研究開発トピックス

2014年度

2015年3月

第62回応用物理学会にて共同研究成果発表

発表概要 2015年3月11日に東海大学湘南キャンパスにて開催された第62回応用物理学会秋季学術講演会にて、早稲田大学が、当社との共同研究成果を代表して発表しました。
インパクト 早稲田大学錦谷教授の研究室と、高効率で省エネ性が高く、低環境負荷で製造可能な新規発光素子の開発を行っています。今回、新規発光素子の一つである発光電気化学セルにおいて、照明用途に必須な白色発光を得るための検討を行い、発光色の異なる二種類の蛍光性ポリマー材料や発光層に含まれる添加剤などを最適化することで安定した白色発光が得られることを見出し、結果を発表しました。
発表題目:二種類の蛍光ポリマーを混合した発光電気化学セルにおける活性層組成と発光色の相関

2015年2月

FCA(流動接触芳香族製造)プロセスの開発

発表概要 FCA(流動接触芳香族製造)プロセスの開発成果がENEOS Technical Review(57巻1号2015年2月)に掲載されました。
インパクト 製油所における代表的な重質油処理プロセスである接触分解装置(FCC)から併産される分解軽油(LCO)は余剰になることが想定されています。そのため、分解軽油等の低品位留分から有用な基礎化学品であるBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン類)を高効率に製造できる技術開発が求められています。FCAプロセスでは、反応形式に流動床を採用し、ゼオライトを含む独自の流動床触媒を用いてBTXに転換することを目指しています。本稿ではFCAプロセスの開発に対する取り組みについて報告しています。
発表題目:FCA(流動接触芳香族製造)プロセスの開発

水素ステーションの安全性向上に向けた水素火炎検知技術開発

発表概要 水素ステーションの安全性向上に向けた水素火炎検知技術開発成果がENEOS Technical Review(第57巻 第1号 2015年2月)に掲載されました。
インパクト 水素ステーションの安全性を向上させるために、無色透明で肉眼では確認することが困難な水素火炎を検知する技術を開発しました。開発した複合監視装置では汎用のデジタルビデオカメラを用いております。この汎用カメラから赤外線カットフィルターを外した上で狭い範囲の赤外線波長を透過するフィルターを設けることで、太陽光の元でも水素火炎を可視化することに成功しました。更に、監視画像の時間差分をとり、画像を重ね合わせることで、水素火炎発生を自動検知できるようにしました。
発表題目:水素ステーションの安全性向上に向けた水素火炎検知技術開発

2014年12月

第23回湾岸諸国環境シンポジウムにて発表

発表概要 2014年12月15日~17日にクウェートで開催された第23回湾岸諸国環境シンポジウムにて、当社研究員が海水熱交の腐食抑制技術について発表しました。
インパクト 本シンポジウムは、一般財団法人国際石油交流センターから委託を受け、湾岸協力理事会(GCC)諸国と環境問題に関する技術情報の交換と理解を深めることを目的として、毎年、開催されているものです。今年は「GCC諸国の水資源開発と環境保護」がテーマで、本発表では、海水を用いた熱交換器での海洋汚染につながる腐食トラブル抑制のための技術を紹介し、当社の技術をアピールしました。
  1. クウェートなど6か国
発表題目:Preventing corrosion of seawater heat exchangers made with copper alloys

2014石油製品討論会にて研究成果発表

発表概要 2014年12月 5日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された2014石油製品討論会において、当社研究員が品質管理強化に向けた石油分析装置の検討について発表しました。
インパクト 石油製品の開発、製造、品質管理において品質性状確認は必要不可欠であり、分析業務の迅速さが求められます。製造現場ではプラントの運転条件の決定および石油製品の品質確保のため分析結果を早急にフィードバックする必要があります。
現在、市場にて入手できる迅速分析装置は国内での使用実績がほとんどなく、かつJISに準拠していないためその性能が把握できておりません。そこで、これらの迅速分析装置の性能把握、製造現場での活用の可否を検討し、石油製品の品質管理体制のさらなる強化のため積極的に活用しています。
発表題目:試験業務効率化に向けた石油試験器の検討

