研究開発トピックス

2013年度

2014年3月

アスファルト研究成果をENEOS Technical Reviewに掲載

発表概要 舗装用アスファルトへの新規原料の利用検討がENEOS Technical Review(第56巻 第1号 2014年2月)に掲載されました。
インパクト 舗装用アスファルトの原料には、原油から各種の燃料油を採取して残る残油や溶剤脱れき装置から得られる残渣が用いられます。脱れき装置では従来、プロパンが溶剤として用いられていましたが、新規にブタンやペンタンを溶剤とする脱れき装置の導入が進められていることから、これらより得られる残渣を原料のひとつに用いて舗装用アスファルトを製造する方法を検討しました。得られた試製アスファルトは、JIS規格を全て満足し、実用性能試験においても従来品以上の性能を発揮することを確認しました。
題目:新規溶剤を用いた溶剤脱れき残渣の舗装用アスファルトへの利用検討

2014年2月

新規Ni系改質触媒に関する論文掲載【第6報】

発表概要 Applied Catalysis A: Generalの471号に新規Ni系改質触媒であるNiペロブスカイト触媒についての論文が掲載されました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、これまでに、新規Ni系改質触媒としてNi/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示すことを見出しています。さらに、Ptを添加することにより無還元でも還元時と同等の活性を示し、耐コーク性も向上することを見出しました。Ptを添加するとPtからNiへの電子供与によりPtと近接しているNiの表面状態がメタリックになり、無還元時にはNiとPtの界面で反応が進行することが分かりました。
題目:Effect of Pt addition to Ni/La0.7Sr0.3Al3-δ catalyst on steam reforming of toluene for hydrogen production
掲載場所:Applied Catalysis A: General 471 (2014) 157-164

トライボロジー学会境界潤滑研究会での講演

発表概要 2014年1月29日に日石横浜ビルにて開催されたトライボロジー学会境界潤滑研究会において、当社研究員が潤滑油開発における新規添加剤の取り組みについて講演しました。
インパクト 近年、産業機械や輸送機械システムでは省エネルギー・省燃費・環境対応が急務な課題となっており、潤滑油剤もさらなる技術進化が求められています。そのキーテクノロジーが新しい機能添加剤の探索・創出です。当社の新規添加剤の取り組みとして、ZP(ジアルキルリン酸亜鉛)、没食子酸誘導体、およびアミド系ゲル化剤の優れた潤滑特性・低摩擦化を紹介し、基盤研究の技術力の高さと環境対応に対する取り組みをアピールしました。
発表題目:潤滑油開発における新規添加剤の検討

19th International Colloquium Tribology(ドイツ)にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年1月にTechnische Akademie Esslingen主催の19th International Colloquium Tribologyにて、当社研究員が"Relationship between molecular structure of organo-sulfur compounds and machining performance"の講演題目で発表しました。
インパクト 従来、金属加工油の多くには塩素系極圧剤が用いられていましたが、焼却処理時にダイオキシンが発生する懸念から、近年では硫黄系極圧剤が用いられています。しかしながら、硫黄系極圧剤の分子構造と加工性能との関係や作用機構に関する研究は多くありません。当社では、加工性能に対する硫黄系極圧剤の分子構造の影響やCaスルホネートとの併用効果について詳細に分析しました。切削抵抗低減に寄与する最適な潤滑膜構造について言及し、金属加工油に有効な極圧剤の構造を示唆する研究として、参加者の注目を集めました。
タイトル:Relationship between molecular structure of organo-sulfur compounds and machining performance

2013年 石油製品討論会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年12月に石油学会主催の2013年 石油製品討論会にて、「多機能さび止め油の開発」の題目で発表しました。
インパクト 鉄鋼部品の加工工程で指紋または水溶性切削油が付着することがよくあります。指紋(塩素)や水溶性切削油(水分)はさび発生の原因になります。そのため、まず、指紋除去油または水分除去油による洗浄が必要です。さらに長期さび止め油も必要です。これらを1つの油剤で兼用できる、すなわち、指紋除去と長期さび止めを両立する、水分除去と長期さび止めを両立する、さび止め油の新技術を確立しました。本発表では多機能さび止め油の開発コンセプトおよび投入技術を紹介しました。
タイトル:多機能さび止め油の開発

2013年12月

石油製品討論会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2013年12月 6日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された石油製品討論会において、当社研究員が軽油の新しい着火性指標について発表しました。
インパクト 燃料製造プロセス改良およびバイオ燃料の普及により、将来軽油は組成が変化すると想定されています。現在市販されている軽油だけでなく、将来軽油についても着火性を精度よく推定できる指標(軽油の密度、動粘度、蒸留性状から推定)を開発し、本発表で紹介しました。
発表題目:新セタン指標の開発

第19回流動化・粒子プロセッシングシンポジウムにて当社研究員が発表

発表概要 2013年11月28~29日に桐生市で開催された第19回流動化・粒子プロセッシングシンポジウムにて、当社研究員がFCAプロセスについて発表しました。
インパクト 本シンポジウムは、化学工学会 流動層分科会が主催する流動層ならびに粒子プロセッシングに関する技術・学術的知識の交換と討論を目的として、毎年開催されているものです。当社にて開発中のFCA(Fluid Catalytic Aromaforming;流動接触芳香族製造)プロセスは、分解軽油などの重油基材から付加価値の高いBTXを効率的に製造できる独自プロセスです。本発表においてFCAプロセスの開発コンセプト並びに流動層反応技術をアピールしました。

