At First現場で活躍する若手座談会
〜製油所という環境が成長を促す〜

東北から九州まで、ENEOSは全国に11ヵ所の製油所・製造所を有し、日々、各種石油製品を生産している。製油所・製造所はENEOSの事業の基盤であり、その安定稼働によるエネルギー供給が国内の産業・社会生活を力強く支えている。ここでは大分製油所に勤務する4人の若手社員に登場してもらい、仕事内容やそのやりがい、職場環境、大分という場所の魅力など、フランクに語り合ってもらった。

TALK MEMBER

  • 鈴木 日向SUZUKI HYUGA
    大分製油所 設備保全グループ
    工学院 環境フィールド工学専攻修了 
    3年目(2020年入社)
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    神奈川県出身。設備保全グループの中で、静機器の補修をメインに、建屋の不具合修繕や基礎の補修など、補修計画の立案、実施を担当。プライベートでは、若手のリーダー的存在。仲間と年数回の旅行を楽しむほか、若手中心のゴルフコンペを開催している。

  • 木下 順平KINOSHITA JUNPEI
    大分製油所 設備検査グループ
    総合理工学府 先端エネルギー理工学専攻修了 
    2年目(2021年入社)
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    福岡県出身。配管をはじめとした静機器の腐食・劣化を調査し、補修の要否を判断する業務を担当している。DX推進領域も担当分野。オフでは、ゴルフにハマっている。週に一度は仲間や上司、協力会社のメンバーとゴルフ場に出向く。

  • 石川 賢ISHIKAWA KEN
    大分製油所 製油技術グループ
    創造理工学研究科 総合機械工学科修了 
    2年目(2021年入社)
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    東京都出身。運転装置の技術検討、運転方針の決定など、主にユーティリティ装置の最適化を担当。状況に応じた運転調整を行い収益の最大化を目指している。入社時の配属希望は「寮があってゴルフができればどこでもいい」。そして、大分製油所配属となった。

  • 佐藤 晴信SATO HARUNOBU
    大分製油所 需給管理グループ
    経済学部 経済学科卒業 
    1年目(2022年入社)
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    神奈川県出身。物流チームに所属し、船舶出荷を担当。出荷スケジュールの作成、出荷数量の集計などを行っている。大分製油所配属に当初は不安を感じたが、今ではすっかり地元に馴染み、九州各地への旅行を楽しむなど、地方生活を満喫している。

就職活動のこと、そしてENEOSに入社を決めた理由は?

鈴木

今日は入社1~3年目の若手社員に集まってもらいました。この中では私が一番長い社歴になるわけですが、みんな同世代で仲のいいメンバー。まずは就職活動当時の話をしたいと思います。一番若く、唯一の文系出身である佐藤さんから口火を切ってもらえますか。

佐藤

はい。私は人々の生活に必要不可欠で、世の中にインパクトを与えられ、それを身近に感じられる業界を志望していました。その一つがエネルギー業界。その中でENEOSを志望したのは、脱炭素が叫ばれている中で、自分事として次世代のエネルギー社会を生み出すことができると考えたからです。石油を扱っている企業だからこそ、自分たちの事業構造を早急に改革することが求められ、そのような変革期だからこそ、様々な刺激を受けながら仕事をすることができるのではないかと思いました。

石川

私は大学では新しい熱交換器の研究に取り組みました。具体的には、毛細管現象を用いて冷媒を循環させ、省エネを実現する装置の研究です。専攻がエネルギー関連だったので、専門性を活かせる石油精製、石油開発等のエネルギー関連業界を志望。最終的には、カーボンニュートラルに向けてポテンシャルを感じた石油業界に絞って就活しました。ENEOSは業界1位であるため、多彩な事業機会に恵まれていると思ったのが、入社の決め手ですね。

木下

私は高専で機械工学や人工知能を学び、大学院ではイオンエンジンの研究に取り組みました。新しいことにチャレンジするのが好きなタイプで、電気工学も含めて学生時代は幅広い理系の領域を学びました。ENEOSに惹かれたポイントの一つは積極的なDX推進。DXは元々取り組みたいと思っていた技術分野であり、ENEOSであれば、変革に向けた刺激のある環境で働くことができると思いましたね。鈴木さんは、土木系の出身と聞いています。一般的にはゼネコンなどに進む方が多いですよね。

鈴木

そうですね。ただゼネコンに入ると、メンテナンス主体になってしまって、自分にとってはものたりないと思ったのです。他の分野で興味があったのがエネルギー業界。特に石油業界は転換期という重要な時期であり、私たちの世代はその転換期の中心になれると思いました。また、土木出身だからこそ、他の人にはない独自のバリューも発揮できるのではないか。そしてシェアNO.1であるENEOSであれば、規模が大きく、転換期のダイナミックな仕事に就ける、格段にやりがいがあると思い入社を決めました。

現在の仕事内容について、その魅力ややりがいは?

