研究開発トピックス

2015年度

2016年3月

化学工学会第81年会にて発表

発表概要 2016年3月14日、関西大学千里山キャンパスにて開催された化学工学会第81年会にて、弊社で開発・商業化した石油留分のアップグレーディングプロセスについて発表しました。
インパクト

石油精製プロセスにおいて将来的な余剰が懸念される分解軽油という低品位留分から芳香族化合物の原料となる重質ナフサを生産する、アップグレーディングプロセスを開発・商業化しました。本発表では、アップグレーディングプロセスに使用した触媒の開発や、シミュレーション技術による運転効率向上の事例を紹介しました。
発表題目:分解軽油のアップグレーディングプロセスの開発

新開発エラストマーが新聞2紙、雑誌1誌に掲載

発表概要 新開発エラストマー「射出成形できるゴム」が化学工業日報(2016.1.8)、ゴム報知新聞(2016.2.29)、ラバーインダストリー誌(2016.3月号)に掲載されました。
インパクト 当社では、オレフィン系原料に「3種類の架橋」という新発想のメカニズムを用いることで、加硫ゴム(EPDM)とほぼ同等の圧縮永久歪性を有し、加硫工程が不要で射出・押出成形が可能な熱可塑性エラストマーを開発しました。特にこれまで実現しえなかった低硬度、低圧縮永久歪性の特長を持つ世界初のエラストマーです。本掲載で当社の技術力をアピールできたとともに、多数の問い合わせがあり、新規の顧客開拓につながっています。

新開発透明ポリイミドモノマーが新聞に掲載

発表概要 「ガラス並み透明・耐熱性」を実現できる新開発透明ポリイミドモノマーが化学工業日報(2016.2.23)に掲載されました。
インパクト 当社は、自社の石油化学製品であるエチリデンノルボルネン(ENB)をベースとしたノルボルナン骨格をポリイミドモノマーに導入することで、ベンゼン環を持たないポリイミドモノマーを開発しました。このポリイミドモノマーの使用により、これまで実現しえなかったガラスに近いレベルの透明性、耐熱性および熱膨張係数の小さいポリイミドフィルムを作製でき、従来、ガラスでしかできなかった用途や新規用途に参入できる可能性があります。本掲載に対しての新規顧客の反響は大きく、多くの問い合わせを頂いております。

2016年2月

第17回日本-クウェート合同セミナーにて発表

発表概要 2016年2月 2日~3日にクウェートで開催された第17回日本-クウェート合同セミナーにて、熱交換器の汚れ抑制技術について発表しました。
インパクト 本セミナーは、社団法人石油学会が財団法人国際石油交流センターから委託を受け、中東産油国との研究技術協力を目的として毎年開催しているものです。当社では、製油所における汚れや腐食を抑制する技術開発を行っており、本発表では、接触改質装置での熱交換器の汚れ抑制によるエネルギーロス削減に関する技術を紹介し、当社の技術力をアピールしました。
発表題目:Preventing fouling in the heat exchangers of catalytic reforming units

2015年12月

第24回SOFC研究発表会にて共同研究成果を発表

発表概要 2015年12月16日、17日に科学技術館サイエンスホールで開催された第24回SOFC研究発表会にて、東北大学より当社とのSOFC燃料極支持体についての共同研究成果を発表しました。
インパクト 東北大学雨澤研究室との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、燃料極モデル支持体のNi-YSZサーメットに炭化水素ガスを曝露させ、炭素析出挙動および膨張破壊挙動を評価し、今回、その温度影響についての検討を報告しました。本成果は、SOFCのみならず、広く炭素析出による破壊現象の解明や破壊抑制に有用な知見となります。
発表題目:炭化水素ガス雰囲気におけるNi-YSZサーメットでの炭素析出挙動

第21回流動化・粒子プロセッシングシンポジウムにて研究成果を発表

発表概要 2015年12月10~11日に、九州工業大学(北九州市)にて開催された第21回流動化・粒子プロセッシングシンポジウムにて、弊社で開発中のFCAプロセスに関する研究成果を発表しました。
インパクト FCA(Fluid Catalytic Aromaforming; 流動接触芳香族製造)プロセスは、分解軽油とよばれる低品位留分から、ベンゼン・トルエン・キシレンなどの石油化学品を製造するプロセスです。分解軽油は、重油からガソリンを製造する流動接触分解装置の副生物であり、将来的に余剰が懸念されているため、有効利用法の一つとして本プロセスを開発しています。本発表では、FCAプロセスのコンセプトやスケールアップ技術開発の進捗を紹介しました。
発表題目:FCAプロセスの開発

SPring-8 グリーンサスティナブルケミストリー研究会 (第4回)にて発表

発表概要 2015年12月 8日にAP品川 京急第2ビルにて開催されたSPring-8 グリーンサスティナブルケミストリー研究会 (第4回)において、研究成果を発表しました。
インパクト インパクト XAFS※1法はX線を用いた分析手法で、ある原子のまわりにいる他の原子の場所や数や種類を調べる方法です。本手法を用いて燃料電池用水蒸気改質触媒および軽油の脱硫触媒の劣化要因を特定するため、反応中の触媒の構造変化を解析することで劣化抑制方法の指針を提供できます。本発表により、当社の触媒解析技術力の高さをアピールすることができました。
  1. ※1XAFS:X線吸収微細構造
発表題目:In-situ XAFS法を活用した触媒の分析

アロマティックス誌に投稿

発表概要 (一社)日本芳香族工業会の季刊誌アロマティックス秋季号に「複合監視装置による異常検知技術の開発」を投稿しました。
インパクト 製油所の安全を確保するために、製油所における可燃性ガス発生の有無、煙発生、異常音を自動検知できる監視装置を開発しました。開発装置は音の周波数スペクトルパターンを人工知能(ニューラルネットワーク)で学習させることにより、ガス漏洩を高感度で検知できるようになりました。
また、煙検知に関しては、稀薄な煙まで検知できる画像処理(異なる時間の画像を差し引き、煙のみの画像を抜き出す処理など)を組込みました。さらに、装置内ガスセンサにファンを組込む事により、早期のガス漏洩検知が実現できました。本監視装置により製油所の安全性をさらに高めることができるようになりました。
掲載題目:複合監視装置による異常検知技術の開発
掲載先:アロマティックスVol.67, 秋季号(2015)

