研究開発トピックス

2011年度

2012年3月

「膜」誌(日本膜学会発行)に解説記事が掲載

発表概要 「膜」誌(日本膜学会発行)にイオン液体を用いたCO2分離膜モジュールの開発と水素製造への応用に関する解説記事が掲載されました。
インパクト 当社では、燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を高効率に製造するために水素分離膜とCO2分離膜を用いた『ハイブリッド分離膜型水素精製装置』の開発を行っています。本記事では、イオン液体を用いたCO2分離膜モジュールを中心に膜分離技術の開発状況を解説しました。
題目:イオン液体を利用したCO2分離膜モジュールの開発と水素製造への応用

日中トライボロジー先端フォーラムで当社研究員が講演

発表概要 2012年4月16日に名古屋大学にて開催された第3回日中トライボロジー先端フォーラムにおいて、当社研究員が「金属新生面におけるグリースの水素発生挙動」と題して講演しました。
インパクト 近年高速化や小型化などにより、自動車用エンジンに使用される軸受への負荷が大きくなり、金属内部の組織変化により発生する「はく離」と呼ばれる特異な現象が起きています。数々のはく離メカニズムの説の中でも、水素が原因となって起こるとする説が有力視されています。本講演では、はく離メカニズムや、当社独自の試験機を用いてグリースから水素などのガス成分が発生する挙動に関して知見が得られたことなどについて紹介しました。聴講者から活発な質問が相次ぎ、当社研究を日本および中国にアピールすることができました。
題目:金属新生面におけるグリースの水素発生挙動

IEEE(米国電気電子学会)の学会誌 Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation 4月号に論文が掲載

発表概要 IEEE学会誌 Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation 4月号に、Change in Corrosivity of Insulating Oil caused by Oxidative Deterioration of the Oilについての論文が掲載されました。
インパクト 電気絶縁油は、変圧器内の絶縁状態を保つ潤滑油です。しかしながら、特定の海外製絶縁油に含有していた硫黄化合物によって変圧器内の銅材が硫化腐食するといった問題が過去に起こっています。近年この硫化腐食問題に世界的な関心が集まっていますが、鉱油系電気絶縁油中の硫黄化合物の硫化腐食への関与については未解明な部分が多くあります。
当社では電気絶縁油の酸化劣化に伴う油中の硫黄化合物の形態変化が硫化腐食性に及ぼす影響について調べており、本論文では酸化劣化により特定の硫黄化合物が生成することで絶縁油の硫化腐食性が変化するメカニズムを明らかにし、紹介しています。
邦題:電気絶縁油の酸化劣化による腐食性の変化

ペトロテック4月号に解説記事が掲載

発表概要 ペトロテック4月号にさび止め油の環境配慮についての解説記事が掲載されました。
インパクト さび止め油は金属製品のものつくりの最終工程に必須となる油剤です。当社はこれまで、人体や環境に対する負荷の懸念がある物質を用いない処方や、金属成分を含有しないため熱処理工程やサーマルリサイクル時に灰分が残らない処方、さび止めの前工程で使われる洗浄油と兼用できる処方などを開発してきました。これらはアンチラストテラミシリーズとしてお客様にご使用いただき好評を得ております。今回の解説記事では、以上のような当社がこれまで行ってきたさび止め油の環境配慮技術に関する知見をまとめました。
題目:さび止め油の環境配慮

2012年2月

「子ども科学教室」間門小学校来所

発表概要 2月20日~23日、中央技術研究所に間門小学校5年生が来所し、「ENEOS子ども科学教室」を実施した。
インパクト 中央技術研究所では、近隣の小学校を対象に子どもたちの科学への興味や関心を拡げてもらおうと「子ども科学教室」を実施しています。今回は、横浜市立間門小学校5年生3クラス(92名)が来所しました。蒸留実験、脱硫実験、潤滑油実験、燃料電池実験、マイクロカプセル実験等、目で見て手で触れる実験を行いました。実験後は、燃料電池車に試乗していただき、大好評でした。