FCA(Fluid Catalytic Aromaforming:流動接触芳香族製造)プロセスの開発

発表概要 2014年12月11日~12日に岡山理科大学にて開催された第20回流動化・粒子プロセッシングシンポジウムで、当社研究員がFCA技術について発表しました。
インパクト 近年、重質油の需要減少傾向が著しい中、接触分解装置(FCC)でガソリンとともに並産される分解軽油は、その多くが重油として利用されているため余剰が懸念されています。こうした環境の中、従来技術に比して高い収率でBTX類を製造するために、FCA(Fluid CatalyticAromaforming:流動接触芳香族製造)というプロセスの開発を実施しています。本発表では、FCA技術の概要、流動床触媒開発、ベンチスケールの循環流動床装置による反応結果について報告しました。
発表題目:FCA(Fluid Catalytic Aromaforming:流動接触芳香族製造)プロセスの開発

日本内燃機関連合会講演会にて講演

発表概要 2014年12月10日に神戸国際会館にて開催された日本内燃機関連合会講演会にて、当社研究員が「将来燃料油に対する潤滑油の対応」の題目で講演しました。
インパクト 講演会"エンジンを支える世界一の周辺技術‐超々ロングストローク機関のシリンダ潤滑を支える周辺技術‐"が開催されました。2025年までに船舶において使用されることが予想される燃料とそのエンジン潤滑における課題を指摘し、当社独自の灰分改質技術・酸中和性改良技術・高温スカフィング性能向上技術を応用した(1)高硫黄低硫黄燃料対応シリンダ油(2)超低硫黄燃料対応シリンダ油(3)LNG燃料機関用シリンダ油の開発について紹介しました。
発表題目:将来燃料油に対する潤滑油の対応

2014石油製品討論会にて講演

発表概要 2014年12月 5日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された2014石油製品討論会にて、当社研究員が「燃料希釈対応省燃費ディーゼル油(JASO DH-2/CF-4)の開発」の題目で講演しました。
インパクト 大型ディーゼルエンジン油の省燃費技術動向として、DPF(Diesel Particulate Filter)装着車における燃料希釈に対応した長寿命性、省燃費性に優れたディーゼルエンジン油0W-40の開発事例について講演を行いました。
本開発油では、高粘度指数基油と高性能粘度指数向上剤を用いることで、高温側の粘度を維持しつつ、実用温度域での低粘度化を実現しており、当社10W-30油対比で1%の燃費改善効果と2倍の長寿命性を有することを報告しました。
発表題目:燃料希釈対応省燃費ディーゼル油(JASO DH-2/CF-4)の開発

PEFC用非白金触媒開発に関する論文掲載

発表概要 Journal of The Electrochemical Societyの162号にPEFC用非白金触媒であるパイロクロア型酸化物についての論文が掲載されました。
インパクト 燃料電池の本格普及に向け、固体高分子形燃料電池の電極に使用される高価な白金触媒を、白金を全く含まない酸化物系触媒に置き換える研究に取り組んでいます。特にパイロクロア型酸化物(Pb2Ru2O7-x)に着目し、研究開発を行ってきました。これまでに、パイロクロア型酸化物が非白金触媒としては極めて高い触媒活性を示すこと、また、パイロクロア型酸化物特有の酸素欠損が活性点であることなどを明らかにし、本論文にて発表しました。
発表題目:Effects of Oxygen Vacancies and Reaction Conditions on Oxygen Reduction Reaction on Pyrochlore-Type Lead-Ruthenium Oxide
掲載場所:Journal of The Electrochemical Society 162 (2015) F129-F135

第23回SOFC研究発表会にて共同研究成果を発表

発表概要 2014年12月16日~17日に科学技術館サイエンスホールで開催された第23回SOFC研究発表会で、東北大学より当社とのSOFC燃料極支持体についての共同研究成果をポスター発表しました。
インパクト 東北大学の雨澤教授研究室との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、燃料極支持体モデルのNiサーメットに対して炭化水素燃料を曝露させ、燃料種ごとに炭素析出膨張挙動を評価しました。今回、膨張率と炭素析出量の関係から、炭素が析出しても膨張が生じない析出許容量があることを見出し、その燃料種依存性や析出モデルを報告しました。本成果は、SOFCのみならず、広く炭素析出による破壊現象の解明や破壊抑制に有用な知見となります。
発表題目:炭化水素雰囲気下のNi-YSZサーメットにおける炭素析出と変形挙動

