お知らせ

2019年度

当社の研究開発拠点「中央技術研究所」における新規事業創出に向けたスタートアップ企業連携活動について

各 位

 当社(社長:大田 勝幸)は、2018年よりシリコンバレーへの社員派遣、ベンチャーキャピタルファンドへの出資、アクセラレータープログラムの活用など、スタートアップ企業との連携を通した最先端の革新技術・ビジネスモデルの探索、新規事業の共創に向けた取組みを強化してまいりました。当社は、スタートアップ企業の技術・ノウハウを迅速かつ正確に理解するため、まずは「小さく、素早く」試してみることを重視しており、中央技術研究所(所在地:神奈川県横浜市中区)におけるトライアル(実証試験)を積極的に行っております。昨年から2019年にかけて実行したトライアルの一部について、以下のとおりお知らせいたします。

  

<2018年~2019年のトライアル実績>

(1)ミツフジ社のウェアラブルデバイスを用いたバイタル情報モニタリング

目的

ウェアラブルセンサーにより製油所等における現場作業員の心拍数などの体調データを収集し、体調変化や精神的疲労度を分析することによる事故の未然防止効果を期待し、センサーの正確性や機能性を検証

トライアル内容

研究所員20名がウェアラブルデバイスを着用し、一定期間のデータ収集およびアンケート調査の実施

トライアル結果

センサーの正確性は確認できたが、体調変化の指数化については整合性の検証が必要であると確認されたことから、追加検証を予定

今後の活用

製油所にて2020年2月以降追加検証の見込み

 

(2)inQs社のワイヤレスセンサーによる異常検知による点検作業の効率化

目的

inQs社の振動センサー及び点検記録アプリを実際の業務で使用し、異常検知の迅速化など製油所業務の高度化・効率化に役立つ可能性を検証

トライアル概要

中央技術研究所内の日光が当たりづらい場所にセンサーを設置

トライアル結果

実験を実施した7月は日照時間が少なかったが、電池が切れることなくセンサーは正確に稼働し、作業の効率化、省力化が期待できることを確認

今後の活用

製油所防爆エリアでの通信環境の確認作業を予定

 

(3)everactive社の温度差発電センサーの導入によるスチームトラップの異常感知

目的

スチームトラップの不具合を早期発見し、メンテナンスコスト削減およびスチーム漏洩削減による省エネルギー化の効果が期待できる、everactive社のセンサーの機能およびユーザビリティを確認

トライアル概要

研究所内で稼働中の複数のスチームトラップを対象にセンサーを設置し、リアルタイムな温度の変化をモニタリングできる一連のシステムを確認

トライアル結果

センサー設置の簡便性やモニタリングのユーザビリティを確認し、また、国内防爆認証やローカル無線通信距離等、本格導入に向けた課題を明確化

今後の活用

センサーのコア技術である超省電力プロセッサを活かした回転機の異常振動や配管腐食を検知するセンサーへの期待を含め、製油所におけるセンサーの追加検証検討およびeveractive社との意見交換を継続

 

(4)MemComputing社の計算アルゴリズムを活用した原油外航配船の最適化

目的

担当者の熟練と多大な業務量を要する原油外航船の配船作業を計算モデル化することで、作業の効率化・迅速化と最適配船による石油製品の製造利益最大化等の効果を期待し、MemComputing社の計算手法を検証

トライアル概要

MemComputing社の計算アルゴリズムを当社の配船計画に適用し、配船パターンをモデル化してもらい、現行の配船計画と比較した際の優位性を検証

トライアル結果

配船計画に必要な情報・制約・条件を伝え、それらの数理モデル化まで完了し、現在は、配船パターンの全体的な計算アルゴリズムの公式化、実装作業を継続中

今後の活用

計算の速度や収束性が本格運用の要件を満たすことが確認できた場合、現行の運用から置き換える際のコストやリスクの評価を行う予定

 

 当社は、JXTGグループの長期ビジョンにおいて、2040年のありたい姿として「事業構造の変革による価値創造」を掲げており、アクセラレータープログラムをはじめ、JXTGグループをあげて、外部連携を推進しております。スタートアップ企業や大学・研究開発法人との連携により、外部のアイデアや技術の導入に積極的に取り組み、社会の変化への対応力を強化してまいります。

 

以 上

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