2012年1月

第37回精製パネル討論会において当社研究員が発表

発表概要 2012年1月20日に国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された石油学会第37回精製パネル討論会において当社研究員がFCC(流動接触分解)装置に関する発表を行いました。
インパクト 重質油を分解してプロピレン、ガソリンを製造するFCC装置は重要な装置であり、使用されるFCC触媒の高分解化、コストダウンが求められています。本討論会ではFCC触媒の要求性能、選定方法、開発課題について各石油精製会社、触媒会社で最新の取り組みを報告し、会場からの質疑を交えながら討論を行いました。当社からは現在開発を進めている従来型FCCプロセスに比べてプロピレン収率が大幅に高いHS-FCCプロセスとその触媒について報告し、研究開発が進み、実用化に近づいていることをアピールしました。
題目:石油精製業における触媒ニーズと開発

トライボロジー研究会で当社研究員が講演

発表概要 2012年1月27日にパシフィコ横浜にて開催されたトライボロジー研究会第23回講演会において、当社研究員が「エンジン油開発の新たな可能性を拓く」と題して講演しました。
インパクト エンジン油には、必須な添加剤として硫黄を含有するジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDDP)が使用されています。弊社ではこのZDDPの代替添加剤として、高性能エンジン油「SUSTINA」にも採用されたジアルキルリン酸亜鉛(ZP)を配合した新たなエンジン油の開発を進めています。本講演ではZP配合油の特徴である「低摩擦性」・「長寿命性」・「低腐食性」などを従来技術と比較しながら紹介しました。聴講者から活発な質問が相次ぎ、当社開発技術に対する関心の高さが感じられました。
題目:エンジン油開発の新たな可能性を拓く

トライボロジスト2011年12月号に論文掲載

発表概要 日本トライボロジー学会誌「トライボロジスト」にエンジン油用添加剤ジアルキルリン酸亜鉛(ZP)の潤滑特性についての論文が掲載されました。
インパクト 当社では、高性能エンジン油「SUSTINA」にも採用されたジアルキルリン酸亜鉛(ZP)やジアルキルモノチオリン酸亜鉛(ZDMP)を配合した新たなエンジン油の開発を進めています。また、これらの添加剤の潤滑特性に関する基礎研究を香川大学若林利明研究室と共同で実施しています。今回、ZPやZDMPと金属系清浄剤を併用した場合の摩擦特性を調査し、潤滑膜の解析結果と関連づけて検討しました。
題目:摩擦特性に及ぼすジアルキルリン酸亜鉛系添加剤と金属系清浄剤の共存効果

第20回ポリマー材料フォーラムで当社研究員が成果発表・優秀発表賞受賞

発表概要 2011年11月24~25日にタワーホール船堀にて開催された高分子学会主催の第20回ポリマー材料フォーラムにおいて、CO2親和性の高い非ハロゲン系イオン液体の合成およびCO2/H2分離膜への応用について当社研究員が発表し、優秀発表賞を受賞しました。
インパクト 燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を効率良く製造するために、水素分離膜とCO2分離膜を用いた水素製造技術の開発を行っています。本フォーラムにおいて、CO2/H2分離膜への応用を目指して開発したCO2親和性の高い非ハロゲン系イオン液体について当社研究員が発表しました。また、本発表によって当社の高純度水素製造技術開発の取り組みが評価され、優秀発表賞を受賞しました。
発表題目:CO2親和性の高い非ハロゲン系イオン液体の合成およびCO2/H2分離膜への応用

2011年12月

第7回バイオマス科学会議において当社研究員が発表

発表概要 2012年1月18日~19日に岩手県民情報交流センターで開催された第7回バイオマス科学会議で、当社研究員がバイオマス糖化液からのエタノール生産に関して発表しました。
インパクト 草本系バイオマスからの効率的なエタノール生産には、草本系バイオマスから調製した糖化液で高いエタノール収率を得る酵母が必要です。当社が開発中の酵母はアンモニア前処理して調製した糖化液から発酵阻害を受けず、期待通りのエタノール収率を示したことを報告しました。本発表は当社を含むバイオエタノール革新技術研究組合による発表の一環です。
題目:キシロース資化能付与サッカロマイセス酵母によるバイオマス糖化液からのエタノール生産~東大・6社企業連合 草本系バイオマスからのエタノール一貫製造技術開発(6) ~
発表概要 2012年1月18~19日に岩手県民情報交流センターで開催された第7回バイオマス科学会議で、当社研究員が草本からのバイオエタノール生産について発表しました。
インパクト 草本(セルロース系バイオマス)からエタノールを生産する場合、直接発酵生産できないため前処理が必要です。NEDO実証事業の中で当社はアンモニア前処理を担当し、アンモニアが化学的および物理的にセルロース系バイオマスに対して作用することを見出しました。これまでは高圧一段で化学的・物理的処理を同時に行っていたが、化学的処理と物理的処理を分けて行うことで、従来の1/4の所要エネルギーで同様の効果が得られ、実用化に近づいたことをアピールしました。
題目:低圧二段化による省エネ・装置化 ~東大・6社企業連合 草本系バイオマスからのエタノール一貫生産技術開発(3)~