第23回日本-サウジアラビア合同セミナーにて当社研究員が発表

発表概要 2013年12月2~3日にサウジアラビアで開催された第23回日本-サウジアラビア合同セミナーにて、当社研究員が燃料電池用触媒開発について発表しました。
インパクト 本セミナーは、社団法人石油学会が財団法人国際石油交流センターから委託を受け、中東産油国との研究技術協力を目的として毎年開催しているものです。当社の家庭用燃料電池システムは、家電並みの耐久性を有することを目標に開発しております。本発表では、燃料電池システムで必要となる水素製造触媒の寿命予測方法に関した研究結果を紹介し、当社の燃料電池開発への取組みをアピールしました。
発表題目:Development of the Simulator to predict the Life of Desulfurization Agents in Fuel Cells

高分子学会有機エレクトロニクス研究会にて共同研究成果発表

発表概要 2013年12月13日に東工大蔵前会館にて開催された高分子学会有機エレクトロニクス研究会にて、理化学研究所より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 当社では、理化学研究所の尾坂上級研究員のグループと、有機薄膜太陽電池の高性能化に向けた検討を共同で実施しております。高性能化には、材料に用いられる有機半導体ポリマーを目的の方向に揃えることが必要となります。今回、ポリマーの側鎖置換基の構造を制御することで、ナノメートルオーダーでポリマーを規則正しく並べる技術の開発に成功し、太陽電池性能を向上できたことを報告しました。
発表題目:縮環π電子系骨格を用いた半導体ポリマーの開発と有機薄膜太陽電池への応用

JSPS情報科学用有機材料第142委員会にて共同研究成果発表

発表概要 2013年12月12日に東京理科大学で開催されたJSPS情報科学用有機材料第142委員会において、理化学研究所から、当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 当社では、理化学研究所の尾坂上級研究員のグループと、有機薄膜太陽電池や有機トランジスタの高性能化に向けた半導体ポリマーの共同開発を実施しております。これらの用途では、半導体ポリマーを目的の方向に揃えて結晶性を向上することが求められますが、今回、開発した半導体ポリマーの側鎖置換基構造を制御することで、規則正しく並べる技術の開発に成功し、太陽電池性能および有機トランジスタの性能を向上できたことを報告しました。
発表題目:半導体ポリマーを用いた塗布型有機デバイス

2013年11月

自動車技術会秋季大会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2013年10月23~25日に神戸大学で開催された自動車技術会2013年秋季大会において、当社研究員が軽油の新しい着火性指標について発表しました。
インパクト 燃料製造プロセス改良およびバイオ燃料の普及により、将来軽油は組成が変化すると想定されています。現在市販されている軽油だけでなく、将来軽油についても着火性を精度よく推定できる指標(軽油の密度、動粘度、蒸留性状から推定)を構築し、本発表で紹介しました。
発表題目:新セタン指標の構築
講演番号:290-20135760

第43回石油・石油化学討論会において当社研究員が発表

発表概要 2013年11月14~15日に北九州国際会議場で開催された第43回石油・石油化学討論会で、当社研究員が草や木からのバイオエタノール生産について発表しました。
インパクト 草や木からエタノールを生産する場合、酵素で糖に分解し、酵母でエタノール発酵させる必要がありますが、リグニンという物質が邪魔をしているため、リグニンを除去する前処理が必要です。当社はNEDO事業の中でアンモニアを用いた前処理検討を担当し、反応メカニズムを解明しました。その結果、前処理条件の最適化に成功し、投入エネルギー及びコストのより低い、低圧二段前処理法を開発しました。この前処理法の適用により、投入エネルギーと前処理物の酵素糖化性のNEDO事業における目標を達成することができました。
題目:バイオエタノール生産における低圧二段ドライアンモニア前処理法の開発
講演番号:2A21

中温化アスファルトの製造方法に関する検討

発表概要 2013年10月30日・31日に都市センターホテルで開催された第30回日本道路会議において、当社研究員が中温化アスファルト製造方法の検討について発表しました。
インパクト 中温化アスファルトは、従来よりも施工温度を低減することのできるアスファルトで、環境に配慮した技術として注目されています。通常は、特殊な添加剤を使用することによりその効果を発現させていますが、当社では、各種基材の特性を把握し最適な配合を施すことで、添加剤を必要としない新たな中温化アスファルトを製造する方法について検討しています。その成果を発表し当社の技術力と環境対応への取り組みをアピールしました。

企業研究者に求められるもの

発表概要 2013年11月14~15日に北九州国際会議場にて開催された第43回石油・石油化学討論会にて、当社研究員が企業研究者の在り方に関して依頼講演を行いました。
インパクト 日本のエネルギー産業・化学産業では、国際競争の時代において研究開発の重要性が増しています。その担い手となる若手研究者に求められているものを、当社研究員が紹介し、産学官の若手研究者や学生との交流の場を設けました。とりわけ学生の皆様にとっては、企業で働く研究者の実像を理解し、企業研究者と直接意見交換・交流ができる良い機会となりました。

ラジカル共重合に関する論文掲載

発表概要 N-置換マレイミドとオレフィン類のラジカル共重合に関する論文が、Macromoleculesの46号に掲載されました。
インパクト 当社と大阪市立大・松本教授(現・大阪府立大)との間で、高耐熱ポリマー創出を目的に種々のN-置換マレイミドとオレフィン類のラジカル共重合の共同研究を行いました。
今回はN-置換マレイミドとオレフィンの共重合性について、反応性比からアプローチし、オレフィン類の構造と共重合性の関係を解明しました。更に、得られたポリマーの耐熱性やガラス転移点(Tg)、粘弾性を評価し、モノマー構造によりポリマー物性が大きく変わることを明らかにしました。
題目:Sequence-Controlled Radical Copolymerization of N-Substituted Maleimides with Olefins and Polyisobutene Macromonomers To Fabricate Thermally Stable and Transparent Maleimide Copolymers with Tunable Glass Transition Temperatures and Viscoelastic Properties
講演番号:Macromolecules 2013, 46, 7733−7744.

