研究開発トピックス

2017年度

2017年7月

原油評価技術概要

発表概要 原油評価技術に関する解説をJXTG Technical Review(第59巻 第2号 2017年7月)に掲載しました。
インパクト 石油製品の得率から品質に至るまでは、原材料たる原油の性状によるところが大きく、製油所における各製造プロセスは技術的にも経済的にも原油に左右され、事前にその価値を調べることが必要不可欠です。今回の解説記事では当社がこれまで行ってきた実験室レベルにおける原油蒸留、試験分析項目などの評価技術に関する知見をまとめました。
発表題目:原油評価技術概要

多種の燃料に対応する船舶用潤滑油技術

発表概要 日本内燃機関連合会講演会(2017年7月28日)において、船舶排出ガス規制動向とそれに対応する潤滑油技術に関する発表を行いました。
インパクト 当社は、日本内燃機関連合会講演会においてSOx排出抑制を目的とした一般海域での舶用燃料硫黄分規制強化(2020年以降3.5%→0.5%)や、現在段階的に規制強化されているCO2排出規制に対応する潤滑油技術に関する発表を行いました。具体的には、LNGのような超低硫黄燃料適用時のシリンダ油性能として課題となる清浄性能と灰分堆積抑制性能を両立する技術(JAST;JXTG Ash Softening Technology)や、舶用エンジン油の省燃費化技術などについて発表し、当社の潤滑油技術についてアピールしました。

第22回世界石油会議にて研究成果を発表

発表概要 2017年7月9~13日に、トルコ イスタンブールにて開催された第22回世界石油会議にて、低付加価値な原料からBTXを高効率に製造できるFCAプロセスについて発表しました。
インパクト ベンゼン、パラキシレンなどのアロマ製品は、今後もアジアを中心に需要が伸びることが見込まれており、アロマ製品を増産するための新規技術開発に取り組んでいます。その一例として、付加価値の低い原料(重油基材であるLCO等)からアロマ製品(ベンゼン、トルエン、キシレン類;BTX)をより高効率に製造できるFCA(Fluid Catalytic Aromaforming: 流動接触芳香族製造)プロセスを紹介しました。本発表ではFCAプロセスの概要や流動床のスケールアップ技術開発の成果について説明し、当社の技術力をアピールしました。
発表題目:FCA (Fluid Catalytic Aromaforming): a newcomer to processes for producing BTX

The 18th International Symposium on Carotenoidsにて講演

発表概要 2017年7月13日にスイスで行われたThe 18th International Symposium on Carotenoidsにおいて当社研究員がパラコッカス菌とカロテノイドに関する招待講演を行いました。
インパクト 世界最大のカロテノイド学会に当社研究員が招聘され、当社で独自に分離した海洋微生物パラコッカスの特長と用途、アスタキサンチンを主成分とするカロテノイド混合物の特長、当社が開発中の健康食品用アスタキサンチン原体NaturAsta™ ARE-1Pを用いた臨床試験結果の報告を行いました。当社開発品及びプラセボ(有効成分を含まない比較試験)を45才~64才の被験者に8週間摂取させた結果、45才~54才の当社開発品摂取群において、同年代のプラセボ群より有意な脳機能の改善効果が見られたことを報告しました。
発表題目:Commercial production and Usage examples of carotenoid with Paracoccus carotinifaciens

日本乳酸菌学会2017年度大会にて発表

発表概要 2017年7月10日に福岡県宗像市で開催された日本乳酸菌学会2017年度大会にて、抗糖尿乳酸菌の開発に関する九州大学との共同研究成果を発表しました。
インパクト 当社保有の乳酸菌が持つ抗糖尿効果を試験管にて評価した結果、糖質分解酵素であるα-アミラーゼならびにα-グルコシダーゼの阻害活性を有することがわかりました。特に、当社の乳酸菌はヒト結腸癌由来のCaco-2細胞を用いた評価において、市販の抗糖尿健康食品素材であるグアバ葉茶抽出物よりも高いα-グルコシダーゼ阻害活性を有していることから、抗糖尿素材として食品や健康食品等の分野において広く使用し得ると考えています。
発表題目:乳酸菌のα-アミラーゼおよびα-グルコシダーゼ阻害作用および抗糖尿病の可能性