第31回表面科学学術講演会において当社研究員が成果発表

発表概要 2011年12月15日~17日にタワーホール船堀(東京)で開催された第31回表面科学学術講演会において当社研究員が水素化脱硫触媒の再生時における活性低下原因を推定した研究成果を発表致しました。
インパクト 灯軽油などの硫黄分を除去(脱硫)するために水素化脱硫触媒が用いられます。当社では使用後の触媒を有効利用するため再生・再利用していますが、再生後の触媒は新品と比べて脱硫能力が低下します。そこで、触媒の化学状態・構造を様々な分析技術を活用して調べ、脱硫能力の低下原因を推定し、脱硫能力低下を抑制する再生条件の指針を得ました。
題目:CoMo系水素化脱硫触媒の再生に関する研究

水素エネルギーシステム(水素エネルギー協会発行)に解説記事が掲載

発表概要 水素エネルギーシステム(水素エネルギー協会発行、Vol. 36 No.4 2011)に「有機ハイドライドからの高純度水素回収技術開発」についての解説記事が掲載されました。
インパクト 水素輸送媒体としてメチルシクロヘキサンという有機化合物を用いることで、水素を取り扱いが容易な液体として輸送し、水素ステーションで脱水素反応を行うことで水素を取り出すシステムの開発を行っています。脱水素反応に用いる触媒や反応器、これらを組み込んだ脱水素システム、さらに有機ハイドライド型水素ステーション設計に至るまでの幅広い研究開発成果を解説し、当社の水素エネルギー社会に向けた取り組みを紹介しました。
発表題目:有機ハイドライドからの高純度水素回収技術開発

ペトロテック(石油学会発行)に解説記事が掲載

発表概要 ペトロテック(石油学会発行、Vol. 35 No.1 JAN. 2012)にマイクロリアクター技術を適用した水素ステーション向け脱水素システムについての解説記事が掲載されました。
インパクト マイクロリアクター技術を適用したコンパクトな熱交換型脱水素反応器および水素ステーション向け脱水素システムの開発状況について解説した。コンパクトな熱交換型反応器については15Nm3/h級までの大容量化、水素ステーション向け脱水素システムについては熱源機器と組み合わせたシステム構成案の検討状況を説明し、当社の水素エネルギー社会への取り組みを紹介しました。
題目:水素ステーション向け有機ハイドライド方式水素発生システムの研究開発

第2回イオン液体討論会で当社研究員が成果発表・最優秀ポスター賞受賞

発表概要 2011年12月16~17日にキャンパスプラザ京都で開催された第2回イオン液体討論会において、CO2親和性が高いイオン液体の開発とそのゲル膜化検討について当社研究員が発表し、最優秀ポスター賞を受賞しました。
インパクト 燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を効率良く製造するために、水素分離膜とCO2分離膜を用いた水素製造技術の開発を行っています。本討論会で当社研究員が、CO2分離膜への適用を目指したCO2親和性イオン液体の開発と、イオン液体を固体膜として用いるために検討したゲル膜の研究成果について発表しました。また、本発表によって当社の高純度水素製造技術開発の取り組みが評価され、最優秀ポスター賞を受賞しました。
発表題目:CO2分離膜への適用を目指したイオン液体の開発とゲル化検討

「子ども科学教室」元街小学校出張授業

発表概要 1月20日、元街小学校にて、「ENEOS子ども科学教室」を実施しました。
インパクト 中央技術研究所では、近隣の小学校を対象に子どもたちの科学への興味や関心を拡げてもらおうと燃料油、潤滑油、石油化学、燃料電池の4つのテーマを材料に「子ども科学教室」を実施しています。今年で6回目の開催になります横浜市立元街小学校(中区)に出向いて、5年生3クラス(75名)を対象にこれらの実験を実施しました。今回、燃料油では、新規に脱硫実験を行い、コーヒーを原油に見立てて、シリカゲルや活性炭で色をとり、きれいな水を取り出すと子どもたちからは驚きの歓声が響き、科学に興味を持ってもらえる授業となりました。