2014年11月

JALOS環境フォーラムにて講演

発表概要 2014年11月21日に潤滑油協会主催のJALOS環境フォーラムにて、当社研究員が「長寿命省燃費ディーゼルエンジン油の開発動向」の題目で講演しました。
インパクト 大型ディーゼルエンジン油の省燃費技術動向として、最新の長寿命省燃費油の開発事例と今後の省燃費技術について講演を行いました。
長寿命省燃費油の開発事例としては、燃料希釈の多い車両にも対応した0W-40油を開発し、本油が当社10W-30対比で1%の燃費改善効果と2倍の長寿命性を有することを報告しています。
今後の省燃費技術については、摩擦低減効果に優れた添加剤の開発・評価状況について報告しました。本講演を通じて、参加者には、JXの高い商品開発力・技術力をアピールすることが出来ました。
発表題目:長寿命省燃費ディーゼルエンジン油の開発動向

日本マリンエンジニアリング学会 第84回学術講演会にて発表

発表概要 2014年11月19~21日に日本マリンエンジニアリング学会 第84回学術講演会にて、当社研究員が「スクラバー対応シリンダ油について」の題目で発表しました。
インパクト 国際海運においては、一般海域では高硫黄の燃料が使用されますが、指定海域では硫黄分0.1%未満の燃料を使用することが義務付けられており、また、2016年以降はNOxを大幅に低減する必要があります。
これらの課題に対して、NOxおよびSoxを低減する技術であるスクラバーに対応するシリンダ油を開発し、「スクラバー対応シリンダ油について」と題して研究成果を発表しました。
発表題目:スクラバー対応シリンダ油について
発表概要 2014年11月19~21日に日本マリンエンジニアリング学会 第84回学術講演会にて、当社研究員が「灰分軟質化技術適用高アルカリ価シリンダ油の超低硫黄燃料焚き実船試験」の題目で発表しました。
インパクト 近年、舶用シリンダ油は、舶用機関の排出ガス規制への対応による燃料変化のため、幅広い燃料硫黄分への適合が求められています。また、船舶は、燃料コスト削減のため減速運航の常態化や新型機関の出現により、機関に腐食摩耗のリスクが増加し、シリンダ油には酸中和性能の向上も求められています。
これら2つの課題に対応するため、高塩基価シリンダ油と低硫黄燃料の不適合によるピストンへの余剰灰分の堆積を抑制する灰分軟質化技術を開発し、実船での超低硫黄燃料焚き試験で効果を実証したことを発表しました。
発表題目:灰分軟質化技術適用高アルカリ価シリンダ油の超低硫黄燃料焚き実船試験

第55回電池討論会にて当社研究員が発表

発表概要 2014年11月19日~21日に京都国際会館にて開催された第55回電池討論会で、当社研究員がPEFC用電極触媒の開発について発表しました。
インパクト 水素社会の実現に向けて、革新的な燃料電池材料の開発に取り組んでいます。現在、PEFC(固体高分子形燃料電池)の電極には白金触媒が用いられており、より安価な非白金触媒の開発が求められていますが、耐久性や触媒活性が低いことが課題となっていました。
この課題に対し、パラジウム触媒を数ナノメートルのシリカ層で被覆することで、耐久性と触媒活性が大幅に向上することを見出しました。さらに、これらの効果が発現するメカニズムの解明に関して基礎研究の成果を報告し、有識者から大きな反響がありました。
発表題目:シリカ被覆による電極触媒へのアニオン吸着被毒抑制効果

第31回ニューメンブレンテクノロジーシンポジウム2014にて発表

発表概要 2014年11月に日本膜学会、日本能率協会主催の第31回ニューメンブレンテクノロジーシンポジウム2014にて、当社研究員が「石油精製・石油化学における膜分離技術への期待」の講演題目で発表しました。
インパクト 石油精製・石油化学における分離技術およびこれまでの膜分離技術の開発と適応例として膜分離技術を用いた燃料電池自動車用高純度水素の製造技術について紹介しました。さらにその開発の中で見つかった膜分離技術の実用化への課題とその対策案について発表し活発な議論がなされました。
発表題目:石油精製・石油化学における膜分離技術への期待