第27回カロテノイド研究談話会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年10月19日~20日に三重大学にて開催された第27回カロテノイド研究談話会において、Paracoccus菌を用いたゼアキサンチン強化卵の開発について当社研究員が発表しました。
インパクト ゼアキサンチンは、卵やトウモロコシなどに含まれる橙黄色の色素で、抗酸化力が高く健康食品用素材としても注目されています。当社では、ゼアキサンチンを産生する独自の菌(Paracoccus菌)を発見し研究開発を進めており、これまでにこの乾燥菌体を鶏に給餌することで、卵黄中のゼアキサンチン濃度を高められることがわかっています。今回の発表では、ゼアキサンチン強化卵を人に摂取させた時、血液中ゼアキサンチン濃度が増加することについて報告いたしました。
発表題目:Paracoccus菌を用いたゼアキサンチン強化卵の開発
講演番号:講演8

米国化学工学会年会(AIChE 2013)にて当社研究員が発表

発表概要 2013年11月 3日~8日にサンフランシスコで開催された米国化学工学会年会(AIChE2013)にて、ヒトの目にも存在するゼアキサンチンの開発に関して当社研究員が発表しました。
インパクト 本発表はアスタキサンチン生産菌改良株開発によりPanaferd-ZXの大規模生産を可能とし、さらにPanaferd-ZXの鶏飼料への混合によりヒト血漿中への高速吸収性をもつゼアキサンチン強化鶏卵を製造可能とした事を報告するものです。また、効果的に鶏卵中ゼアキサンチン濃度を高めるため、飼料から鶏卵への移行メカニズムの解析を試みました。特に、ゼアキサンチン自体が他のカロテノイドより鶏卵に取り込まれやすいこと、エタノール抽出時に乾燥菌体のゼアキサンチン放出速度が高いことを示し、今後の改良の切り口を示しました。
題目:Development of production method for Zeaxanthin by fermentation using Paracoccus carotinifaciens
講演番号:327880

高粘度基材配合油の転がり-すべり条件下における摩擦低減効果

発表概要 2013年11月14、15日に北九州市にて開催された第43回石油・石油化学討論会にて、当社研究員が高粘度基材配合油の転がり-すべり条件下における摩擦低減効果について発表しました。
インパクト 近年の環境問題からエンジン油や駆動系油に代表される自動車用潤滑油には、省燃費特性が求められています。当社は湘南工科大学 村木研究室との共同研究において、自動車用潤滑油の省燃費特性向上を目的とした研究を実施しています。省燃費特性向上を目的とした高粘度基材配合油について、ギヤの摺動条件をシミュレートした転がり-すべり接触条件下における、摩擦特性におよぼす高粘度基材の影響についての基礎的な研究を実施し、研究成果をアピールしました。
題目:高粘度基材配合油の転がり-すべり条件下における摩擦低減効果
講演番号:2C16

第43回石油・石油化学討論会(北九州大会)にて当社研究員が成果発表

発表概要 2013年11月に石油学会主催の第43回石油・石油化学討論会にて、当社研究員が硫黄系添加剤の分子構造が及ぼす潤滑性能への影響という講演題目で成果発表しました。
インパクト 従来、金属加工油の多くには塩素系極圧剤が用いられていましたが、焼却処理時にダイオキシンが発生する懸念から、近年では硫黄系極圧剤が用いられることが多くなっています。しかしながら、硫黄系極圧剤の分子構造と潤滑性能との関係や作用機構に関する研究は多くありません。当社では硫黄系極圧剤として使用例の多い硫化エステルの分子構造を詳細に分析し、潤滑性能との関係を明らかにしました。金属加工油に有効な硫化エステルの構造を示唆する研究として、参加者の注目を集めました。
題目:硫黄系添加剤の分子構造が及ぼす潤滑性能への影響
講演番号:2C17、2C18

石油学会にて、"金属新生面によるグリースの分解挙動"について発表

発表概要 2013年11月15日に北九州国際会議場で開催された第43回石油学会2013秋北九州大会において香川大学より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 自動車や産業機械システムには、機械要素として軸受(ベアリング)が用いられています。機械の小型化・高性能化に伴い、軸受の運転環境は高速化、高温化などたいへん厳しくなり、潤滑油剤の高性能化による軸受の長寿命化が急務となっています。当社は、半固体状グリースでの軸受長寿命化を目的に、設計パラメーターと軸受寿命の関係や潤滑メカニズムを香川大学 若林研究室と共同で研究をしてきました。軸受寿命を向上させる添加剤処方技術を基礎的に検討し、基盤研究の技術力の高さと環境対応に対する取り組みをアピールしました。
発表題目:金属新生面によるグリースの分解と水素発生挙動におよぼす基油と添加剤の影響(第2報)

Electrochemical Reduction of Toluene for Energy Storage

発表概要 2013年10月27日~11月 1日にサンフランシスコで開催された224th ECS Meeting(米国電気化学会主催)において、当社研究員がトルエンの電解水素化について発表しました。
インパクト 当社は、JSTの先端的低炭素化技術開発プログラム(ALCA)の委託事業の一環として、再生可能エネルギーを有効に活用するためのエネルギーの貯蔵・輸送技術開発を行っています。なかでも有機ハイドライドはエネルギーキャリアとして有望視されており、その有機ハイドライドを電気化学的に水素化できる技術として、固体高分子形水電解に類似の電気化学デバイスを用いたトルエンの直接水素化に取り組んでおります。今回の発表では、このトルエンの水素化反応が高いファラデー効率で進行するという研究成果を報告しました。
講演番号:B6-0759