2011年11月

「子ども科学教室」本牧小学校出張授業

発表概要 12月8日、本牧小学校にて、「ENEOS子ども科学教室」を実施しました。
インパクト 中央技術研究所では、近隣の小学校を対象に子どもたちの科学への興味や関心を拡げてもらおうと石油や石油化学、燃料電池等、当社で扱う研究テーマを材料に「子ども科学教室」を実施しています。今回は、横浜市立本牧小学校(中区)に出向いて、5年生3クラス(82名)を対象にこれらの実験と燃料電池自動車の展示を実施しました。燃料電池の発熱実験やマイクロカプセルをつくる実験では、節目、節目で子どもたちの歓声が響き、子どもたちの元気な笑顔と熱心な取り組みがとても印象的な授業となりました。

第21回太陽光発電国際会議において当社研究員が発表

発表概要 2011年11月28日~12月 2日に福岡県福岡市で開催された第21回太陽光発電国際会議において、当社研究員が有機薄膜太陽電池の技術開発について発表しました。
インパクト 有機薄膜太陽電池とは、プラスチック素材を用いた次世代の太陽電池です。現在市販されている結晶Si太陽電池などと比較して、低コスト・軽量・フレキシブルなどの特徴を備えています。実用化の為に発電効率や耐久性能が課題となっています。本発表では、有機薄膜太陽電池の発電効率と耐久性能を両立させる界面技術について紹介しました。
題目:Development of organic solar cells with enhanced stability and efficiency
発表概要 2011年11月28日~12月 1日に福岡で開催された第21回太陽光発電国際会議において、当社研究員が結晶Si太陽電池の光マネジメント技術開発について発表しました。
インパクト 当社では、ナノメートルサイズの金属が光を大きく曲げることを利用した、太陽電池の光マネジメント技術の開発を行っています。本発表では、結晶シリコン太陽電池内で光を効果的に曲げることができる金属ナノ粒子の径や間隔を設計し、その構造を結晶シリコン太陽電池裏面に形成することで長波長の光吸収が増加し、変換効率が向上することを示しました。
題目:Light Management of Crystalline Silicon Solar Cells Using Metal Nanostrucutures

2011年石油製品討論会において当社研究員が成果発表

発表概要 2011年12月 5日~6日に開催された2011年石油製品討論会において当社研究員がタービン油中のけい素化合物の分別定量についての発表を行いました。
インパクト 発電用タービン等の軸受けに用いる潤滑油(タービン油)は泡立ちを防止するため消泡剤が添加されています。潤滑油管理では添加剤の量を確認しますが、含まれる元素濃度から推定することが一般的です。消泡剤にはシリコンを用いることが多く、この場合はけい素濃度を測定します。しかし、けい素は使用中に塵埃などとして混入するため、シリコンの量を正確に測定することは困難でした。そこで、シリコン由来のけい素のみ測定できる前処理法を確立し、より正確な潤滑油管理が可能となりました。
題目:タービン油中のけい素化合物の分別定量
発表概要 2011年12月 5日~6日に開催された2011年石油製品討論会において当社研究員がプレイグニッション(異常燃焼)に与える燃料性状の影響に関して発表を行いました。
インパクト 将来型エンジンである過給ダウンサイジングエンジンでは、プレイグニッション(異常燃焼)の発生が懸念されています。当社はトヨタ自動車と共同でプレイグニッションに与える燃料性状の影響を検討し、プレイグニッションは燃料のMONや発火点で整理できることを見出しました。また、製油所基材による燃料で検討した結果、MONが国内市場下限の燃料でも問題がないことを明らかにしました。
題目:燃料組成がエンジンのプレイグニッションに与える影響 –第2報-

当所研究員が母校の中学校で招待講演

発表概要 当所研究員が母校(中学校)の記念講演会で、生徒会や部活動に打ち込んだ話から、現在の会社での様子などについて講演しました。
インパクト 当所研究員が母校の中学校で招待講演をしました。講演会には生徒、先生、保護者、地域住民など約800人が集まり、研究員の中学校時代の生徒会・部活動に打ち込んだ話から現在の会社での様子、エネルギーの未来を考える内容まで1コマ・50分で説明しました。生徒からは「良かった」や「為になった」との感想が聞かれ、生徒にとっても充実した時間となりました。講演では質疑応答の時間も設け、手を挙げてくれた生徒には当社のマスコットでおなじみのエネゴリくんシールを手渡し、大盛り上がりとなりました。