2017年6月

Journal of Oleo Science(Vol. 66)に掲載

発表概要 当社と生産開発研究所 眞岡博士のスジアラのカロテノイドに関する研究成果がJournal of Oleo Science(Vol. 66)に掲載されました。
インパクト 中国や国内の西南諸島で高級魚とされているスジアラの皮の分析を行ったところ、アスタキサンチン、ツナキサンチンを主とするカロテノイドが含まれていることが明らかとなりました。また、このスジアラのカロテノイドエステル体の脂肪酸組成を分析したところ、ドコサヘキサエン酸のみが検出されました。これは、魚の皮中のカロテノイドエステル体としては初めての報告となります。
発表題目:Carotenoids of Red, Brown, and Black Specimens of Plectropomus leopardus, the Coral Trout (Suziara in Japanese)

2017年5月

船舶におけるSOx排出規制とシリンダ油開発状況

発表概要 バリシップ今治2017(2017年5月26日)にて、船舶SOx排出規制動向とそれに対応する潤滑油技術について発表しました。
インパクト 2020年に一般海域における舶用燃料硫黄分規制が現行3.5%から0.5%に強化されることが決まり、船舶業界における大きな関心事となっています。当社は西日本最大の海事展バリシップ今治において、船舶SOx排出規制の動向とそれに対応する潤滑油技術に関する発表を行い、当社の潤滑油技術、特にLNGなどの超低硫黄燃料適用時のシリンダ油性能として課題となる清浄性能と灰分堆積抑制性能の両立を可能とするJAST(JXTG Ash Softening Technology)技術について、アピールしました。

STLE 72nd Annual Meeting & Exhibitionにて発表

発表概要 2017年5月24日に、Hyatt Regency Atlanta(アメリカ、ジョージア州)にて、軸受トルクとグリースの組成の関係性について発表しました。
インパクト ベアリング(軸受)の潤滑にはグリースが使われることが多く、近年、軸受で発生するトルク損失を低減することが省エネの観点から注目されています。今回はグリースの中でもリチウム(Li)系のグリースの成分に着目し、グリースの物性などが軸受トルク損失に与える影響を検証しました。その結果、グリースの油膜厚さや粘度特性が大きな影響因子であり、軸受の運転条件によってその影響する因子も異なることを見出しました。本成果は今後のグリース開発への応用が期待されます。
発表題目:Effects of Li Grease Components on Radial Ball Bearing Torque and Their Properties

Japanese Joumal of Applied Physics Vol.56に掲載

発表概要 Japanese Joumal of Applied Physics Vol.56,06GE08(2017)にて、当社研究員の分析技術に関する成果を掲載しました。
インパクト 石油資源の有効活用のため、重油として利用されている原料を軽油等に転換させる技術が必要となっています。この技術開発には触媒失活の原因である触媒上に堆積したコークス組成の把握が必須となりDART-TOFMS※1による分析手法の検討を行いました。詳細解析の結果、処理する原料により生成するコークスの組成が異なることがわかり、触媒失活機構の解明に繋げることができました。
  • ※1DART-TOFMS:Direct Analysis in Real Time–Time Of Flight Mass Spectrometry
発表題目:Characterization of coke, or carbonaceous matter, formed on CoMo catalysts used in hydrodesulfurization unit in oil refinery

第22回国際食品素材/添加物展・会議にて講演

発表概要 2017年5月25日に東京ビッグサイトで開催された第22回国際食品素材/添加物展・会議(ifia JAPAN 2017)にて、当社研究員がアスタキサンチンに関する講演を行いました。
インパクト 当社が開発した健康食品用アスタキサンチン原体「NaturAsta™ ARE-1P」及びプラセボ(有効成分を含まない比較試験)を45才~64才の被験者に8週間摂取させた結果、45才~54才の当社開発アスタキサンチン原体摂取群において、同年代のプラセボ群より有意な脳機能の改善効果が見られたことを報告しました。
発表題目:中高齢の方を対象としたアスタキサンチン含有食品の摂取による脳機能への効果

2017年4月

高機能プラスチック展に出展

発表概要 2017年4月5~7日、東京ビッグサイトで開催された高機能プラスチック展に、ナノインプリント技術を用いた新規開発品「防曇膜」「無反射膜」を展示しました。
インパクト 当社ではナノインプリント技術を用いて、光学分野を中心にフィルムおよびガラス基板製品の開発を行っています。
本展示では、当社が独自に開発した手法で形成したナノ構造を、特殊な無機材料や紫外線硬化樹脂にナノインプリント製法で形成した「防曇膜」、「無反射膜」を初めて展示し、表面の微細構造で曇り防止や低反射率といった性能を実現できることをアピールしました。既存の光学分野に限らず、新規分野のお客様からも多くの問い合わせをいただく有意義な出展となりました。

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