石油学会北九州大会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年11月14日~15日に北九州国際会議場で開催された石油学会北九州大会(第43回石油・石油化学討論会)において、当社研究員が新規Ni系改質触媒について発表しました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、Ni/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒(以下、Ni/LSAO)がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示すことを見出しています。本発表ではNi/LSAOへのPt添加効果を明らかにしました。Ptを添加するとNiの還元性が向上し、前処理還元無しでも前処理還元を行った場合と同等の活性を示すことが分かりました。また、XAFS測定により反応中にNi-Pt合金が生成していることが分かりました。
題目:Ni/ペロブスカイト触媒を用いた芳香族炭化水素の水蒸気改質
講演番号:1A16

2013年10月

日本分析化学会第62回年会での研究成果発表

発表概要 2013年9月10日~12日に近畿大学東大阪キャンパスで開催された日本分析化学会第62回年会において当社研究員が水素化脱硫触媒および原料油の精密分析について発表しました。
インパクト 近年、重油の需要減退が見込まれる中、重油の原料を軽油等付加価値の高い製品の原料に転換させる研究が進められています。原料に含まれる硫黄分は水素化脱硫装置を用いて10質量ppm以下に低減させますが、重油の原料を同装置で処理すると触媒の性能は急激に低下するため対策が必要になります。触媒性能低下の抑制方法を考案するためには要因の解明が必須です。そこで、様々な分析手法を活用し、原料および処理前後の触媒上の有機堆積物の詳細組成を明らかにする分析技術を確立し、性能低下の要因推定を可能としました。
題目:水素化脱硫触媒の劣化機構解明に向けた触媒および原料油の精密分析
講演番号:P3140

日刊工業新聞社「プレス技術」10月号に解説記事掲載

発表概要 日刊工業新聞社「プレス技術」10月号に当社が開発した新規洗浄剤に関する解説記事が掲載されました。
インパクト 各種工業分野では、部品の加工に種々の鉱物油系加工油や水溶性加工油が使用されています。加工後の部品の洗浄用に、当社では用途別に炭化水素系洗浄剤「NSクリーン」と「EMクリーン」を販売しています。この度、鉱物油系加工油から水溶性加工油までの様々な汚れに洗浄力があり、幅広い用途に使えるマイクロエマルション洗浄剤「NSクリーンMタイプ」を開発しました。本報では、「NSクリーン」の概要と「NSクリーンMタイプ」の技術を説明しました。
題目:加工油特性に適合した炭化水素系洗浄剤の最新技術

第3回CSJ化学フェスタにおいて出展

発表概要 2013年10月21日~23日にタワーホール船堀で開催された第3回CSJ化学フェスタの企業R&D紹介企画において、当社機能化学品分野の研究テーマ(有機EL照明用輝度向上フィルム、パラフィン系潜熱蓄熱材料)を紹介しました。
インパクト 当社では、燃料や潤滑油、燃料電池の他にも機能化学品の研究・開発を行っています。当社の機能化学品事業をアピールするために“企業の研究紹介”を目的としている本企画に出展しました。当社の多岐にわたる機能化学品事業の中で、今回は有機EL照明向け輝度向上フィルム【明るさ倍増フィルム】と、パラフィン系潜熱蓄熱材【エコジュール】の2テーマを出展し、当社の技術力と機能化学品事業への取り組みをアピールしました。

トライボロジー会議2013秋(福岡)にて当社研究員が成果発表

発表概要 2013年10月23日~25日にアクロス福岡で開催されたトライボロジー学会主催のトライボロジー会議2013秋において当社研究員が塑性加工の潤滑性に及ぼす硫黄化合物の影響について発表しました。
インパクト 塑性加工に用いられる潤滑油には、極圧添加剤としてリン化合物や硫黄化合物を配合することが一般的です。リン化合物については、分子構造と潤滑性能との関係に関する研究報告が多くみられますが、硫黄化合物に関する報告例はあまりみられません。当社は分子構造の詳細を同定した硫黄化合物を用いて、潤滑性能との関係を把握する研究を進めています。本発表は研究成果の一部であり、塑性加工用潤滑油に用いる硫黄化合物の最適構造を示唆する研究として、参加者の注目を集めました。
発表題目:塑性加工の潤滑性に及ぼす硫黄化合物の影響
発表概要 2013年10月23日~25日にアクロス福岡で開催されたトライボロジー学会主催のトライボロジー会議2013秋において当社研究員が硫黄系極圧剤の分子構造が加工性能に及ぼす影響について発表しました。
インパクト 従来、金属加工油の多くには塩素系極圧剤が用いられていましたが、焼却処理時にダイオキシンが発生する懸念から、近年では硫黄系極圧剤が用いられることが多くなっています。しかしながら、硫黄系極圧剤の分子構造と加工性能との関係や作用機構に関する研究は多くありません。当社では硫黄系極圧剤の代表例として、ジアルキルポリサルファイドの分子構造を詳細に分析し、加工性能との関係を明らかにしました。金属加工油に有効なジアルキルポリサルファイドの構造を示唆する研究として、参加者の注目を集めました。
発表題目:硫黄系極圧剤の分子構造が加工性に及ぼす影響