Journal of Physical Chemistry C誌に投稿

発表概要 発光電気化学セルに関する早稲田大学との共同研究成果をJournal of Physical Chemistry C誌に投稿しました。
インパクト 本研究は早稲田大学錦谷教授と共同研究中の発光電気化学セル(Light-Emitting Electrochemical Cell, LEC)に関するもので、青色発光および赤橙色発光する2種類の発光性ポリマー材料を含んだ発光層を用いることにより、青色光と赤橙色光の混合によって照明用途等への応用に有効な白色発光するLECが作製できることを報告しました。
掲載題目:White Polymer Light-Emitting Electrochemical Cells Fabricated Using Energy Donor and Acceptor Fluorescent π-Conjugated Polymers Based on Concepts of Band-Structure Engineering
Vol. 119 (52), p. 28701 (2015)

Journal of Applied Physics誌に投稿

発表概要 発光電気化学セルに関する早稲田大学との共同研究成果をJournal of Applied Physics誌に投稿しました。
インパクト 本研究は早稲田大学錦谷教授と共同研究中の発光電気化学セル(Light-Emitting Electrochemical Cell, LEC)に関するもので、青色に発光するポリマー材料を含むLECの発光層にアミン材料を添加すると"エキサイプレックス"と呼ばれる錯体を形成し白色に発光する現象を利用して、照明用途等への応用に有効な白色発光するLECが作製できることを報告しました。
掲載題目:White Polymer Light-Emitting Electrochemical Cells Using Emission from Exciplexes with Long Intermolecular Distances Formed Between Polyfluorene and Π-Conjugated Amine Molecules
Vol.118 (22), p.225501 (2015)

2015年11月

2015石油製品討論会にて発表

発表概要 2015年11月30日、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された2015石油製品討論会にて、「長寿命型 生分解性作動油の開発」について発表しました。
インパクト 近年、環境保護の観点から、微生物によって分解されやすい性質を持った生分解性潤滑油が注目されています。生分解性潤滑油の使用により、予期しない潤滑油の漏洩による土壌汚染や水質汚濁などの影響を低減することが可能です。生分解性作動油は基油に脂肪酸エステルを使用しており、鉱油系潤滑油と比較して、酸化安定性や耐摩耗性等に課題があるとされてきました。そこで当社では、脂肪酸エステルに最適な添加剤を検討し、従来の脂肪酸エステル系生分解性潤滑油と比べて酸化安定性や耐摩耗性等を向上させた「次世代長寿命型生分解性作動油」を開発しました。
発表題目:長寿命型 生分解性作動油の開発

2015 MRS Fall Meeting & Exhibitにて発表

発表概要 2015年11月29日~12月 4日にボストン(米国)で開催された 2015 MRS Fall Meeting & Exhibit(MRS:Materials Research Society)において、発光電気化学セルに関する早稲田大学との共同研究成果を発表しました。
インパクト 本研究は早稲田大学錦谷教授と共同研究中の発光電気化学セル(Light-Emitting Electrochemical Cell, LEC)に関するもので、より低コストな発光デバイスとして期待されるLECの発光色を照明用途等への応用に有効な白色光へ近づける技術について報告しました。
発表題目:White Light-Emitting Electrochemical Cells Using Light-Mixing of Blue and Orange Light Emissions

第24回ポリマー材料フォーラムにて発表

発表概要 2015年11月26日~27日、タワーホール船堀にて開催された第24回ポリマー材料フォーラムにて、新規材料高摺動性樹脂に関する発表を行いました。
インパクト 本研究は、新規高耐熱、高摺動性樹脂に関するもので、モノマー構造から設計して、JX所有のザイダー重合技術を応用して開発したものです。スーパーエンプラの中で抜群の性能を有するPEEKと同等の耐熱性、機械特性を有しながら、高温摺動性は2倍以上を示すもので、参加各企業に対してJXの技術力をアピールすることができました。
本研究の成果である高摺動性樹脂を用いる事で、これまで金属でしかできなかった摺動性部品材を樹脂化へと促進できる可能性があります。
発表題目:高耐熱高摺動性樹脂の開発

第23回日本ポリイミド・芳香族系高分子会議にて発表

発表概要 2015年11月20日、プラザホテル山麓荘(秋田県仙北市)にて開催された第23回日本ポリイミド・芳香族系高分子会議にて、透明ポリイミドに関して共同研究先の東京工芸大学が発表しました(当社は連名)。
インパクト 本研究は、透明ポリイミドに関するもので、共同研究先の東京工芸大学と当社が共同で開発したものです。スーパーエンプラの中で抜群の性能を有する有色ポリイミドの性能を保ったまま、無色透明化することが可能となり、さらに従来よりも熱処理温度を100℃ほど低温にすることが出来ました。当会議に参加している大学関係者や各企業に対して東京工芸大学とJXの技術力をアピールすることができました。本研究の成果である透明ポリイミドを用いる事で、従来、ガラスでしかできなかった用途や新規用途に参入できる可能性があります。
発表題目:高透明・高Tg 多脂環構造ポリイミドの低温フィルム作製プロセス

トライボロジーテーマ別基礎講座にて発表

発表概要 2015年11月17日に東京理科大学森戸記念館で開催された第8回トライボロジー学会テーマ別基礎講座においてグリースの環境・安全に関する取組みについて発表しました。
インパクト 環境に漏洩する可能性のある潤滑油には、微生物によって分解されやすい性質(生分解性)を持つことが求められています。一方、食品と接する可能性のある食品機械用潤滑油には、人体への影響の少ない物質のみで構成されることが求められます。 本講座では、生分解性グリースや食品機械用グリースの基本的な考え方や組成を解説しました。また、潤滑油・グリースに関する世界の国・地域の規制やGHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)の概要など、安全性・環境対応への取組みについて解説しました。
発表題目:グリースの基礎・実用と環境安全