第34回水素エネルギー協会大会にて共同研究成果発表

発表概要 2014年11月25日に東京大学生産技術研究所にて開催された第34回水素エネルギー協会大会にて、早稲田大学より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 当社では、早稲田大学の関根泰教授の研究室と、水素製造用改質触媒の高性能化に向けた検討を共同で実施しております。水素の製造方法として知られる炭化水素の改質反応では触媒の耐炭素析出性能が重要となります。今回、耐炭素析出性能を示すペロブスカイト型酸化物担体を用いたCo/La0.7Sr0.3AlO3-δ触媒の性能評価と、該触媒が有する活性安定性の解析結果を報告しました。
発表題目:Co/La0.7Sr0.3AlO3-δ触媒を用いたトルエンの水蒸気改質反応による水素製造

環境と新冷媒 国際シンポジウム2014にて発表

発表概要 2014年11月20~21日、日本冷凍空調工業会主催の環境と新冷媒 国際シンポジウム2014において、当所研究員がR32用冷凍機油の開発について発表しました。
インパクト ルームエアコンでは現在オゾン層を破壊しないR410Aが冷媒として使われていますが、地球温暖化係数(GWP)が高いため、GWPがR410Aの約1/3であるR32が次の候補として注目されています。冷凍機油は冷媒と共に使われる潤滑油ですが、R32用冷凍機油の開発において、R410A適用時よりも使用中に必要な粘度が得にくくなるという問題が顕在化してきました。当社は保有するエステルの技術を駆使することにより上記の問題を解決する方法を見出し、R32用として十分な特性を持つ冷凍機油を開発するに至ったことを報告しました。
発表題目:R32用冷凍機油の開発

第55回電池討論会にて共同研究成果発表

発表概要 2014年11月19~21日に京都国際会館で開催された第55回電池討論会において、東北大学より当社とのSOFC燃料極支持体についての共同研究成果が発表されました。
インパクト 東北大学の雨澤教授の研究室と、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の耐久性・信頼性向上に向けた共同研究を実施しています。Niサーメット燃料極を支持体とするSOFCでは、炭化水素燃料が未改質のまま供給されると炭素析出により膨張劣化してしまいます。今回、燃料極支持体モデルのNiサーメットに対する炭素析出挙動を評価し、炭素が析出しても膨張が生じない析出許容量があることを見出しました。本成果を、SOFCの破壊抑制に有用な知見として報告しました。
発表題目:炭化水素ガス導入時の炭素析出によるNi-YSZサーメットの膨張挙動

トライボロジー会議2014秋大会にて発表

発表概要 2014年11月5~7日にアイーナいわて県民情報交流センターで開催されたトライボロジー会議2014秋大会にて当社研究員がアミド系ゲル状潤滑剤の潤滑特性を発表しました。
インパクト 様々な機械で省エネルギー化が求められ、潤滑油剤にも新しい低摩擦化技術が求められています。アミド系ゲル状潤滑剤は、特異な低摩擦特性を示す新しい油剤で、その潤滑特性とそのメカニズム解明について、岩手大学 森研究室と共同で研究してきました。金属摺動部に吸着するアミド分子の存在を顕微赤外線吸収法で明らかにし、低摩擦特性のメカニズムを提唱し、基盤研究の技術力の高さと環境対応に対する取り組みをアピールしました。
発表題目:アミド系ゲル状潤滑剤のEHL油膜の化学分析

2014年10月

第44回石油・石油化学討論会にて共同研究成果発表

発表概要 2014年10月17日に旭川グランドホテルにて開催された第44回石油・石油化学討論会にて、大分大学より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 当社では、国立大学法人大分大学の永岡勝俊准教授の研究室と、水素製造用改質触媒の高性能化に向けた検討を共同で実施しております。固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電極などでの炭素析出を避けるため、C2以上の炭化水素の燃料処理において低温域でも高い改質活性を示す触媒が求められます。今回、担体のRedox能を利用したRh/Ce1-xZrxO2触媒を用いることで、低温でのプロパン水蒸気改質活性の性能を向上できたことを報告しました。
発表題目:担体機能を利用した低温プロパン水蒸気改質用貴金属担持触媒の開発