2013年9月

第112回触媒討論会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年9月18日~20日に秋田大学手形キャンパス(秋田)で開催された第112回触媒討論会において、当社研究員が新規Ni系改質触媒について発表しました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、Ni/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒(以下、Ni/LSAO)がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示しことを見出しています。本発表ではNi/LSAOへのPt添加効果を明らかにしました。Ptを添加するとPtからNiへの電子供与があり、これによりNiの還元性が向上し、前処理還元無しでも前処理還元を行った場合と同等の活性を示すことが分かりました。
題目:Ni/ペロブスカイト触媒による芳香族炭化水素の水蒸気改質における白金添加効果
講演番号:1H18
発表概要 2013年9月18~20日に秋田大学にて開催された第112回触媒討論会にて、当社研究員がFCA(流動接触アロマ製造)プロセスに関する依頼講演を行いました。
インパクト 当社は化学原料であるBTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)を製造する新規プロセスであるFCAの開発を行っています。FCAは分解軽油などの2環芳香族を多く含む低付加価値留分を原料とし、1環芳香族であるBTXを効率よく生産します。当社では0.3B/Dのパイロットを用いて研究を行っており、触媒討論会ではFCAのコンセプト、実験結果などの説明を行いました。触媒や反応原理などについて多くの質問があり、学会での関心の高さをうかがうことができました。
講演題目:FCA*プロセスの紹介
  1. Fluid Catalytic Aromaforming

新規Ni系改質触媒に関する論文掲載【第5報】

発表概要 Applied Catalysis A: Generalの466号に新規Ni系改質触媒であるNiペロブスカイト触媒についての論文が掲載されました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、新規Ni系改質触媒としてNi/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒(以下、Ni/LSAO)がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示すことを見出し、担体の格子酸素により反応が促進されコーク生成が抑制されていることを明らかにしています。今回は、トルエン吸着後の昇温脱離時において赤外吸収スペクトルを測定し、トルエン由来の吸着種の挙動を観測し反応機構について解析しました。Ni/LSAO上にはトルエンが強吸着し、格子酸素による吸着トルエンの分解、酸化と、生成した吸着中間体の脱離が進行し、これらの反応は、水導入により促進されることを明らかにしました。
題目: In situ IR study for elucidating reaction mechanism of toluene steam reforming over Ni/La0.7Sr0.3Al3-™ catalyst
掲載場所:Applied Catalysis A: General 466 (2013) 190-197

日刊工業新聞社「プレス技術」10月号に解説記事を投稿

発表概要 日刊工業新聞社「プレス技術」10月号にアルミニウム材成形の潤滑油についての解説記事が掲載されました。
インパクト プレス加工は金属などの素材を最終製品に近い形にするために使用される、ものづくりにはなくてはならない工程です。素材には鋼だけでなく、軽量で温暖効果ガス低減に有効なアルミニウムも用いられますが、適正な油剤が選定される必要があります。当社はこれまで、人体や環境に対し負荷となる塩素系極圧剤を用いないユニプレステラミシリーズを開発し、ご使用いただいたお客様に好評を得ております。今回の解説記事では当社がこれまで行ってきたアルミニウム用のプレス油に関する加工性向上技術、環境配慮技術に関する知見をまとめました。

WTC2013にて当社研究員が発表

発表概要 2013年9月 8日~13日にトリノにて開催されたWorld Tribology Congress 2013にて、当社研究員がポリマー添加油のトライボロジー特性について発表しました。
インパクト 近年の環境問題からエンジン油や駆動系油に代表される自動車用潤滑油には、省燃費特性が求められています。当社は湘南工科大学 村木研究室との共同研究において、自動車用潤滑油の省燃費特性向上を目的とした研究を実施しています。省燃費特性向上を目的としたポリマーの摩擦低減効果につて基礎的な研究を実施し、研究成果をアピールしました。
題目:Influence of polymer structure on frictional properties
講演番号:796

日本家禽学会2013年度秋季大会にて当社研究員が発表・優秀発表賞受賞

発表概要 2013年9月 8日に新潟大学にて開催された日本家禽学会2013年度秋季大会において、Paracoccus菌を用いたゼアキサンチン高濃度鶏卵の開発について当社研究員が発表し、優秀発表賞を受賞しました。
インパクト ゼアキサンチンは、卵やトウモロコシなどに含まれる橙黄色の色素で、抗酸化力が高く健康食品用素材としても注目されています。当社では、ゼアキサンチンを産生する独自の菌(Paracoccus菌)を発見し研究開発を進めており、今回、ゼアキサンチンを含む乾燥菌体を鶏に給餌することで、鶏卵中のゼアキサンチン濃度向上に成功したことを発表しました。なお、本発表内容が評価され、優秀発表賞を受賞しました。
発表題目:Paracoccus菌を用いたゼアキサンチン高濃度鶏卵の開発

第6回日中韓石油技術会議にて当社研究員が講演

発表概要 2013年9月4~6日に韓国麗水市で開催された第6回日中韓石油技術会議にて、当社研究員が高過酷度流動接触分解(HS-FCC)プロセスに関する講演を実施しました。
インパクト 当社はプロピレン増産を目的とした新規FCCプロセスであるHS-FCCプロセスの開発を行っています。HS-FCCプロセスは、従来型FCCの約4倍のライトオレフィン(プロピレン、ブチレン)生産量を得ることができます。本開発の中で実施した30BDコールドフロー装置でのスケールアップ検討、および当社水島製油所内に建設した3,000BD実証化装置の運転実績について発表しました。中国や韓国の石油会社の方から多くの質問があり、HS-FCCプロセスを理解してもらえる良い機会となりました。
講演題目:High Severity FCC for Maximizing Propylene Production