鈴木

事務系の仕事をしている佐藤さんを除けば、私たち理系出身者の製油所でのミッションは、端的に言えば、装置の最適化だと思います。それはつまり、製油所の安定稼働であり収益の最大化を追求すること。その実現のためにそれぞれの業務があるわけですが、私の業務である塔槽や配管・バブルなど静機器の補修は、木下さんと連携することが多くなりますね。

木下

ええ。私はプラント設備の腐食・劣化が進んでいそうな箇所を検査し、補修の要否を判断する業務を担当しています。補修が必要であれば、鈴木さんに依頼する流れになります。それに加えてDX推進業務にも携わっています。その成果の一つが、360°リファイナリービュー。これは製油所内の「ストリートビュー」といえるもので、遠隔で現場の確認ができます。これによりトラブルが生じた際も効率的な対応が可能となります。また現在、実証実験を進めているのが、配管等の腐食・劣化具合をAI判定するというもの。これが実現すれば、業務効率化に大きく寄与すると思っています。石川さんの担当はユーティリティ関連装置ですね。

石川

装置の運転に必要な圧縮空気や水、燃料、水素などを供給する設備をユーティリティと言い、これら運転装置の技術検討や運転方針の決定を私は担当しています。鈴木さんが私たちのミッションの一つに収益の最大化を指摘しましたが、私の業務は直接収益率に関わってきます。運転の最適化のために技術的な調整を行いますが、それで月数億円の単位で収益が変わってくるので、数字にはこだわっていますね。そして、それだけの裁量を与えられていること、その責任を果たせたときにやりがいを感じます。

木下

同感です。検査においても、腐食などの悪い箇所を見落として放置すれば、後に大きな損失が出ます。検査業務には年間数十億円の予算が当てられていますから、それに見合った効果的な検査を行うことを求められます。私たちのような若手が、それだけの裁量、権限を持って仕事ができるのが当製油所。もちろんいきなり一人でなんでもやるというわけではありません。1年目の社員には、OJTリーダーとして先輩社員がサポートする体制が整っています。私自身も昨年は先輩にサポートしてもらいながら実務経験を積んできました。また、新しい取り組みや不測の事態に対して、ベストな対応を取るべくチャレンジできる点にもやりがいを感じます。

鈴木

そうですね。仕事の規模も金額も、若手のうちから大きなものを扱えるのは貴重な経験だと思います。その分責任は大きなものがありますが、やりがいも大きい。先日、アメリカでの製品完成検査のため、ENEOS側としては自分一人でアメリカに出張しました。若手に任せる風土を実感しましたね。佐藤さんは装置や設備に直接関わりませんが、どのような業務か教えてください。

佐藤

私は物流の仕事に携わっています。担当は国内の船舶出荷。主に出荷スケジュールの作成や出荷数量の集計が自分の業務になります。重要なポイントは需要家のオーダーに対して効率的な出荷を行うこと。つまりそれは、的確な管理と需要予測をベースに積載率を最大化することです。当初、新入社員である私に、これほど責任ある仕事が与えられるとは思っていませんでした。当然プレッシャーも感じますが、やはり大きなやりがいを持って働くことができています。

職場の環境、そして大分という場所について感じていることは?

佐藤

職場の魅力は、優しく心の広い人がたくさんいることです。まだわからないことが多い新人の私ですが、仕事の疑問を投げかければ、誰もが快く答えてくれます。縁もゆかりもない大分に配属になった当初は不安ばかりでしたが、そういった私生活の悩みについても心配し、相談に乗ってくれる先輩がたくさんいます。人に恵まれた職場で本当に良かったと思いますね。

鈴木

私も新人のとき、佐藤さんと同様の印象を受けました。感じるのは、地方ならではのおおらかさ。オペレーターの方々、地元採用の方々、その多くは大分の出身です。首都圏などの都市部とは違う温かみや優しさがありますし、それが職場の雰囲気を作っていると思います。また、仕事では様々な部署の人と関わります。組織横断的に仕事が進みますから、必然的に製油所のメンバー全員と仲間意識が強くなりますね。