第44回石油・石油化学討論会での研究成果発表

発表概要 2014年10月16日、17日に開催された石油・石油化学討論会において当社研究員が軽油脱硫技術の改善に向けた触媒および原料油の詳細分析について発表致しました。
インパクト 近年、重油の需要減退が見込まれる中、重油の原料を軽油等付加価値の高い製品の原料に転換させる研究が進められています。
重油の原料を処理した場合、硫黄分を低減させるための水素化脱硫処理において、触媒の性能が急激に低下します。そこで、触媒性能の低下を抑制するための指針を得ることを目的に、重油の原料の組成および水素化脱硫処理後の触媒上に堆積したコーク※1について、高度な分析技術を活用して解析を行い、重油の原料中の触媒性能を低下させる成分を明らかにしました。
  1. ※1触媒の性能低下原因物質である炭素質

発表題目:軽油脱硫技術の改善に向けた触媒および原料油の詳細分析
開催場所:旭川

発表概要 2014年10月16日、17日に開催された石油・石油化学討論会において当社研究員がマルチカラムGC※1を用いた燃料油中の特定成分の迅速分析について発表致しました。
インパクト GC分析は燃料油の組成分析に不可欠な分析手法で、開発、製造、品質保証など様々な場面で活用されており、正確かつ迅速な結果判明が求められています。しかし、現状のGCシステムでは結果判明まで3時間を要する分析もあります。そこで、正確さ(高分離)と短時間(高速)を両立したGCシステムと分析への適用を目的に開発を進めています。現時点で開発したGCシステムを用いると、正確さを維持したまま3時間を要した分析が20分に短縮することができました。今後も精度の向上や適用範囲の拡大を進めていきます。
  1. ※1GC:ガスクロマトグラフィー

本研究は株式会社島津製作所、日本大学生産工学部との共同研究
発表題目:マルチカラムGCを用いた燃料油中の特定成分の迅速分析
開催場所:旭川

石油学会にて、“金属新生面によるグリースの分解挙動に及ぼす増ちょう剤の影響”について発表

発表概要 2014年10月17日に旭川グランドホテルで開催された第44回石油学会2014秋旭川大会において香川大学より当社との共同研究成果が発表されました。
インパクト 自動車や産業機械システムには、機械要素として軸受(ベアリング)が用いられています。機械の小型化・高性能化に伴い、軸受の運転環境は高速化、高温化など大変厳しくなり、潤滑油剤の高性能化による軸受の長寿命化が急務となっています。当社は、半固体状グリースでの軸受長寿命化を目的に、設計パラメーターと軸受寿命の関係や潤滑メカニズムを香川大学 若林研究室と共同で研究をしてきました。軸受寿命を向上させる基材処方技術を基礎的に検討し、基盤研究の技術力の高さと環境対応に対する取り組みをアピールしました。
発表題目:金属新生面によるグリースの分解挙動に及ぼす増ちょう剤の影響

2014年9月

第114回触媒討論会にて当社研究員が発表

発表概要 2014年9月25日~27日に広島大学にて開催された第114回触媒討論会で、当社研究員がHS-FCC技術について発表しました。
インパクト 北米のシェールガス革命やアジアにおける基礎化学品需要の増大を背景に、プロピレンは供給不足の拡大が予想されています。こうした環境の中、当社では重質油からプロピレンを効率よく生産できるHS-FCC(高過酷度流動接触分解)プロセスを開発、2011年4月~2014年3月にわたって当社水島製油所にて実証化運転を行いました。本発表では、HS-FCC技術の概要、実験室から実証化運転までのスケールアップ検討、実証化運転実績について報告しました。
発表題目:HS-FCCの開発―プロピレン収率最大化のための新規FCCプロセス―

電気学会 電力技術・電力系統技術研究会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年9月の電気学会 電力技術・電力系統技術研究会にて、当社研究員が家庭の電力需要に関する評価と予測技術について発表しました。
インパクト 2016年度以降は、当社など電力会社以外の企業が家庭向けに電力を販売することができるようになります。家庭に電力を販売するにあたり、家庭がどの程度電力を使うかを予測する電力需要予測技術が必要となるため、当社は名古屋大学鈴置研究室と共同で、家庭の電力需要の特徴を把握するとともに、電力需要予測技術の検討を行っています。
今回の発表では、数百世帯の家庭の電力需要データを分析した結果について紹介し、簡易的に構築した電力需要予測技術について、その予測精度を紹介しました。
発表題目:数百世帯の家庭の電力需要特性と電力需要予測に関する検討