2013年8月

新規Ni系改質触媒に関する論文掲載【第4報】

発表概要 Applied Catalysis A: Generalの464-465号に新規Ni系改質触媒であるNiペロブスカイト触媒についての論文が掲載されました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、新規Ni系改質触媒としてNi/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示すことを見出しています。今回は、様々なNi粒子径の触媒を調製し、活性、炭素析出量、および担体からの格子酸素移動性の関係からNiと担体の相互作用を明らかにしました。Ni粒子径が異なる触媒においてNiと担体の界面長と、反応量、および担体からの格子酸素放出速度に相関がみられ、反応がNiと担体の界面で進み、担体からの格子酸素の寄与によって反応が促進されていることが明らかになりました。
題目:Structure and activity of Ni/La0.7Sr0.3Al3-δ catalyst for hydrogen production by steam reforming of toluene
掲載場所:Applied Catalysis A: General 464-465 (2013) 78-86

国際光工学会(SPIE) 主催学会にて招待講演

発表概要 2013年8月25~29日に米国サンディエゴで行われた、SPIE Optics + Photonics 2013 Conferenceで、液晶ディスプレイ向け光学フィルムに関する招待講演を実施しました。
インパクト 当社は、長年独自の高分子液晶フィルム技術を用いた液晶ディスプレイ向けの光学フィルム(視野角補償フィルム)を販売しており、液晶ディスプレイの高画質化に貢献してきました。本招待講演では、当社がこれまで開発してきた高分子液晶を使った光学フィルムについて説明し、特にNVフィルムのIPS-LCD、OLEDディスプレイへの適用例を紹介しました。
講演題目:Viewing angle compensation of various LCD modes by using a liquid crystalline polymer film (高分子液晶フィルムを用いた各種LCDモードの視野角補償)
講演番号:8828-26

第51回触媒研究懇談会にて当社研究員が講演

発表概要 2013年7月26~27日に名鉄犬山ホテル(愛知県)で開催された第51回触媒研究懇談会にて、クリーン燃料製造における当社の触媒開発の取り組みついて講演しました。
インパクト 当社は環境に優しいクリーン燃料(硫黄分が10ppm以下のサルファーフリー燃料)を製造するために、脱硫触媒やGTL(Gas to Liquid)プロセスにおけるFT合成触媒およびワックス水素化分解触媒の開発を行なっています。開発した脱硫触媒は既に商業装置で使用され、製油所の生産性向上に大きく貢献しています。これら当社開発触媒の技術を紹介しました。大学関係者および自動車会社などの企業からの参加多く、石油会社の研究開発を理解してもらえる良い機会となりました。
講演題目:クリーン燃料製造における触媒開発

九州大学先導物質化学研究所で当社研究員が講義

発表概要 2013年7月 5日に九州大学の大学院修士1年生を対象に、石油精製における最新の当社開発技術の紹介をしました。
インパクト 当社は環境に優しいクリーン燃料の製造並びに付加価値の高い化学品原料の製造に取り組んでいます。硫黄分が10ppm以下のサルファーフリー燃料を製造するための脱硫触媒開発について減圧軽油脱硫触媒を例に紹介しました。また、化学品製造として実証化まで進んでいる高過酷度流動接触分解(HS-FCC)および開発中の流動接触芳香族製造(FCA)プロセスについて紹介しました。エネルギー関連に興味を持つ学生が多く、活発な質疑応答がなされ、石油会社の研究開発を理解してもらえる良い機会となりました。
講演題目:化学品およびクリーン燃料製造プロセスにおける新規プロセス開発

2013年7月

新規Ni系改質触媒に関する論文掲載【第3報】

発表概要 International Journal of Hydrogen Energyの38号に新規Ni系改質触媒であるNiペロブスカイト触媒についての論文が掲載されました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、新規Ni系改質触媒としてNi/La0.7Sr0.3Al3-δ(以下、Ni/LSAO)触媒がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示すだけでなく、耐酸化性を示すことを見出しました。Ni/LSAOが耐酸化性を有する要因として、酸化処理によってもLSAO上ではNiの粒子径が維持され、反応中に原料炭化水素によってNiは還元されて酸化処理後も活性を示すことが明らかとなりました。
題目:Oxidation resistance of Ni/La0.7Sr0.3AlO3-δ catalyst for steam reforming of model aromatic hydrocarbon
掲載場所:International Journal of Hydrogen Energy 38 (2013) 7822-7829

2013年6月

石油学会第62回研究発表会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年5月29日にタワーホール船堀にて開催された石油学会第62回研究発表会にて、当社研究員が石油精製プロセスの開発について発表しました。
インパクト 当社では高付加価値の石油化学品を製油所から生み出すためのプロセス開発を行っています。石油化学品はプラスティックや繊維など身の回りで多く使われています。本発表では価値の低い重質油からプロピレンや芳香族を効率よく作り出す独自開発技術について紹介しました。
発表題目:石油精製―石油化学の連携に資するプロセス開発
講演番号:A12

石油学会第56回年会(第62回研究発表会)にて当社研究員が発表

発表概要 2013年5月28日~29日にタワーホール船堀(東京)で開催された石油学会第56回年会(第62回研究発表会)において、当社研究員が新規Ni系改質触媒について発表しました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究において、Ni/La0.7Sr0.3Al3-δ触媒(以下、Ni/LSAO)がトルエンの水蒸気改質反応において高活性、および耐コーク性を示しことを見出し、これまでの検討で担体の格子酸素により反応が促進されコーク生成が抑制されていることを明らかにしています。本発表では、FT-IRを用いてトルエン由来の吸着種の挙動を観測し反応機構について検討した結果、Ni/LSAO上では、格子酸素による吸着トルエンの分解、酸化と、生成した吸着中間体の脱離が進行し、これらの反応は、水導入により促進されることを明らかにしました。Ni/LSAOの反応性が高い理由として、(1)担体LSAO上にトルエンが強く吸着する、(2)水が存在すると格子酸素による吸着トルエンの分解・酸化と吸着中間体の脱離が促進される、の2点が示されました。
題目:Ni/ペロブスカイト触媒を用いた芳香族炭化水素の水蒸気改質
講演番号:B02