第45回 石油・石油化学討論会にて研究成果発表

発表概要 2015年11月 5日~6日、ウィンクあいちで開催された第45回石油・石油化学討論会において、有機ハイドライドの脱水素触媒について発表しました。
インパクト 有機化合物を水素キャリアとする有機ハイドライド技術は、水素を貯蔵・輸送する方法として注目されています。有機ハイドライドは、常温・常圧において液体であるため、タンクやタンクローリーなどの既存のインフラを利用することができ、また、脱水素後の芳香族化合物を回収し繰り返し利用可能であることが特長です。当社では有機ハイドライドにメチルシクロヘキサン(MCH)を用いた脱水素システムの開発を行っています。このシステムに用いる脱水素触媒として担体にTiO2を含有させたPt/TiO2-Al2O3触媒が有望であることを見出し、本触媒の反応特性、および触媒構造について発表しました。
発表題目:Pt系触媒による有機ハイドライドの脱水素
発表概要 2015年11月 5日~6日に、ウィンクあいちにて開催された第45回石油・石油化学討論会にて、分解軽油(LCO)の水素化シミュレーションに関する研究成果を発表しました。
インパクト FCA(Fluid Catalytic Aromaforming; 流動接触芳香族製造)プロセスは、分解軽油(LCO)とよばれる低品位留分から、ベンゼン・トルエン・キシレンなどの石油化学品を製造する新規プロセスです。本発表では、原料の最適化手法として検討しているLCOの水素化前処理シミュレーションの開発状況を紹介しました。
発表題目:分子反応モデルを用いたLCO水素化反応挙動解析(第2報)
―分子構造に基づき導出した反応平衡定数の適用―
発表概要 2015年11月 5日~6日に、ウィンクあいちにて開催された第45回石油・石油化学討論会にて、弊社で開発中のFCAプロセスに関する研究成果を発表しました。
インパクト FCA(Fluid Catalytic Aromaforming; 流動接触芳香族製造)プロセスは、分解軽油とよばれる低品位留分から、ベンゼン・トルエン・キシレンなどの石油化学品を製造する新規プロセスです。分解軽油は、重油からガソリンを製造する流動接触分解装置の副生物であり、将来的に余剰が懸念されているため、有効利用法の一つとして本プロセスを開発しています。本発表では、FCAプロセス開発にあたってのコンセプトや、開発状況を紹介しました。
発表題目:FCAプロセスの開発
発表概要 2015年11月 5日~6日、ウィンクあいちで開催された第45回石油・石油化学討論会にて、軽油脱硫触媒開発の成果について発表しました。
インパクト 当社はこれまで触媒メーカーと共同で軽油脱硫触媒の開発に取り組み、省エネで運転コスト低減に寄与する高活性・高耐久性触媒の開発に成功してきました(平成26年度石油学会技術進歩賞受賞)。本発表では、脱硫活性の更なる向上のために触媒担体の表面物性に着目した改良に取り組み、従来触媒対比1.2倍の活性向上に成功したことを報告しました。今後も脱硫触媒の性能向上を続け、環境に優しい軽油の製造に取り組んでいきます。
発表題目:高活性軽油脱硫触媒の開発
発表概要 2015年11月 5日~6日、ウィンクあいちで開催された第45回石油・石油化学討論会において、キシロース利用能付与醸造酵母の遺伝子改良によるキシロース消費速度向上について発表しました。
インパクト キシロース利用に関わる内在遺伝子を活性化し、キシロースを利用できるよう改良した当社独自の醸造酵母(Saccharomyces cerevisiae)の更なる性能向上には、キシロース消費速度の向上が必要です。そこで、キシロースをキシリトールに変換する酵素の遺伝子(アルドース還元酵素遺伝子)の発現増強に取り組み、グルコースとキシロースが共存する状態ではキシロース消費速度とエタノール収率がともに向上することを見出しましたので、本結果を報告しました。本酵母の利用により、遺伝子組換え体を使わずに、セルロースからバイオエタノールを製造することが可能となります。
発表題目:アルドース還元酵素遺伝子過剰発現の醸造酵母のエタノール生産に与える影響

化学工学会 第9回 触媒劣化セミナーにて講演

発表概要 2015年11月 2日、東京工業大学にて開催された触媒劣化セミナーにて水素社会に対するJXの取り組みと、脱水素触媒の劣化抑制技術に関して講演を行いました。
インパクト 来たるべき水素社会に対しての、水素の製造、貯蔵・輸送、利用の3つに関するJXの技術的な取り組みを概説しました。次いでJXが検討している貯蔵・輸送技術の一つとして、有機化合物中に水素を貯蔵する有機ハイドライド技術について紹介しました。その中で、最大の問題点であった、有機ハイドライドから水素を取り出すための触媒の劣化に対して、これを従来よりも抑制したJX開発触媒について紹介しました。
発表題目:水素社会に対するJXの取り組みと、白金の高分散維持による脱水素触媒の劣化抑制技術

Journal of Power Sourcesに投稿

発表概要 九州大学が当社とのSOFC用メタルサポート材料についての共同研究成果をElesevier社のJournal of Power Sources に投稿しました。
インパクト 九州大学谷口教授との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、Fe-Cr-Al系ステンレスを表面修飾したメタルサポート材料を開発し、その耐久性評価および導電性向上メカニズム解析について報告しました。今回の報告では、Fe-Cr-Al系ステンレスに特殊な表面修飾をすることで、ステンレス表面に配向性を持つ導電層を形成し、700~800℃において高い導電性を長時間維持できることを報告しました。本材料は、SOFCの低コスト化、高耐久性につながる有用な知見となります。
掲載題目:Decrease in electrical resistance of surface oxide of iron-chromium-aluminium alloy by La0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8O3 coating and heat treatment for the application of metal-supported solid oxide fuel cells
掲載先:297 2015, p181-187