電気学会 電子・情報・システム部門大会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年9月の電気学会 電子・情報・システム部門大会にて、当社研究員がエネルギーデータの計測とその活用事例について発表しました。
インパクト 家庭用の太陽光発電や燃料電池、HEMS (Home Energy Management System)などの普及に伴い、それらの機器で計測された家庭のエネルギーデータが膨大に増えつつあります。
当社は、家庭向けエネルギー供給に関する実証実験を数多く行っており、それらの実証実験で計測されたエネルギーデータの評価手法について検討を行っています。
今回の発表では、集合住宅で計測したエネルギーデータをもとに、エネルギー需給状況の評価や、デマンドレスポンスと呼ばれる節電技術の効果を評価した結果について報告しました。
発表題目:集合住宅向けエネルギー供給システムで計測された実証実験データの活用

2014年8月

ENEOS見学にようこそ 水素ステーション篇 のCM撮影を実施

発表概要 能年玲奈さんが、神奈川県海老名市にある水素ステーションを見学!次世代のエコカーである燃料電池車へ水素供給を行っていることを紹介するCMを撮影しました。
インパクト 2015年からの燃料電池車の本格的な普及開始に向け、官民挙げて水素インフラ整備への取り組みが進められています。当社は、水素製造から貯蔵・輸送、水素ステーションに至る水素サプライチェーンの構築に必要な技術を開発しています。2013年には日本初のガソリンスタンド一体型水素ステーションとして海老名中央水素ステーションをオープンし、お客様に安全・快適に水素をお使いいただくための様々な実証試験を行ってきました。CMはこの海老名中央水素ステーションで撮影され、2014年9月現在、放映中です。

安倍首相が北九州水素ステーションを視察

発表概要 7月18日、安倍首相が北九州水素ステーションを視察しました。木村会長から北九州水素ステーションの概要を説明し、燃料電池自動車の試乗も行われました。
インパクト 木村会長から北九州水素ステーションについて、トヨタ自動車内山田会長、本田技研伊東社長からは燃料電池自動車(FCV)について説明、首相自らディスペンサーで充填操作を体験し、ハンドルを握っての試乗も行われました。視察後、首相からは「まず官庁・府省庁においてFCVをしっかり使っていく。FCV購入に対しても補助をしていきたい。全国に100カ所以上の水素ステーションを作っていく考え」といったご発言がありました。

2014年7月

グランド再生可能エネルギー2014国際会議にて当社研究員がポスター発表

発表概要 2014年7月27日~8月 1日に東京ビッグサイトにて開催されたグランド再生可能エネルギー2014国際会議において、当社研究員が有機ハイドライドの電解水素化についてポスター発表を行いました。
インパクト 当社は内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の委託事業の一環として、再生可能エネルギーを有効に活用するためのエネルギーの貯蔵・輸送技術開発を行っています。なかでも有機ハイドライドはエネルギーキャリアとして有望視されており、当社はその有機ハイドライドを電気化学的に水素化できる新規技術の開発に取り組んでおります。今回の発表では、このトルエンの電解水素化反応と水の電気分解の酸素発生を組み合わせた新しいエネルギー変換技術の研究成果について報告いたしました。
発表題目:Hydrogen storage in liquid organic chemical hydride -Using electrochemical reduction reaction system-

グランド再生可能エネルギー2014国際会議にて当社研究員がポスター賞を受賞

発表概要 2014年7月27日~8月 1日に東京ビッグサイトにて開催されたグランド再生可能エネルギー2014国際会議において、当社研究員がPEFC用電極触媒の開発についてポスター発表を行い、ポスター賞を受賞しました。
インパクト 水素社会の実現に向けて、当社では革新的な燃料電池材料の開発に取り組んでいます。現在、PEFC(固体高分子形燃料電池)の電極には白金触媒が用いられていますが、より安価な非白金触媒の開発が求められています。しかし、PEFC内部は強酸性で、多くの金属が溶出してしまうという問題がありました。当社では、パラジウム触媒を数ナノメートルのシリカ層で被覆することで、高い触媒活性を維持したまま、溶出を劇的に抑制できることを見出しました。本発表で、当社の燃料電池技術への取り組みが高く評価され、受賞に至ったものです。
発表題目:Investigation on MEA-performances of Highly Durable Silica-coated Pd/C Electrocatalysts

