の一端を国内外の研究者に示し、注目を集めました。

2006年6月

石油系と同等性状の燃料油を植物油脂から製造する新技術を学会発表

発表概要 バイオマス燃料への関心が高まる中で、当社は石油系と同等性状の燃料油を植物油脂から製造する新技術をトヨタ自動車と連名で学会発表し注目を集めました。
インパクト FAMEと呼ばれる植物油脂由来の燃料油の利用がCO2排出量削減の観点から検討されていますが、性状が従来の石油系と異なるため燃料の安定性や車両部材への悪影響が懸念されています。当社は石油精製設備を活用した水素化処理によって石油系と同等性状の燃料油を植物油脂から製造する新技術の開発に取り組み、これを石油学会とバイオマス利用研究会においてトヨタ自動車と連名で発表しました。発表に先立って日本経済新聞で「軽油代替のバイオ燃料」の見出しで大きく取り上げられるなど、当社の先駆的な研究開発が注目を集めました。

当社炭素繊維利用技術が日本複合材料学会林エンジニア賞を受賞

発表概要 当社研究員の執筆した論文「ピッチ系低弾性率炭素繊維を用いたハイブリッドによる炭素繊維強化複合材料ゴルフシャフトの曲げ衝撃特性の改善」(日本複合材料学会誌 第31巻 第3号 2005)が、日本複合材料学会の2005年度林エンジニア賞を受賞しました。
インパクト

日本複合材料学会は、わが国の複合材料に関する研究分野を代表する学会であり、林エンジニア賞は複合材料の研究、成形、応用または開発に寄与した、企業に属する新進気鋭の技術者に授与されるものです。

当社が新日本製鐵(株)と合弁で設立した日本グラファイトファイバー(株)によって開発されたピッチ系低弾性率炭素繊維は、優れた柔軟性と衝撃特性を有していることが特長です。当社はこの特長に着目し、ゴルフシャフトに応用することで優れたフィーリングを付与しながら、その衝撃特性を飛躍的に改善する新たな技術を開発しました。この技術は現在、ダンロップ、ミズノを初め、ほとんどの国内ゴルフメーカーに採用されており、業界のスタンダード材料となっています。
この実績が炭素繊維の新たな設計思想を提案したものとして学会から高く評価され、今回の受賞につながりました。

【プレスリリース】2005年度 日本複合材料学会 林エンジニア賞を受賞

2006年5月

当社燃焼技術が自動車技術会論文賞を受賞

発表概要 当所研究者の執筆した「燃料の組成がHCCIエンジンの燃焼特性に与える影響」(自動車技術会論文集 vol.36.No.3)が第56回自動車技術会「論文賞」を受賞しました。
インパクト

HCCIエンジンは、NOx及びCO2の削減と燃費の向上を同時に図ることができる環境対応型将来エンジンです。 燃料によって燃焼特性が変化しエンジンの性能に影響を及ぼすため、そのエンジン開発には燃料の組成面からの詳細な研究を必要とします。

当社と日産自動車はHCCIエンジンの燃料組成と燃料特性に関し様々な研究を行ってきましたが、その成果をまとめた論文
「燃料の組成がHCCIエンジンの燃焼特性に与える影響」
に対して自動車技術会より「論文賞」を頂くこととなりました。
この賞は自動車技術に関する論文のなかで特に優れたものに与えられる賞であり、石油会社の受賞は今回が初めてです。
なお受賞にあたっては、同エンジンの将来の実用化のために多くの知見を与える内容であった点が高く評価されました。

【プレスリリース】第56回(2006年度)自動車技術会論文賞受賞について

当社の省エネ作動油が日本フルードパワーシステム学会技術開発賞を受賞

発表概要 当社の省エネルギー油圧作動油が、日本フルードパワーシステム学会で、平成17年度技術開発賞を受賞しました。
インパクト

日本フルードパワーシステム学会は油圧・空圧・水圧工学・技術に関する学理・応用の研究について、発表・連絡・知識の交換・情報の提供等を行うことにより、我国の学術・技術の発展に寄与するため設立された専門学会です。

今回当社が開発した油圧作動油「スーパーハイランドSE」はその高い省エネ性能と長寿命性能が評価され、同学会の技術開発賞を受賞しました。
油圧作動油の受賞は初めてであり、今回の受賞が決まったことは油圧の専門家からもその技術力の高さが認められたことになります

【プレスリリース】平成17年度 日本フルードパワーシステム学会 技術開発賞の受賞について

2006年4月

「日石LCフィルム」が第38回市村産業賞貢献賞を受賞

発表概要 当社の液晶ディスプレイ用液晶性高分子フィルム「日石LCフィルム」の技術開発が評価され、第38回市村産業賞貢献賞を受賞しました。
インパクト

市村産業賞はわが国の科学技術の進歩、産業の発展等に多大な貢献をした技術に対して贈られる賞です。
「日石LCフィルム」は、光学用途への適用は困難とされていた液晶ポリマーを用い、精密に分子を並べ、固定化することに成功した当社独自の光学フィルムです。携帯機器用の液晶ディスプレイに組み込むことにより、斜めから見たときの色変わりを抑えたり、画面をよりくっきりと見やすくすることができるという従来の延伸フィルムを凌駕する光学性能を有し、全世界の携帯電話の約半数にあたる3億台に使用されています。
この度この技術の独自性、産業界への貢献が高く評価され、高分子学会賞に続き同賞の受賞となりました。

【プレスリリース】第38回市村産業賞 貢献賞を受賞

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