ニュースリリース

2017年度

2017年6月 8日

大象株式会社におけるアスタキサンチン製造工場の竣工式開催について

記者各位

 

 当社(社長: 杉森 務)のアスタキサンチン※1製造受委託契約先である大象(デサン)株式会社(社長:Hongeun Jeong)は、6月7日にアスタキサンチン製造工場の竣工式を開催し、本格的に商業製造を開始しましたのでお知らせいたします。

 

 当社は、天然海洋微生物と独自発酵技術の活用により天然アスタキサンチン(商品名:Panaferd-AX)を開発し、養殖サケ・マス向けの色揚げ飼料として欧米を中心に販売し、現在90%以上の世界シェアを有しております。

 

 現在、世界的にサケ・マス需要は増大しており、飼料用アスタキサンチンの需要も拡大しております。その約9割は化学合成由来のアスタキサンチンですが、オーガニック志向が強いイギリスやオーストラリア等の国々では、より安心・安全な飼料として天然アスタキサンチンのニーズが高まっており、天然アスタキサンチンの需要は今後も堅調に増加していくことが見込まれております。

 

 当社は、これまでイタリアにおいてPanaferd-AXを製造しておりましたが、今後の需要増大に対応すべく、大象社とも製造受委託契約を結び、準備を進めてまいりました。今般の商業製造の開始により、Panaferd-AXを2拠点体制で安定的に供給することが可能となります。

 

 今後も、当社グループの行動基準の一つである「価値ある商品・サービスの提供」のもと、アスタキサンチン製品の開発・販売を通して、ニュートリション領域でのさらなる事業拡大を追求してまいります。

 

※1 アスタキサンチン:エビやカニに含まれる赤色のカロテノイド色素の一種。

 

<Panaferd-AX>

Panaferd-AX.jpg

<Panaferd-AXを給餌したアトランティックサーモン>

サーモン.jpg

 

<竣工式後の記念撮影>

竣工式典.png

当社 河西機能材カンパニープレジデント(中央左) と 大象社 Hongeun Jeong社長(中央右)

 

 

【参考】大象株式会社概要

 韓国の大手総合食品会社であり、1956年韓国で初めて発酵法※2によるグルタミン酸ナトリウムの生産技術開発に成功、現在では各種アミノ酸や機能品素材を製造・販売している世界有数のバイオ企業です。

 今回製造を委託する同社群山BIO工場は、同社の主力工場の一つで、ISO9001等の国際規格を取得し、各種調味素材、アミノ酸類、DHA等を発酵法によって生産しています。

 

※2 発酵法:微生物を利用して、製品を生産する方法。

デサン地図.jpg

 

以 上