グランド再生可能エネルギー2014国際会議にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年7月のグランド再生可能エネルギー2014国際会議にて、当社研究員が燃料電池を活用した集合住宅向けのエネルギー供給に関する実証実験の内容について発表しました。
インパクト 当社は、既築の集合住宅に燃料電池等を普及させる一つの方法として、既築集合住宅の「リノベーション」に併せて、燃料電池などの設置の「創エネ化」を同時に行う「創エネリノベーション」を検討しています。
今回の発表では、当社の社宅に共用設備として設置した燃料電池、太陽光発電、蓄電池を用いたエネルギー供給について紹介しました。その中で、16世帯に対して6台設置した燃料電池については、24時間定格連続運転が可能となり、高効率な運用ができることをアピールしました。
発表題目:ENERGY SUPPLY FOR CONDOMINIUM BUILDING WITH SOLID OXIDE FUEL CELL

焼入れ冷却と変形シミュレーション研究部会成果発表会(東京)にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年7月に、熱処理技術協会主催の焼入れ冷却と変形シミュレーション研究部会成果発表会(東京)にて、当社研究員が「JIS冷却能測定法のISO規格化の提案」の講演題目で発表しました。
インパクト 熱処理油の冷却性能は、日本では長年にわたってJIS法により測定されてきました。しかしながら、近年は、ヨーロッパ諸国の提案による測定法がISO規格として採用され、JIS法によって確立した日本の熱処理冷却技術の優位性が失われる可能性が高まりつつあります。そこで、日本の熱処理業界はこの数年間、JIS法が普及しているアジア諸国と協力してJIS法のISO化活動と、JIS規格を改正し各国の同意が得やすくする活動を行ってきております。当社は、これに積極的に関わって来たため、同活動を報告することで業界関係者にアピールしました。
発表題目:JIS冷却能測定法のISO規格化の提案

2014年6月

長寿命省燃費ディーゼルエンジン油の開発成果をENEOS Technical Reviewに掲載

発表概要 長寿命省燃費ディーゼルエンジン油「ディーゼルグランドDX 0W-40」の開発成果がENEOS Technical Review(56巻2号2014年6月)に掲載されました。
インパクト 燃料希釈の多い車両にも対応した、省燃費性、長寿命性に優れたディーゼルエンジン油「ディーゼルグランドDX 0W-40」を開発しました。本稿では「ディーゼルグランドDX 0W-40」がJASO DH-2性能を有することに加え、実車試験において当社10W-30対比で1%の燃費改善効果と2倍の長寿命性を確認したことを報告しています。
発表題目:長寿命省燃費ディーゼルエンジン油「ディーゼルグランドDX 0W-40」の開発

マイクロエマルション洗浄剤の開発に関する研究成果をENEOS Technical Reviewに掲載

発表概要 マイクロエマルション洗浄剤の開発に関する研究成果がENEOS Technical Review(第56巻 第2号 2014年6月)に掲載されました。
インパクト 工業洗浄では、特定フロンとトリクロロエタンが長年使用されてきましたが、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択されると、代替洗浄剤に急速に切り替えられていきました。しかし、いずれの代替洗浄剤においても、不水溶性加工油から水溶性加工油までの様々な汚れが付着した部品の洗浄では、洗浄力、経済性、有害性等の要求項目を全て満たすことができていません。そこで、上記の様々な汚れが付着した部品等の洗浄用にマイクロエマルション洗浄剤NSクリーンMタイプを開発しました。
発表題目:マイクロエマルション洗浄剤の開発

第34回石油学会絶縁油研究発表会にて当社研究員が発表

発表概要 2014年6月に石油学会主催の第34回石油学会絶縁油研究発表会にて、当社研究員が「合成エステル絶縁油の劣化挙動」の講演題目で発表しました。
インパクト 電気インフラとして必須機器である変圧器には通常、冷却および絶縁を目的として鉱油系絶縁油が使用されています。この絶縁油にも環境負荷低減が求められており、生分解性を有する合成エステルを採用した絶縁油を開発しました。発表では、本商品(バイオエレタス)が有する高い酸化安定性や、エステル系絶縁油の課題であった変圧器の異常診断および寿命診断の適用可能性を明らかにしました。参加者には、国内絶縁油トップメーカーであるJXの取り組みおよび技術力の高さをアピールできました。
発表題目:合成エステル絶縁油の劣化挙動