第20回燃料電池シンポジウムにて当社研究員が発表

発表概要 2013年5月28日~5月29日にタワーホール船堀にて開催された第20回燃料電池シンポジウムにおいて、当社研究員が水素ステーション向け高圧水素用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)容器開発について発表しました。
インパクト 当社では、水素供給インフラ構築に向けて、水素ステーションの主要構成機器の一つである高圧水素用蓄圧器の開発に取り組んでいます。この度、従来の鋼製蓄圧器に比べてコストダウンが期待できるCFRP蓄圧器の製造方法を確立し、日本で初めてCFRP蓄圧器を適用した水素ステーションの実証を開始しました。本発表では、当社開発品であるトウプリプレグを使用したDRY-FW(フィラメントワインディング)法による水素ステーション用CFRP蓄圧器の製造技術の開発について報告しました。
題目:低コスト型70 MPa級水素ガス充填対応大型複合蓄圧器の開発
講演番号:B-26

第1回電池製造技術分科会で当社研究員が講演

発表概要 2013年5月23日に東京大学で開催された日本粉体工業技術協会 第1回電池製造技術分科会で当社研究員がSOFC型家庭用燃料電池の実用化に関して講演を行いました。
インパクト 当社は、各種燃料電池の中で最も発電効率が高いSOFCの研究開発に取り組んできました。本講演では、民生用としては世界初となるSOFC型家庭用燃料電池「エネファーム Type S」の特長、開発経緯、熱流体シミュレーションを活用した技術開発事例、2007~2010年度に参画した新エネルギー財団の実証研究での成果、などについて紹介し、当社の研究開発力をアピールしました。
講演題目:SOFC型家庭用燃料電池「エネファーム Type S」の実用化

トライボロジー学会にて、“金属新生面によるグリースの分解挙動”について発表

発表概要 2013年5月20-22日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されたトライボロジー会議2013春 東京において香川大学より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 自動車をはじめ様々な機械システムに軸受(ベアリング)が用いられています。近年、軸受の運転環境は高速化、高温化などたいへん厳しくなっており、潤滑油剤の高性能化による軸受の長寿命化が求められています。当社は、半固体状グリースで軸受を潤滑する場合の軸受長寿命化を目的に、設計パラメーターと軸受寿命の関係や潤滑メカニズムを香川大学 若林研究室と共同で研究をしてきました。軸受寿命を向上させるための基油、添加剤処方技術を基礎的に検討し、基盤研究の技術力の高さと環境対応に対する取り組みをアピールしました。
発表題目:金属新生面によるグリースの分解挙動におよぼす基油と添加剤の影響
講演番号:F26

アミド系ゲル状潤滑剤の顕微FT-IRを用いたEHL油膜の観察

発表概要 2013年5月20-22日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されたトライボロジー会議2013春 東京において当社研究員がアミド系ゲル状潤滑剤について発表しました。
インパクト アミド系ゲル状潤滑剤は、温度によって液体・固体と状態変化することから油とグリースの中間の特性を有し、かつ低摩擦特性を付与できるため、新規潤滑油剤として有望であり、岩手大学・森研究室と共同研究を行ってきました。今回は、実用化を想定し、ゲル状潤滑剤の融点を高めるために脂肪酸塩を配合した場合の潤滑特性を評価するため、弾性流体潤滑(EHL)条件における油膜を顕微FT-IRを用いて化学的に観察しました。その結果、高い油膜形成性能を有することがわかり、そのメカニズムを提案しました。
発表題目:アミド系ゲル状潤滑剤の顕微FT-IRを用いたEHL油膜の観察
講演番号:F23

国際燃焼機関会議(CIMAC2013)にて当社研究員が発表

発表概要 2013年5月13日~16日に上海で開催された国際燃焼機関会議(CIMAC2013)において、舶用機関の保全に有効な新技術について発表を行いました。
インパクト 舶用機関には環境保全の為、指定海域内で使用する燃料の低硫黄化が求められています。一方、指定海域以外では従来の高硫黄燃料で運転される為、減速運航時にエンジン内で生成する硫酸の中和能不足(腐食)が問題となっています。当社は当該課題解決の為、酸中和性能向上と燃焼残渣物軟化を両立させる「灰分軟質化技術(JAST;JX Ash Softening Technology)」を開発、低・高硫黄燃料に対応する舶用シリンダ油に適用しました。
発表題目:Multifunctional marine cylinder lubricants
講演番号:128

マリンエンジニアリング学会誌に解説記事が掲載

発表概要 マリンエンジニアリング学会誌にバンカー重油の製造方法と着火性評価についての解説記事が掲載されました。
インパクト 国内需要の減少や石油精製設備の高度化により、船舶用の燃料であるバンカー重油の製造方法や製品性状が変化する可能性があります。特に、重質油分解装置から留出する芳香族分が多い基材を多量に使用することにより、バンカー重油の着火性悪化が懸念されています。製造方法や製品性状の違いが着火性に与える影響の評価結果を解説し、当社の品質確保のための取り組みを紹介しました。
題目:バンカー重油の製造方法と着火性評価
掲載先:マリンエンジニアリング学会誌 Vol.48 No.3 2013 MAY P.65-70