ニューメンブレンテクノロジーシンポジウム2011にて当社研究員が講演

発表概要 2011年11月29日~12月 2日に開催されたニューメンブレンテクノロジーシンポジウム2011において、当社研究員が分離膜による高純度水素精製技術の開発について講演しました。
インパクト 当社では、燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を高効率に製造するために水素分離膜とCO2分離膜を用いた『ハイブリッド分離膜型水素精製装置』の開発を行っています。本講演では開発中のハイブリッド分離膜型水素精製装置の紹介とあわせて、当社の水素事業に関する取組み、膜分離技術の実証化までの課題について講演しました。
題目:分離膜による高純度水素精製技術の開発

第20回ポリマー材料フォーラムにおいて当社研究員が発表

発表概要 2011年11月24日(木)~25日(金)に開催された第20回ポリマー材料フォーラムにおいてCO2親和性が高く、かつ耐熱性を有する非ハロゲン系のイオン液体の合成と、合成したイオン液体を用いたCO2分離膜について発表しました。
インパクト 当社では、燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を高効率に製造するために水素分離膜とCO2分離膜を用いた水素製造技術の開発を行っています。本発表ではCO2分離膜用として、CO2親和性が高く、耐熱性があり、非ハロゲン系である新しいイオン液体を開発し、開発イオン液体を用いたCO2分離膜が水素とCO2の混合ガスからCO2を高い選択性で分離回収することができたという研究成果を発表しました。
題目:CO2親和性の高い非ハロゲン系イオン液体の合成およびCO2/H2分離膜への応用

蓄熱材「エコジュール」で「超モノづくり部品大賞」受賞

発表概要 ノルマルパラフィンを原料とした蓄熱材「エコジュール」で2011年 日刊工業新聞社主催「超モノづくり部品大賞」を受賞しました。
インパクト 原油精製過程から得られるノルマルパラフィンを、蓄熱材用途に用いた商品が「エコジュール」です。エコジュールは、ノルマルパラフィンが凝固/融解の相変化をする際の大きな熱の出入り(潜熱)を利用するもので、セントラル空調ビルに設置することにより冷房時の省エネルギーに貢献しています。空調用途以外にも、住宅、自動車、日常品などのさまざまな用途に展開可能であり、開発を進めています。エコジュールは日刊工業新聞社主催2011年「超モノづくり部品大賞」を受賞し、さらなる飛躍を目指します。

2011年10月

第41回石油・石油化学討論会において当社研究員が発表

発表概要 第41回石油・石油化学討論会(2011年11月10日・11日)において、当社研究員が有機ハイドライドからの高純度水素回収技術開発について発表しました。
インパクト 水素輸送媒体としてメチルシクロヘキサンという有機化合物を用いることで、水素を取扱容易な液体として輸送し、水素ステーションで脱水素反応を行うことで水素を取り出すシステムの開発を行っています。今回は、触媒から、反応器、脱水素システム、有機ハイドライド型水素ステーション設計に至る幅広い研究開発成果を発表し、研究開発が進み、実用化に近づいていることをアピールしました。
発表題目:有機ハイドライドからの高純度水素回収技術開発

自動車技術会2011秋季大会で当社研究員が発表

発表概要 2011年10月12日~14日に開催された自動車技術会・秋季大会において、当社研究員がエンジン油用新規添加剤「低硫黄ジアルキルチオリン酸亜鉛系添加剤」の性能について発表しました。
インパクト エンジン油には、必須な添加剤として硫黄を含有するジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDDP)が使用されています。エンジン油におけるZDDPの役割はエンジン耐久性にかかわる酸化防止と摩耗防止です。近年、ZDDP中の硫黄は、自動車の排気ガス浄化触媒を被毒することから低減が求められています。本発表ではZDDPの四分の1まで硫黄分を低減したリン酸亜鉛系添加剤の酸化防止性や摩耗防止性を取り上げ、ZDDPと同等以上の性能を有することを証明しました。聴講者から活発な質問が相次ぎ、当社開発技術に対する関心の高さが感じられました。
発表題目:低硫黄ジアルキルチオリン酸亜鉛系添加剤の性能