2015年10月

日本マリンエンジニアリング学会にて研究発表

発表概要 2015年10月29日、富山国際会議場で開催された第85回マリンエンジニアリング学術講演会にて、LNG焚き機関用シリンダ油の開発について発表しました。
インパクト 船舶においては、従来バンカー重油という高硫黄燃料が使用されてきましたが、近年の燃料硫黄分規制およびCO2排出規制の面において有利であるLNG燃料機関について注目が集まっています。当社は、当該機関用シリンダ油の開発にいち早く着手し、ME-GI機関用シリンダ油として最も良好な性能を有するとともにオットーサイクル機関における過早着火問題を回避できるシリンダ油を開発しました。
発表題目:LNG焚き機関用シリンダ油の開発

The 4th International Conference on Microgeneration and Related Technologiesにて成果発表

発表概要 2015年10月28~30日、The 4th International Conference on Microgeneration and Related Technologiesにて、家庭の電力需要の推定技術について発表しました。
インパクト 2016年度以降は、当社など電力会社以外の企業が家庭向けに電力を販売することができるようになります。その際に、多数の家庭が合計でどの程度電力を使っているかをリアルタイムで把握する技術が必要となるため、当社は名古屋大学鈴置研究室と共同で検討を行っています。
今回の発表では、数十世帯の家庭の電力需要から、数百世帯の家庭の合計の電力需要を推定するモデルを紹介し、その推定精度を紹介しました。
発表題目:A STUDY ON ESTIMATION OF AGGREGATED ELECTRICITY DEMAND AND IMPACTS BY ITS ERRORS TO DEMAND FORECAST

国際シンポジウム12th International Conference on Flow Dynamicsにて発表

発表概要 2015年10月27日~29日、仙台国際センターで開催された国際シンポジウム12th International Conference on Flow Dynamicsにて、東北大学より当社とのSOFC燃料極支持体についての共同研究成果を発表しました。
インパクト 東北大学雨澤研究室との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、燃料極モデル支持体のNi-YSZサーメットに炭化水素ガスを曝露させ、炭素析出挙動および膨張破壊挙動を評価し、今回、膨張破壊メカニズムについての検討を報告しました。本成果は、SOFCのみならず、広く炭素析出による破壊現象の解明や破壊抑制に有用な知見となります。
発表題目:Investigation on Carbon Deposition and Expansion in Ni-YSZ Cermet for Solid Oxide Fuel Cell Anode

第47回洗浄に関するシンポジウムにて発表

発表概要 2015年10月20日~21日、大阪科学技術センターにて開催された第47回洗浄に関するシンポジウムにて、新タイプのマイクロエマルション洗浄剤について発表しました。
インパクト 金属部品の洗浄では汚れの種類に応じて洗浄剤を選定していますが、種々の汚れが複合して付着した部品に有効な洗浄剤はありませんでした。 また、部品の加工と組立が別々の場所で行われる等によって汚れの詳細がわからず、洗浄剤の選択に戸惑う場合がありました。そこで、多種多様な汚れに対応できる新タイプの洗浄剤「NSクリーンMタイプ」を開発しました。「NSクリーンMタイプ」は炭化水素に水と特殊界面活性剤を配合したマイクロエマルション洗浄剤です。本発表を通じて当社の高い技術力をアピールすることができました。
発表題目:W/Oマイクロエマルション洗浄剤の構造と洗浄性能

第49回日本芳香族工業会大会にて成果発表

発表概要 2015年10月14日~16日、マリオス盛岡地域交流センターにて開催された第49回日本芳香族工業会大会にて、FCAプロセスに関する研究成果を発表しました。
インパクト FCA(Fluid Catalytic Aromaforming; 流動接触芳香族製造)プロセスは、分解軽油とよばれる低品位留分から、ベンゼン・トルエン・キシレンなどの石油化学品を製造する新規プロセスです。分解軽油は、重油からガソリンを製造する流動接触分解装置の副生物であり、将来的に余剰が懸念されているため、有効利用法の一つとして本プロセスを開発しています。本発表では、FCAプロセス開発にあたってのコンセプトや、開発状況を紹介しました。
発表題目:発表題目:FCA(流動接触芳香族製造)プロセスの開発

フルードパワー10月号に投稿

発表概要 (一社)日本フルードパワー工業会の機関誌フルードパワー10月号に「次世代生分解性作動油の開発」を投稿しました。
インパクト 近年、環境保護の観点から、微生物によって分解されやすい性質を持った生分解性潤滑油が注目されています。生分解性潤滑油の使用により、予期しない潤滑油の漏洩による土壌汚染や水質汚濁などの影響を低減することが可能です。生分解性作動油は、基油に脂肪酸エステルを使用しており、鉱油系潤滑油と比較して、酸化安定性や耐摩耗性等に課題があるとされてきました。そこで当社では、脂肪酸エステルに最適な添加剤を検討し、従来の脂肪酸エステル系生分解性潤滑油と比べて酸化安定性や耐摩耗性等を向上させた「次世代生分解性作動油」を開発しました。
掲載題目:次世代生分解性作動油の開発
掲載先:フルードパワーVol.29, No.4(2015)

C4留分の選択的二量化プロセスに関する論文掲載

発表概要 C4留分の選択的二量化プロセスの開発と工業化について「触媒(57巻5号2015年10月)」に投稿しました。
インパクト これまで、一般的にC4留分を低重合して高オクタン価ガソリン基材となるC8留分(イソオクテン)が製造されてきましたが、より炭素数の大きいC12やC16など望ましくない留分も併産されていました。当社は独自開発した新規のリン酸触媒により、C4留分を選択的に二量化してイソオクテンを高収率で製造する技術を確立しました。本技術は、当社の川崎製造所で商業運転を行っております。本稿では開発プロセスの技術概要および商業運転の状況を紹介しています。
掲載題目:C4留分の選択的二量化プロセスの開発と工業化
掲載先:触媒 57(5) 2015, p277-281