石川

それは私も感じます。運転グループや工務グループなどと連携・協働することが多いですが、一つのチームとなったような一体感は当製油所の魅力の一つだと思いますね。その中で若手を育てようという文化がある。責任ある様々な経験ができますから、若手の担当が大きく成長できると実感しています。

木下

ええ、それはみんなが感じていることだと思いますね。また別の側面でいえば、テレワークやフレックスが導入されているため、かなり自由度が高い働き方ができるのも魅力の一つ。また、当製油所の魅力は仕事だけでなく、プライベートも含めて若手、ベテラン関係なく交流していること。入社前は、プライベートも一緒だと息苦しいと思っていましたが、そんなことは全然なかったですね。楽しく交流しています。

石川

私と木下さんと鈴木さんは、ゴルフ仲間。入社時配属先を聞かれたとき、ゴルフと寮があればどこでもいいと答えたほどゴルフが好きですが、大分は車で少し走ればゴルフ場がたくさんあります。週に一回のペースで出かけていますし、若手メンバーでゴルフコンペも行っています。また、寮が素晴らしい。居心地が良くて、当分出られそうにないですね。

鈴木

大分の良さの一つは、食べ物が新鮮でおいしいということ。特に海鮮や鶏料理は有名で、どの居酒屋に行ってもハズレがない。また大分の製油所は他の製油所と違って、繁華街である大分駅近くにあるので何かと便利ですね。交通の便もいいですから、気軽に旅行にも行けますね。

佐藤

私は配属になってから、別府温泉はもちろん、福岡、長崎、熊本、宮崎、佐賀へ旅行に行きました。九州は美味しいものが多く、大自然の絶景も見ることができます。首都圏勤務では気軽に九州旅行はできないですが、今大分に住み、九州を満喫しています。地方勤務の良さを存分に味わっています。

これから挑戦してみたいこと、学生の方々に伝えたいことは?

石川

事業計画の立案など経営に関わるような業務をしてみたいですね。そのためにもまずは現業をしっかり学び、それを、ENEOSが今後取り組もうとしているカーボンニュートラルなどの事業に活かしていきたいと思っています。

鈴木

そうですね。カーボンニュートラルも含めてエネルギー業界は大きな転換期にあります。その中で新技術の導入など今までやっていなかったことに取り組み、自分の名刺代わりになるような実績を積んでいければと思いますね。また製油所においては、業務の効率化に取り組んでいきたい。誰もが情報を共有し属人化を排するような仕組みを考えていきたいと思っています。

木下

私も鈴木さんの考えに近いのですが、それを実現するのが、今取り組んでいるDX推進だと考えています。まだまだ業務内に残っているアナログチックで非効率的なものを極小化し、多大な業務をより効率的に、誰もが遂行していけるような基盤づくりをしたいと思っています。

佐藤

壮大な夢ですが、私は将来、次世代エネルギー社会をつくる一翼を担いたいと考えています。自分の能力を日々磨き、多くの人を巻き込みながら本気で仕事に取り組めば、夢の実現に少しずつ近づいていくことができると信じています。

木下

学生の方に伝えたいのは、製油所を良くしたいという熱意も大切ですが、目下の業務を淡々と処理できる人も製油所という大きな組織を動かす上で重要ということ。現在変革期を迎えている当社と一緒に、より良い方向に変わっていけるような人にぜひ来てほしいと思っています。

鈴木

私が社会人になって思ったことは「できる、できない」が問題なのではなく、得た情報を関係者に発信して共有することが大事ということでした。特に若手のうちは一人で抱え込まず、周りに相談していくことがより良い成果を生むことに繋がっていく。だから、コミュニケーションを苦にしない人に入社してほしいですね。

石川

学生の方で、裁量の大きな仕事してみたいという人はぜひ当社の門を叩いてほしいですね。大企業は任される仕事の強度や評価が年次で決まると思っている人もいるかもしれませんが、ENEOSにそのような文化はありません。私たちがそれを体現していると思います。

佐藤

何かに本気で打ち込んだ経験のある人、人の気持ちに寄り添うことができる人はぜひ当社に入社していただきたいですね。そういう人は、たとえ失敗しても、鼓舞し合いながら高め合っていくことができると思います。そのような人をお待ちしています。

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