マリンエンジニアリング国際シンポジウム(9th ISME KOBE 2011)にて当社研究員が発表

発表概要 2011年10月17日~21日に神戸で開催された第9回マリンエンジニアリング国際シンポジウム(9th ISME KOBE 2011)において、当社研究員が省燃費型舶用潤滑油について発表しました。
インパクト 船舶においても温室効果ガス(GHG)排出量の削減が求められ、海洋汚染防止条約(MARPOL条約)に排出量規制の導入が図られつつあります。潤滑油からもCO2排出量削減に貢献するため、世界で初めて粘度指数向上剤を適用し、摩擦抵抗を20%低減した省燃費型シリンダ油およびシステム油を開発しました。本発表において、当社の技術力と環境に対する取り組みを世界の機関メーカ、海運会社にアピールできました。
発表題目:Improvement of Fuel Efficiency with Marine Diesel Lubricants

第41回石油・石油化学討論会において当社研究員が発表

発表概要 第41回石油・石油化学討論会(2011年11月10日・11日)において、当社研究員がオイルサンド利用技術に関する研究について発表しました。
インパクト オイルサンドは、在来型の石油に替わる炭素資源として注目を集めています。このオイルサンドに含まれる油分を原料とする合成原油は、在来型と性状が異なります。このため、合成原油を既存の精製設備で処理すると、灯軽油などの燃料はJIS規格を満たさない恐れがあります。そこで、合成原油を既存設備で処理しても製品規格を満足させる触媒の開発について発表し、石油代替資源利用に関する取組みをアピールしました。
題目:オイルサンド系LGOの水素化精製(第5報)

第41回石油・石油化学討論会において当社研究員が発表

発表概要 第41回石油・石油化学討論会(2011年11月10日・11日)において、当社研究員が分離膜を用いた水素精製技術の開発について発表しました。
インパクト 燃料電池車に供給する純度99.99%以上の高純度水素を高効率に製造するために水素分離膜とCO2分離膜を用いた水素製造技術の開発を行っています。水素分離膜モジュールの構造の最適化による水素回収率の向上、イオン液体を用いた液膜によるCO2と水素の混合ガスからの高選択率でのCO2分離といった研究成果について発表しました。本発表で、当社の高純度水素製造技術開発への取り組みをアピールしました。
発表題目:製油所における高効率高純度水素製造技術の開発-分離膜を用いた効率的な水素精製技術の開発-

高度職業能力開発促進センターにて当社研究員が在職者を対象としたセミナーを実施

発表概要 2011年10月に独立行政法人 雇用・能力開発機構主催の高度職業能力開発促進センターにて、在職者を対象とした「切削加工における切削油剤の効果とその選び方」の講義・実習を行いました。
インパクト 同センターでは毎年在職者を対象とした機械加工のセミナーを実施しています。10月17、18日に行われた切削油に関する講義、実習を当社社員が担当しました。金属加工の一つである切削加工に焦点を当て、使われる油剤の特徴と使用する際の注意点を説明し、当社が得意とする、より環境に優しい加工技術についての解説も行いました。また、実習では加工方法や材料の違いによる最適な切削油剤の選び方を実際に加工することで習得し、さらには環境に優しい切削技術である極微量潤滑(MQL)と通常の切削方法を比較しました。

2011年度所内総合防災訓練を実施

発表概要 10月25日(火)所内総合防災訓練を実施しました。より実践的な訓練として、震度6強の巨大地震の後、30分後に大津波警報が発令された前提で取り組みました。
インパクト 東日本大震災を教訓に、地震直後の建物の崩壊や火災を前提にした各自の身の安全を守る訓練に加えて、地震発生から30分後に横浜市に大津波警報が発令された場合を想定して、所内から近隣の海抜12mの標高の公園に避難する訓練を実施しました。所員、協力会社社員が合同で緊張感を持って訓練に取り組みました。

2011年9月

「子ども科学教室」東台小学校出張授業

発表概要 10月13日、14日、東台小学校にて、「ENEOS子ども科学教室」を実施しました。
インパクト 中央技術研究所では、近隣の小学校を対象に「子ども科学教室」を実施しています。今回、横浜市立東台小学校(鶴見区)に出向いて、5年生4クラス(144名)を対象に「子ども科学教室」を実施しました。石油と環境の説明では、ENEOSの環境保全への取り組みを紹介し、その後、潤滑油のはたらきを体感する実験、燃料電池の仕組みがわかる実験、マイクロカプセルを実際につくってみる実験等、目で見て手で触れる実験に子どもたちは、歓声をあげて喜んでいました。