2015年9月

日本内燃機関連合会にて講演

発表概要 2015年9月30日に神戸国際会館にて開催された日本内燃機関連合会講演会にて、船舶用シリンダ油に関する講演を行いました。
インパクト IMO; International Maritime Organizationによる環境規制の進展により、船舶用シリンダ油には高硫黄から超低硫黄までの多様な燃料への対応が求められています。“IMO環境規制の動向と対応技術に関する最新情報”と題された本講演会では、当社オリジナルの灰分改質技術を適用した、幅広い硫黄分の燃料に対応可能なシリンダ油の開発、および実機試験での貴重な長時間運転実績について紹介しました。
発表題目:幅広い硫黄分の燃料に対応するシリンダ油-開発の取り組みとその実績-

第11回アスタキサンチン研究会にて研究成果発表

発表概要 2015年9月18日、京都府立医科大学・青蓮会館で開催された第11回アスタキサンチン研究会にて、アスタキサンチンおよびその誘導体のNrf2活性化作用に関する岐阜薬科大学との共同研究成果を発表しました。
インパクト アスタキサンチンおよびその誘導体が転写因子Nrf2(Nuclear-related factor 2)を活性化することを発見しました。Nrf2の活性化は、活性酸素種を消去し、酸化ストレス状態に対して防御的に働き、各種生活習慣病、神経変性疾患、癌などを予防、改善すると考えられており、アスタキサンチンおよびその誘導体がこれら疾患の予防に効果があることを示唆する有用な知見となります。本成果は岐阜薬科大学・薬効解析学研究室・原英彰教授との共同研究によるものです。
発表題目:アスタキサンチンおよびその誘導体のNrf2活性化作用

ITC Tokyo 2015にて基調講演

発表概要 2015年9月16日~20日に東京理科大学にて開催された国際会議ITC(International Tribology Conference)Tokyo 2015にて、自動車エンジンオイル用添加剤の併用効果、とくにエンジンオイル低粘度化にともなうリン系添加剤の効果について発表しました。
インパクト 本研究は、従来知見の検証およびリン系添加剤における新たな摩擦低減効果の発見に関するものです。潤滑油研究の基礎を踏まえ、新たな知見に基づく潤滑油の開発を行っていることで、世界各国の潤滑油関連企業に対して技術力をアピールすることができました。本研究の成果であるリン系添加剤の削減は環境配慮型潤滑油開発に必須であり、今後の自動車用潤滑油開発に応用することにより、省燃費性能の向上と環境負荷低減を両立させた新規製品の製造が可能となります。
発表題目:Concert and Blocking Effects of Polar Compounds on the Friction Reduction and Tribofilm Formation of Zinc Dialkyldithiophosphate
発表概要 2015年9月16日~20日に東京理科大学にて開催された国際会議ITC(International Tribology Conference)Tokyo 2015にて、エンジン油の低粘度化の効果と処方技術について発表しました。
インパクト エンジン油の更なる省燃費性向上の手法として、近年エンジン油の低粘度化が進んでいます。本発表では、エンジン油を段階的に低粘度化させたときの燃費改善効果、摩擦低減剤の摩擦低減効果を報告しました。加えて、当社独自の省燃費技術であるホウ酸カルシウムサリシレートとモリブデン系摩擦低減剤の配合について、その効果および作用機構を発表しました。
発表題目:Impact of Viscosity Properties of Engine Oils on Fuel Economy and Formulation Technologies in Low-viscosity Engine Oils
発表概要 2015年9月16日~20日に東京理科大学で開催された国際会議ITC(International Tribology Conference)Tokyo 2015にて、エンジン油に関する基調講演を行いました。
インパクト 当社では長年にわたりエンジン油の研究を行っており、各種の厳しい要求に適合した高性能エンジン油を開発、製品化しています。二酸化炭素の排出削減が求められる中、エンジン油は自動車の燃費向上のため、非常に重要な技術と位置付けられており、省燃費性向上を目的とした研究が世界中で行われています。本講演ではその技術動向を紹介するとともに、将来の方向性について議論を行いました。
講演題目:Technological Innovations toward Ultimate Engine Oils

電気学会 電力技術・電力系統技術研究会にて発表

発表概要 2015年9月16日~18日、電気学会 電力技術・電力系統技術研究会にて、家庭の世帯属性と電力需要との関係についての評価結果を発表しました。
インパクト 2016年度以降は、当社など電力会社以外の企業が家庭向けに電力を販売することができるようになります。家庭に電力を販売するにあたり、家庭がどの程度電力を使うかを予測する技術が必要となるため、当社は名古屋大学鈴置研究室と共同で、家庭の世帯属性と電力需要との関係を評価・検証しています。
今回の発表では、関東圏に居住する1,700世帯の電力需要データの分析を行い、家庭の電力需要の推定に向けた基礎的評価結果について紹介しました。
発表題目:世帯属性別の電力需要特性に関する一検討

電気技術者誌への寄稿

発表概要 電気技術者2015年9月号に、当社寄稿である「太陽電池アレイの電気事故対策の必要性とその方法(I)」が掲載されました。
インパクト 当社はこれまで太陽光発電設備の電気事故対策を検討し、日本太陽エネルギー学会、電気設備学会等にて提案してきました。今回、公益社団法人日本電気技術者協会の機関誌に電気事故対策の必要性とその方法を2回に分けて寄稿しました。本稿では、太陽光発電設備と他の電気設備の相違点と、机上検討から予期される太陽光発電に固有な事故について説明しました。
発表題目:太陽電池アレイの電気事故対策の必要性とその方法I

2015年7月

Electrical and Oxidation Resistance of Surface Oxide of Porous Fe-Cr-Al Alloy for the Application of Metal Supported SOFCs