2013年5月

光機能材料研究会第43回講演会において当社研究員が講演

発表概要 2013年4月26日に東京で開催された光機能材料研究会第43回講演会で、当社研究員が有機薄膜太陽電池の耐久性改善技術に関して講演を行いました。
インパクト 有機薄膜太陽電池は、印刷で製造でき、フレキシブル化も可能なため、従来の太陽電池に比べ用途が大きく広がることが期待されています。一方で、太陽光を電気に変える効率や耐久性が低いことが課題となっています。当社では、有機薄膜太陽電池を構成する部材やその界面等の改良による有機薄膜太陽電池の耐久性改善に取り組んでおり、本講演では、耐久性改善の開発動向と当社の高耐久化技術を紹介しました。
発表題目:有機薄膜太陽電池の高耐久化動向とJXでの取り組み

第4回日中トライボロジー先端フォーラムでの発表

発表概要 2013年4月14-15日に中国北京市清華大学で開催された第4回日中トライボロジー先端フォーラムにおいて当社研究員が新規潤滑剤である熱可逆性ゲル状潤滑剤について発表しました。
インパクト 熱可逆性ゲル状潤滑剤は、温度によって液体・固体と状態変化することから油とグリースの中間の特性を有し、かつ低摩擦特性を付与できるため、新規潤滑油剤として有望であり、岩手大学・森研究室と共同研究を行ってきました。今回、境界潤滑条件と弾性流体潤滑条件(高圧により固体表面が弾性変形し潤滑油が粘度変化する領域)という非常に厳しい潤滑条件においても優れた摩擦特性や油膜形成性を示す結果を紹介し、そのメカニズムについて考察しました。また上記特長を活かした応用事例も紹介し、中国トップクラスの研究機関に高い技術をアピールするとともに活発な質疑を通じた技術交流を行いました。
発表題目:Tribological Properties and Possible Applications of Thermo-Reversible Gel-Lubricant

電気化学会創立80周年記念大会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年3月29日~3月31日に東北大学川内キャンパスで開催された電気化学会創立80周年記念大会において、当社研究員が有機ハイドライド電解水素化について発表しました。
インパクト 当社は、水素インフラ構築に向けた水素の貯蔵・輸送技術開発の一環として、水素を効率的に輸送するための水素キャリアーである有機ハイドライドを検討しています。この中で、トルエンなどの芳香族化合物を効率的に水素化できる将来技術として、固体高分子形燃料電池に類似の電気化学デバイスを用いたトルエンの直接水素化に成功したことを発表しました。
題目:PEM型セルを用いた芳香族化合物の電気化学的水素化反応
講演番号:3P04

日本化学会第93春季年会にて当社研究員が発表

発表概要 2013年3月22日~3月25日に立命館大学(滋賀)で開催された日本化学会第93春季年会において、当社研究員が水素ステーション向け高圧水素用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)容器開発について発表しました。
インパクト 当社では水素エネルギー社会構築に向けて、水素ステーション用のCFRP蓄圧器の開発に取り組んでおり、従来の製造方法に比べてCFRP蓄圧器の強度向上およびコストダウンが可能な新規な製造手法を開拓中です。本発表では、将来のコストダウンに向けて開発中の、加熱FW(フィラメントワインディング)法によるCFRP蓄圧器開発について発表しました。
題目: 水素ステーション用CFRP容器の開発 ~加熱FWによる容器製造検討~
講演番号:2PD004
発表概要 2013年3月22日~3月25日に立命館大学(滋賀)で開催された日本化学会第93春季年会において、当社研究員が水素ステーション向け高圧水素用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)容器開発について発表しました。
インパクト 当社では水素エネルギー社会構築に向けて、水素ステーション用の蓄圧器を開発しています。本開発により鋼製蓄圧器と比較して低コストなCFRP蓄圧器の製造に成功し、日本で初のCFRP蓄圧器を用いた水素ステーションの実証に当社は取り組んでいます。本発表では、トウプリプレグを使用したDRY-FW(フィラメントワインディング)法による水素ステーション実証用CFRP蓄圧器の製造について発表しました。
題目: 水素ステーション用CFRP容器の開発
講演番号:2PD003

岩手表面技術セミナーにて当社研究員が発表

発表概要 2013年3月15日に岩手大学で開催された岩手表面技術懇話会 第28回表面技術セミナーにおいて当社研究員が新規潤滑剤である熱可逆性ゲル状潤滑剤について発表しました。
インパクト 温度によって液体と半固体に状態変化するゲル状潤滑剤は、低摩擦特性を有するユニークな新規潤滑剤です。これまで、岩手大学・森研究室と共同研究をとおし、多岐にわたる基礎的な実験、解析を行い、潤滑特性やメカニズムに関わる多くの知見を得ることができました。本セミナーでは、これまでの研究成果を取り纏めて紹介し、特性を活かした応用事例を紹介しました。省エネ対策としても有望な本技術を社外にアピールすることができました。
発表題目:新規潤滑剤のトライボロジー特性

ラジカル共重合に関する論文掲載

発表概要 Macromoleculesの46号にN-置換マレイミドとオレフィン類のラジカル共重合に関する論文が掲載されました。
インパクト 当社と大阪市立大・松本教授(現・大阪府立大)との間で、高耐熱ポリマー創出を目的に種々のN-置換マレイミドとオレフィン類のラジカル共重合について共同研究を行いました。今回は、N-置換マレイミドと1-メチレンベンゾシクロアルケンの組合せにおいて、ポリマー構造が制御された新規ポリマーの重合手法を可能として、この共重合機構や活性化エネルギーの解明内容も含め、アメリカ化学会誌Macromoleculesに投稿しました。
題目:Sequence-Controlled Radical Polymerization of N Substituted Maleimides with 1-Methylenebenzocycloalkanes and the Characterization of the Obtained Copolymers with Excellent Thermal Resistance and Transparency
掲載場所:Macromolecules 2013, 46, 3314−3323

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