日本化学会東北支部大会での発表

発表概要 2011年9月17、18日に東北大学で開催された日本化学会東北支部大会にて、潤滑油の新規添加剤技術に関する当社と岩手大学との共同研究成果について発表しました。
インパクト 地球温暖化対策の一環として、機械システムの省エネルギー化を目指し、低摩擦特性を有する新規油剤、アミド系ゲル状潤滑剤の実用化を進めています。岩手大学工学部森誠之研究室とは、ゲル状潤滑剤の新規添加剤技術に関して共同研究を行っています。今回、変性シリコーンという特殊な添加剤により、潤滑特性が向上することを見出しました。表面分析により潤滑メカニズムを推定し、基盤研究と技術力の高さをアピールしました。
発表題目:変性シリコーンオイルとカルシウムスルホネートの併用による潤滑特性の向上

第26回欧州太陽光発電国際会議において当社研究員が発表

発表概要 2011年9月 5日~9日にドイツ・ハンブルグで開催された第26回欧州太陽光発電国際会議において、当社研究員が結晶Si太陽電池の光マネジメント技術開発について発表しました。
インパクト 光マネジメント技術とは、太陽電池で光を効率的に吸収させて出力を増加させる技術です。結晶Si太陽電池は可視光に比べ赤外光の光吸収率が低いため、赤外光の光吸収率を増加させる光マネジメント技術が重要です。本発表ではナノメートルサイズの金属粒子の径や間隔を制御することで赤外光の光吸収率が増加し、効率が向上することを紹介しました。
題目:Photocurrent Enhancement of Silicon Solar Cells with Metal Nanoparticle Arrays Formed on Rear Surfaces

2011年8月

海陽学園の高校生と若手研究員が交流

発表概要 7月26日、海陽学園中等教育学校の高校2年生5名が就業体験の一環として来所しました。
インパクト 2009年度から継続して受け入れている「海陽学園」の生徒に対し、今回は所内見学、燃料電池に関する実験、燃料電池車の試乗、研究員との昼食会からなるプログラムを実施しました。生徒たちは、所内見学においては説明に対し熱心に耳を傾け、燃料電池の実験では研究員と活発に議論していました。また、研究員との昼食会においては、研究員から大学受験等に関するアドバイスを行いました。生徒たちからは、「社会に役立つ仕事をしたい、という研究員の志の高さに感銘を受けた」との感想が多く寄せられました。

2011年7月

本牧南小学校科学クラブでの「子ども科学教室」実演

発表概要 6月23日(木)本牧南小学校にて行われた科学クラブで「子ども科学教室」を実演しました。
インパクト 本牧南小学校では、課外授業として、クラブ活動を行っています。中央技術研究所では、一昨年からこの科学クラブで「子ども科学教室」を実演しています。好評だったため、今年で3回目の実演となりました。科学クラブは、小学4年生から6年生まで全員で23名であり、ベアリング実験、燃料電池実験、マイクロカプセル実験の3つの実験には、どの子どもたちも興味を示し、喜んでくれました。

第31回絶縁油分科会研究発表会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2011年6月17日に開催された石油学会主催の絶縁油分科会研究発表会にて、当社研究員が水素ガス吸収性と絶縁油組成との関係について発表しました。
インパクト 電気絶縁油の水素ガス吸収性は絶縁破壊による事故の防止に繋がる重要な性質です。当社では絶縁油の炭化水素組成と水素ガス吸収性の関係について研究を重ねてきました。その結果、水素ガス吸収性という絶縁油に特有の性質を評価するために特殊な試験を行わなくても、石油製品に一般的な試験の結果から水素ガス吸収性を計算により推定する式を作成するに至りました。研究発表会で本成果を発表し、多くの参加者から強い関心が集まりました。
発表題目:水素ガス吸収性と絶縁油組成との関係についての検討

2011年6月

フルードパワーシステム(日本フルードパワーシステム学会誌)に解説記事が掲載

発表概要 フルードパワーシステムに油圧ポンプの高効率化についての解説記事が掲載されました。
インパクト 近年、油圧ショベルなどの建設機械を含むオフロード車の排出ガス規制の強化が進み、建設機械にも一層の環境調和が求められていることから、省燃費性能を向上させることは重要な課題となっています。本記事では、省燃費性能の向上手段の一つとして油圧ポンプ効率の向上を提案し、油圧作動油を高粘度化、また高粘度指数化すると、高温、高圧条件下で建機用油圧ポンプのポンプ効率が向上することを解説し、当社の環境調和への取り組みを紹介しました。
題目:油圧作動油による高温高圧条件下での省エネルギーへのアプローチ