発表概要 2015年7月26日~31日にグラスゴー(英国)で開催されたECS Conference on Electrochemical Energy Conversion & Storage with SOFC-XIVで、九州大学より当社とのSOFC用メタルサポート材料についての共同研究成果をポスター発表しました。
インパクト 九州大学谷口教授との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、開発したFe-Cr-Al系ステンレスを用いたメタルサポート材料の耐久性評価結果を報告しました。今回の報告では、Fe-Cr-Al系ステンレスに特殊な表面修飾をすることで、700℃において高い導電性を長時間維持できることを報告しました。本材料は、SOFCの低コスト化、高耐久性につながる有用な知見となります。
発表題目:Electrical and Oxidation Resistance of Surface Oxide of Porous Fe-Cr-Al Alloy for the Application of Metal Supported SOFCs

第7回GSC東京国際会議(GSC7)にて研究成果発表

発表概要 2015年7月 8日に一橋大学一橋講堂において開催された公益社団法人新化学技術推進協会主催の第7回GSC東京国際会議(7th International Conference on Green and Sustainable Chemistry)で研究成果を報告しPoster Awardを受賞しました。
インパクト 燃料電池車に供給する極めて不純物含有量の少ない高純度水素を高効率に製造するために開発した「ハイブリッド分離膜型水素精製装置」についてポスター発表しました。本装置は水素分離膜とCO2分離膜を組み合わせた構成となっており、水素精製とともにCO2を分離濃縮できることが特長です。本装置の環境負荷が低い点などが評価され本発表はPoster Awardを受賞しました。
発表題目:Development of a hydrogen purification system with hybrid membrane
–Efficient high-purity hydrogen purification and CO2 recovery–

太陽光発電システムの安全対策について講演

発表概要 2015年7月 6日、電気設備学会 中部支部殿主催の講習会「太陽光発電システム調査研究報告と保安技術」において、「太陽光発電システムの地絡保護対策」について講演しました。
インパクト 太陽光発電システムの急速な導入伸長の結果、発電不良のみならず安全を脅かしかねない不具合が国内外で発生しています。本講演では、太陽光発電設備における地絡火災を防止するために、不感帯の無い方法で地絡検出を行うこと、地絡検出と同時に地絡位置を特定すること、常時監視することを提案しました。
当社は、太陽光発電システムの安全性について早期から注目しており、再生可能エネルギーが適切な安全対策とともに健全な形で導入されていくことを望んでいます。
発表題目:太陽光発電システムの地絡保護対策

スクリーン用透明フィルムが各種プロジェクションマッピングイベントに採用

発表概要 開発中のスクリーン用透明フィルムが、株式会社ネイキッド主催イベント(2015年8月、渋谷ヒカリエ等)にガラスへの映像投影を実現する技術として採用されました。
インパクト 今秋販売開始に向けて開発中のスクリーン用透明フィルムは、貼るだけで透明なガラスをスクリーンに変える画期的な製品です。90%を超える高い透明性と鮮明な映像投影とを両立できる特徴から、株式会社ネイキッドの主催イベント(※)に採用され、街の夜景とプロジェクションマッピング映像とを融合した新感覚の空間演出に貢献しました。
  1. CITY LIGHT FANTASIA by NAKED(渋谷ヒカリエ、あべのハルカス、名古屋テレビ塔)、らくがきナイトズー(あべのキューズモール)、PLAY MORE!(niko and… TOKYO)

タービン油の技術動向

発表概要 ガスタービン学会誌7月号に解説記事「タービン油の技術動向」を投稿しました。
インパクト 本解説記事は、昨今の電力事情により注目度が高まっているガスタービンの安定稼働に資するためのタービン油の動向を解説したものです。タービン油の種類、処方や基材の解説に加え、タービン油は低スラッジ長寿命が志向されるようになったことを説明しています。この分野では当社の保有する基材・添加剤技術、評価技術を十二分に発揮することで市場をリードする製品を上市し、電力の安定供給を支えています。
発表題目:タービン油の技術動向
掲載場所:ガスタービン学会誌Vol.43, No.4, p42-47(2015)

Biotechnology Letters誌に掲載

発表概要 Biotechnology Lettersの37号に内在性キシロース利用遺伝子導入酵母に関する論文が掲載されました。
インパクト 醸造酵母(Saccharomyces cerevisiae)はキシロースを利用できず、キシロースからのエタノールを生産できませんが、キシロースの利用に必要な酵素生産に関わる遺伝子を持っています。当社において、この内在遺伝子を活性化し染色体に導入した独自の醸造酵母を作製し、キシロース利用能付与によく使用されるScheffersomyces stipitis酵母のキシロース利用遺伝子を染色体に導入した醸造酵母と比較したところ、内在遺伝子を導入した当社の醸造酵母がより高いエタノール収率を示すことを見出しました。このように当社技術により、他の生物の遺伝子を利用(遺伝子組換え体)せず、高い性能を示す酵母を開発しました。本酵母の利用により、遺伝子組換え体を使わずに、セルロースからバイオエタノールを製造することが可能となります。
発表題目:Xylose fermentation by Saccharomyces cerevisiae using endogenous xylose-assimilating genes
掲載先:Biotechnology Letters 37, 1623-1630 (2015)
執筆者:小西 仁、福田 明、牟田口 梢栄、上村 毅

Modification of surface oxide of porous Fe-Cr-Al alloy by coating and heat-treatment for the application of metal supported SOFCs

発表概要 2015年6月14日~19日にキーストーン(米国)で開催された20th International Conference on Solid State Ionicsで、九州大学より当社とのSOFC用メタルサポート材料についての共同研究成果をポスター発表しました。
インパクト 九州大学谷口教授との固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究において、Fe-Cr-Al系ステンレスを用いた新規のメタルサポート材料を開発しました。今回の報告では、Fe-Cr-Al系ステンレスに特殊な表面修飾をすることで、700℃以上の高温において高い導電性を発現することを報告しました。本材料は、SOFCの低コスト化、高耐久性につながる有用な知見となります。
発表題目:Modification of surface oxide of porous Fe-Cr-Al alloy by coating and heat-treatment for the application of metal supported SOFCs