エネルギー・資源学会研究発表会にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年6月のエネルギー・資源学会研究発表会にて、当社研究員がデマンドレスポンスに関する研究成果について発表しました。
インパクト 電力需給が逼迫した際に、ユーザーに節電を依頼して需給バランスを改善する「デマンドレスポンス」と言う技術があります。当社は、早稲田大学若尾研究室と共同で、デマンドレスポンスによる節電効果を予測する技術検討を行っています。
今回の発表では、家庭の電力消費の大きい時間帯にデマンドレスポンスを実施することによる節電効果について紹介し、簡易的に構築したデマンドレスポンスの効果を予測するモデルについて、その予測精度を紹介しました。
発表題目:集合住宅に居住する複数世帯の電力負荷ピーク時間帯における合計電力負荷構成についての一検討

2014年5月

第21回燃料電池シンポジウムにて当社研究員が発表

発表概要 2014年5月29日~5月30日にタワーホール船堀にて開催された第21回燃料電池シンポジウムにおいて、当社研究員が新規Ni系改質触媒の開発について発表しました。
インパクト 早稲田大学の関根研究室との共同研究により、Ni/La0.7Sr0.3AlO3-δ触媒(以下、Ni/LSAO)が炭化水素の水蒸気改質反応において、高い活性と炭素析出耐性を示すことを見出しています。担体としてLSAOを用いることにより、酸化雰囲気に曝露しても活性を維持し、さらに触媒にPtを添加することで、触媒の還元前処理なしでも高い活性を示したため、これらについて報告しました。
発表題目:ペロブスカイト型酸化物担体を用いたNi系改質触媒の高性能化(講演番号:P29)

トライボロジー会議2014(春、東京)にて当社研究員が成果発表

発表概要 2014年5月にトライボロジー学会主催のトライボロジー会議2014(春、東京)にて、当社研究員が「ステンレス用非塩素系しごき加工油の開発」の講演題目で発表しました。
インパクト しごき加工とは材料を薄く引き伸ばすような加工で、金属を加工する工程の中では最も難しいものの一つです。特にステンレス鋼は硬く加工し難いため、塩素系添加剤が配合された潤滑油が使用されてきました。 しかし、塩素系添加剤は、焼却廃棄の際に発がん性物質であるダイオキシンを生成する懸念があり、安全性に問題があります。そこで、当社では、塩素系潤滑油と同等性能を有する非塩素系潤滑油の開発に成功しました。これは、生産現場からの要望が強かった商品であることから、本発表にて具体的な加工例について報告しました。塩素系潤滑油に劣らず高い性能を示した開発品(リライアプレスRC150)に、参加者の注目が集まりました。
発表題目:ステンレス用非塩素系しごき加工油の開発
発表概要 2014年5月にトライボロジー学会主催のトライボロジー会議2014(春、東京)にて、当社研究員が「ジーアルキルホスホノ酢酸のトライボロジー特性」の講演題目で発表しました。
インパクト 近年、生分解性潤滑油が注目されており、エステル基油が幅広く使用されています。しかしながら、エステル基油中で効果的な添加剤の探索はあまり進んでおりません。そこで、エステル基油中で有効なリン系摩耗防止剤を探索したところ、ジーアルキルホスホノ酢酸が他の摩耗防止剤よりも優れた性能を有することを見出しました。一方、炭化水素系基油(PAO)にジーアルキルホスホノ酢酸を適用したところ、エステル基油で確認されたような性能は発現されませんでした。そこで、この性能差について各種分析機器を用いて原因究明し、発表を行いました。
発表題目:ジーアルキルホスホノ酢酸のトライボロジー特性

トライボロジー国際フォーラムにて招待講演

発表概要 2014年5月19~21日に開催されたトライボロジー会議の国際フォーラムにて、省燃費エンジン油の開発に関する招待講演を実施しました。
インパクト 「アジアにおけるトライボロジー最前線」と題された先端的研究開発の紹介を行う国際フォーラムにおいて、当社研究員が招待講演を実施しました。近年の環境問題から、自動車用潤滑油には省燃費性のさらなる向上が求められていることを背景に、エンジン油の添加剤技術による省燃費への貢献などについて紹介しました。
発表題目:Tribological Technology in Fuel Economy Engine Oils(省燃費エンジン油のトライボロジー技術)

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