石油学会第60回研究発表会にて当社研究員が発表

発表概要 2011年5月17~18日に開催された石油学会第60回研究発表会において、当社研究員がセルロース系バイオエタノール生産に用いるキシロース利用酵母の開発について発表しました。
インパクト セルロース系バイオマスは、醸造用酵母(Saccharomyces cerevisiae)が利用できない糖 (キシロース)が含まれるため、エタノール収量増加にはキシロース利用能の付与が必要です。醸造用酵母はキシロース利用能を付与する株によってエタノール収量が異なることから、キシロース利用能付与に適した株の探索を行い、その結果について発表しました。本発表において、当社のセルロース系バイオエタノール生産技術開発への取組みをアピールしました。
発表題目:キシロース発酵に適したサッカロマイセス酵母の選定

塑性加工学会誌「塑性と加工」5月号に解説記事が掲載

発表概要 塑性加工学会誌「塑性と加工」5月号に潤滑油による焼付き防止と表面光沢制御についての解説記事が掲載されました。
インパクト 自動車をはじめとする様々な金属製品はそれぞれ要求される表面品質(光沢)が異なります。一方、過度に生産性を重視してしまうと製品の表面に傷などが入り望んだ表面品質が得られなくなります。それぞれの加工に必要なものつくりに係わる技術を理解し、適切な潤滑油(金属加工油)を用いることで、この傷を防止し良好な表面品質を有する製品を効率よく作ることができます。今回の解説記事では当社が香川大学との共同研究で得た金属加工でのものつくりに関する知見をまとめました。
題目:潤滑油による焼付き防止と表面光沢制御

2011年5月

石油学会第54回年会にて技術進歩賞受賞講演

発表概要 「平成22年度石油学会 技術進歩賞」の受賞に伴い、受賞講演を行いました。
インパクト 「平成22年度石油学会 技術進歩賞」を受賞した「新規固体リン酸触媒を用いたイソブテンの二量化によるイソオクテン製造技術の開発と実用化」について、5/17に開催された石油学会第54回年会(タワーホール船堀)で当社研究員が受賞講演を行いました。本講演では、受賞した技術の開発経緯や触媒、プロセス、製品の概要と実用化の実績などについて紹介し、参加者の関心を集め、当社技術をアピールすることができました。

アメリカ電気化学会(219th ECS Meeting)において当社研究員が発表

発表概要 2011年5月 1日~6日にモントリオールにて開催された219th ECS Meetingにおいて、当社研究員がPEFC用のパイロクロア型酸化物カソード触媒の開発について発表しました。
インパクト 家庭用燃料電池のコスト低減に向けて、当社では革新的な材料の開発に取り組んでいます。PEFC(固体高分子形燃料電池)の電極に用いられている高価な白金に替わる触媒の開発は特に重要であり、有力な候補としてパイロクロア型酸化物(Pb2Ru2O7-x)の研究開発を行ってきました。これまでに、パイロクロア型酸化物特有の酸素欠損が触媒活性に寄与すること、また、ナノ粒子化によって白金以上の高い活性を示す可能性があることを見出しました。本発表を通じて、PEFCの要素研究における当社の認知度を高めることができました。
発表題目:Development and Application to PEFCs of Pyrochlore-Type Oxide Electrocatalyst for Oxygen Reduction

2011年4月

第78回電気化学会の要旨集にLiイオン電池用正極材についての研究成果掲載

発表概要 2011年3月29日開催予定であった第78回電気化学会の要旨集に東京理科大とのLiイオン電池用正極材の共同研究での成果が掲載されました。(震災のため学会は中止)
インパクト 低炭素社会に向けて太陽光発電・燃料電池等の発電による電気を蓄える「蓄電」分野や、炭酸ガス排出量削減の主策である「EV」分野は、蓄電材料の重要な研究フィールドです。これまでリチウムイオン電池は 約20年の製品実績を誇り、高容量化、高性能化が進められてきましたが、上記新しい用途においても、更なる性能向上が求められています。本研究成果はその鍵を握る正極材料の高容量化に関する基礎的検討を行ったもので、当社における蓄電材料研究の幅広い取組みをアピールしました。
題目:Li2MnO3-LiCoO2-LiCrO2系正極材料の電極特性と反応機構

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