2015年6月

新たな機能を持ったさび止め油に関する解説記事を防錆管理誌に投稿

発表概要 2015年6月、(社)防錆技術協会の防錆管理誌に解説記事「環境に配慮した水置換強化形長期さび止め油」を投稿しました。
インパクト 本解説記事は当社のさび止め油「アンチラストテラミLS-W」に関するもので、これは強力な水分除去性能と長期にわたるさび止め性能を併せもった、新しいコンセプトを有するさび止め油です。
本油剤により、従来は水分除去とさび止めと言った2つの工程を1つに集約しものづくりの効率化が図れます。
また、本製品は人体に有害となる可能性があるバリウムを含有せず、環境に配慮した製品となっています。
発表題目:環境に配慮した水置換強化形長期さび止め油
掲載場所:防錆管理 Vol.59 , No.6 , p220-223(2015)

第63回質量分析総合討論会にて発表

発表概要 2015年6月17日~19日につくば国際会議場にて開催された、第63回質量分析総合討論会において、研究成果を発表しました。
インパクト 資源の有効活用のため、従来、重油として利用されてきた原料を軽油等に転換させる技術が必要となっています。この技術開発には触媒に悪影響を与える重油原料中の化合物の組成把握が必須です。しかし、重油原料はアルキルベンゼン類が多く含まれる複雑な混合物のため、これらの組成を詳細把握できる手法がありませんでした。そこでLC/MS※1の装置改良および分析条件の最適化を行い、重油原料中のアルキルベンゼン類を高感度に分析できる手法を確立しました。
  1. ※1LC/MS:液体クロマトグラフィー質量分析法
発表題目:LC/MS(APCI法)によるアルキルベンゼン類の高感度分析技術の開発

エネルギー・資源学会研究発表会にて研究成果発表

発表概要 2015年6月 9日砂防会館で開催された、エネルギー・資源学会研究発表会にて、家庭向けの電力需要予測技術に関する研究成果について発表しました。
インパクト 2016年の電力小売自由化以降、当社などの新電力事業者が家庭向けに電気を販売できるようになります。電気を販売する際には、どれだけ電気が使われるかを事前に予測し、発電する量を計画する必要があります。これまでに当社は、ユーザーの過去の需要実績から翌日の電力需要を予測する手法を構築してきました。今回の発表では、供給対象とする世帯数が変化した場合に、予測の精度がどのような影響を受けるかを評価し、その結果を発表しました。
発表題目:需要特性の違いが簡易的な電力需要予測に与える影響に関する一検討

SID DISPLAY WEEK 2015にて研究成果を発表

発表概要 2015年5月31日~6月 5日に米国サンノゼで開催されたSID DISPLAY WEEK 2015において、有機EL照明用光取出し技術についてポスター発表を行いました。
インパクト 当社では、有機EL照明用の光取出し効率向上技術について研究・開発を行っています。
本発表では有機EL照明の大きな課題である光取出し効率が当社の開発した技術によって向上する原理を説明し、特に従来技術では適用が難しかった透明タイプの有機EL照明にも適用可能であるという特長を紹介しました。
発表題目:Highly Efficient Light Extraction Technologies Applicable for Transparent OLED Lighting Using a Corrugated Substrate
掲載場所:SID 2015 DIGEST p1643-1646

トライボロジー会議2015春、姫路にて研究成果発表

発表概要 2015年5月27~29日、トライボロジー学会主催のトライボロジー会議2015(春、姫路)にて、「ジーアルキルホスホノ酢酸のトライボロジー特性(第3報)」について発表しました。
インパクト 近年、環境保護の観点から生分解性潤滑油が注目されています。生分解性潤滑油は土壌や河川に漏洩した場合でも、微生物によって分解され易い潤滑油です。生分解性潤滑油には脂肪酸エステルが基油に使用されますが、従来から鉱油で使用されている添加剤が必ずしも有効に働くわけではありません。そこで当社では、脂肪酸エステルに最適な添加剤を検討し、ジ-アルキルホスホノ酢酸が脂肪酸エステル中で優れた摩耗防止性能を発揮することを見出しました。本発表ではジ-アルキルホスホノ酢酸の性能と作用メカニズムについて発表し、参加者の注目を集めました。
発表題目:ジーアルキルホスホノ酢酸のトライボロジー特性(第3報)
発表概要 2015年5月27~29日、トライボロジー学会主催のトライボロジー会議2015(春、姫路)にて、「酸化劣化に伴うフェノール系酸化防止剤の化学変化」について発表しました。
インパクト 潤滑油は性能を長期維持するため、酸化防止剤が配合されている。ジ- tert -ブチル-p-クレゾール(DBPC)は、優れた性能と価格面から最も一般的に使用されている酸化防止剤である。しかし、DBPCは飛散しやすい(蒸発損失)という欠点を抱えているため、飛散性を改善した(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エステルがある。潤滑油の酸化劣化に伴う本化合物の化学変化については、研究例がなかった。本発表では近年、多くの潤滑油に使用されている本化合物の酸化生成物の分析から、その酸化劣化メカニズムをはじめて明らかにしたことを報告し、参加者の注目を集めた。
発表題目:酸化劣化に伴うフェノール系酸化防止剤の化学変化
発表概要 2015年5月27~29日、トライボロジー学会主催のトライボロジー会議2015(春、姫路)にて、「塑性加工の潤滑性能に及ぼす硫黄化合物の影響(第3報)」について発表しました。
インパクト 塑性加工油は、ものづくりの現場で使用される重要な潤滑油である。塑性加工油におけるその主要な添加剤は硫黄系化合物とカルシウム系化合物の組み合わせが主流である。しかし、そのメカニズムを明らかにした研究事例は少ない。
そこで当社は、硫黄化合物と代表的なカルシウム系化合物のカルシウムスルホネートやカルシウムサリシレートとを併用させた油剤を評価・分析した。本発表では加工性能と、加工物表面に形成され凝着防止の働きをする反応被膜の報告をしました。同じカルシウム系化合物でもスルホネート併用系油剤とサリシレート併用系油剤で反応被膜に大きな違いがあることを明らかにし、参加者の注目を集めた。
発表題目:塑性加工の潤滑性能に及ぼす硫黄化合物の影響(第3報)
発表概要 2015年5月27~29日、トライボロジー学会主催のトライボロジー会議2015(春、姫路)にて、「切削油に及ぼす清浄剤の影響(第2報)」について発表しました。
インパクト 切削油は、ものづくりの現場で使用される重要な油である。切削油におけるその主要な添加剤は硫黄系化合物と金属系清浄剤の組み合わせが主流である。この金属系清浄剤には、Caスルホネートが従来用いられてきた。しかしながら、同じ金属系清浄剤であるCaサリシレートの評価を改めて行うと、良好な結果が得られた。
そこで本発表では硫黄系極圧剤とCaサリシレートの併用時における切削性能の評価を行った。特に、Caサリシレートについては金属比が切削性能に及ぼす影響について詳細な検討を行い、Caサリシレートの最適構造を示し、参加者へ当社の技術力をアピールした。
発表題目:硫切削油に及ぼす清浄剤の影響(第2報)

平成26年度石油学会「技術進歩賞」受賞

発表概要 当社の軽油脱硫触媒の開発技術と実用実績が(公社)石油学会に認められ、平成26年度技術進歩賞を受賞(2015.5.26)しました。
インパクト この賞は、石油、天然ガスおよび石油化学工業において、技術開発または改良を行い、優れた業績をあげたものに授与されます。当社は触媒メーカーと共同で、従来の開発品より高活性で、他メーカーの触媒より低運転コストかつ同等性能以上の軽油水素化脱硫触媒の開発に成功しました。この触媒は当社製油所内の水素化脱硫装置9基に採用され、環境に優しいディーゼルエンジン用軽油の製造に寄与しています。この開発技術と実用実績が、石油学会で高く評価されました。
題目:焼成型高活性軽油脱硫触媒の実用化と生産性向上

2015年5月

住宅建材用蓄熱マイクロカプセルが新聞3紙に相次いで掲載

発表概要 化学工業日報(2015.4.13)、日本経済新聞朝刊(2015.5.5)、 新建ハウジング(2015.5.10)に当社蓄熱マイクロカプセル技術を用いた建材開発の内容が掲載されました。
インパクト 当社では、自社のパラフィン系潜熱蓄熱材を住宅建材に活用するため、マイクロカプセル化技術の開発を行っています。建材メーカーが当社マイクロカプセルを用いて作製した蓄熱建材(試作品)について、当社がJX ANCI株式会社の敷地内に建設した実証棟での評価(通常の建材を用いた場合に比較して、室内の朝の冷え込みを1~1.5℃抑制する効果)などが、各紙で紹介されました。紹介記事では、自然エネルギー活用による住宅のゼロエネルギー化促進に向け、当社技術に対する期待の高さが窺えました。

PEFC用非白金触媒開発に関する論文掲載

発表概要 Journal of Power Sourcesの279号にPEFC用非白金触媒であるシリカ被覆電極触媒についての論文が掲載されました。
インパクト 水素社会の実現に向けて、当社では革新的な燃料電池材料の開発に取り組んでいます。現在、PEFC(固体高分子形燃料電池)の電極には白金触媒が用いられており、より安価な非白金触媒の開発が求められていますが、耐久性や触媒活性が低いことが課題となっていました。当社が開発したシリカ被覆電極触媒技術はこれらの課題に対して極めて有効であり、国内外の学術会議において高い反響を得ておりました。今回、本技術の学術的価値が改めて認められ、国際ジャーナルへの論文掲載に至りました。
発表題目:Performance and durability of carbon black-supported Pd catalyst covered with silica layers in membrane-electrode assemblies of proton exchange membrane fuel cells
掲載場所:Journal of Power Sources 279 (2015) 100-106

HS-FCC(高過酷度流動接触分解)プロセスと触媒の開発に関する論文掲載

発表概要 HS-FCC(高過酷度流動接触分解)プロセスと触媒開発成果が「触媒(57巻2号2015年4月)」に掲載されました。
インパクト FCC(流動接触分解)は、触媒を使用して重油を分解し、主にガソリンを製造する石油精製プロセスです。日本国内のガソリン需要は減少傾向である一方、化学品原料となるプロピレン、ブテン等のライトオレフィンは、アジアを中心に今後も堅調な需要の伸びが予測されるため、我々は、FCCよりもさらに重油の分解性能を高め、ライトオレフィンの生産に優れたHS-FCCプロセスと触媒を開発し、当社水島製油所での実証運転に成功しました。本稿ではHS-FCCプロセスと触媒の開発に対する取り組みについて報告しています。
発表題目:ライトオレフィン増産のためのHS-FCCプロセスと触媒の開発
掲載先:触媒, 57(2), 2015, p94-98
執筆者:岩間真理絵、尾野秀樹

2015年4月

ファインテックジャパン2015に出展

発表概要 2015年4月 8日~10日に東京ビッグサイトで開催された「ファインテックジャパン2015」に、当社ナノインプリント技術を応用した「高機能性フィルム(開発品)」、ナノ分散技術を応用した「透明スクリーン用フィルム(開発品)」を出展しました。
インパクト 当社ではナノインプリントやナノ分散といったナノテクノロジーを応用した高機能素材の開発を行っています。その中で、今回は、ナノインプリント技術を応用した「高機能性フィルム(開発品)」、ナノ分散技術を応用した「透明スクリーン用フィルム(開発品)」、を紹介することで当社が持つ技術開発力と最先端の機能化学品をアピールしました。
開催中、多数のサンプル引き合いを受けるなど来場者に興味を持っていただき、今後につながる大変有意義な機会となりました。

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