社会性報告

安全

JXTGエネルギーは、安全を事業活動の大前提と位置付けています。あらゆる事故・負傷災害を防止する策を講じ、自然災害による被害についても予防策および緊急時対策を講じています。

基本的考え方/グループ安全理念

JXTGエネルギーは、「私たちは、すべての事業活動において、『安全』と『コンプライアンス』を最優先します。」を「グループ安全理念」として掲げ、協力会社従業員の方々も含めた安全諸活動および安全教育の充実を図り、事故・労働災害ゼロを目指しています。
また、製油所・製造所および備蓄基地などにおける事故防止対策を推進するとともに、設備トラブル削減の観点から製油所・製造所の業務改革に取り組みます。

グループ安全方針

「グループ安全方針」に基づき各部門の重点目標を定めて、事故・労働災害の未然防止のための安全活動に取り組んでいます。

グループ安全方針

私たちは、「誰もケガをしない、させない」、「設備の事故撲滅」を目指し、次のことを基本方針として取り組みます。

  1. 1.ルール遵守の徹底
  2. 2.安全諸活動の確実な実行
  3. 3.危機管理能力の向上

労働災害発生状況

製油所・製造所における労働災害の発生状況は下表のとおりです。

年度別労働災害発生件数

製油所・製造所の地震対策

JXTGエネルギーでは、危険物や高圧ガスを扱う製油所・製造所においてさまざまな地震対策を実施しています。

人命保護を目的とした対策

地震や津波に備え、人命保護を最優先に以下の対策に取り組んでいます。
人が居住(執務)する事務室や装置を制御するための計器室等について、自主的に耐震強化を進めています。地震や津波が発生した場合の避難場所と避難方法を定め、災害に備えた訓練を毎年行っています。

設備の耐震強化を目的とした対策

設備の耐震強化を目的として以下の対策に取り組んでいます。
危険物を貯蔵しているタンク設備については、法令に基づく耐震強化工事を進めています。このうち、浮き屋根式タンクについては、対象となるタンクの改修工事を完了しました。また、2011年度に法制化された内部浮き蓋付きタンクの耐震強化工事についても、対象タンクについて法定期限(2023年度末)までに完了する予定です。
高圧ガス設備については、これまでも行政指導に基づき設備の耐震性評価を行ってきましたが、東日本大震災を踏まえて球形タンクのブレース(筋交い)の耐震強化を完了し、また重要度が高い設備の耐震対策を実施中です。

減災を目的とした対策

大地震が発生した際に速やかに装置を安全に停止することを目的として地震計を設置し、地震の大きさにより装置を停止するシステムを全製油所・製造所に導入しています。

事故・トラブルの対策

石油・石油化学業界における設備の破損を伴う事故は、事業所の操業とその周辺地域にも重大な影響を及ぼすため、さまざまな取り組みを行っています。

防災設備

製油所・製造所および備蓄基地等では、万一の事故・災害に備え、さまざまな防災設備を設置するなどの対策を講じています。

流出油対策

貯蔵タンク設備を複数の防油堤で囲み、タンクからの油漏えいがあった場合でも事業所外への流出を防止するとともに、海上においてはオイルフェンスや油回収船を配備し、油流出にも迅速に対応できるようにしています。

火災対策

危険物や高圧ガスを取り扱う製油所等では、万一の大規模火災を想定し大型化学高所放水車、泡原液搬送車、消火能力の大きい泡放水砲に加えて、泡消火設備や散水設備、大型消火器等も多数配置しています。また、海上における事故・災害に対しては、消火能力を有する防災船を配備しています。

製油所などの相互応援

大規模な地震によって製油所等で災害が発生し、単独での事態の収拾が困難な場合に備えて、JXTGエネルギーグループ内で組織的な応援ができるように対応業務や緊急対策にかかわる体制を定め、迅速な災害対応を図れるようにしています。

防災訓練

総合防災訓練

万一の事故・災害に備え、迅速かつ的確な防災活動が行えるように、定期的に自衛防災組織による総合的な防災訓練を行っています。また、所轄消防署や近隣企業の共同防災組織との合同防災訓練等、さまざまな訓練を積み重ねています。

危機管理の強化と周辺地域との連携~JX喜入石油基地の取り組み~

喜入基地は、当社グループの国内最前線備蓄基地として、原油の受け入れ・払い出しを行っています。産油国と製油所を結び、年間500隻のタンカーが入出港するオイルロードの要です。私たちは、このオイルロードの流れが滞ることがないように、海上および陸上における安全確保に全力を注いでいます。
「訓練で120点の評価を得られなければ、現実では役に立たない。安全は完全ではない。」を胸に、「安全への備え」「万一への備え」のために、年間300回以上の防災訓練を実施しています。訓練は、喜入基地単独で行うほか、地元行政等の関係機関・地域住民の方々とも合同で行っています。今後も関係機関・地域住民の方々との連携を強化し、万一の災害時に即応できる体制づくりに取り組んでいきます。

消防技術競技会

消防署などで催される消防技術競技会に従業員が積極的に参加し、技量の維持・向上に努め、 万一の際に確実な対応ができるよう備えています。

根岸製油所における競技会の様子

消防演習見学

災害発生時に初動対応の指揮を行う従業員は、独立行政法人海上災害防止センターで「コンビナート火災消防演習」等の見学を行い、的確な初期対応や消火戦術がとれるようにしています。

大規模油流出に備えた事故対応組織のICS(Incident Command System)運用訓練

コミュニケーショントレーニングの実施

JXTGエネルギーグループの製油所・製造所および備蓄基地等では、 事故・災害時の刻々と変化する状況に対応して、メディアやステークホルダーに対して適切な情報提供が行えるよう、リアルタイム型シミュレーション訓練を定期的に実施しています。
この訓練では、事故が起きたことを想定し、従業員がマスコミ関係者・地域住民等に扮し電話対応や記者会見を行い、問題点の洗い出しを行い改善につなげています。

トレーニングの様子

東日本大震災発生時の対応

2011年に発生した東日本大震災では、まず「人の安全」に焦点を当て、安否確認システムにより、従業員やその家族の安否を確認し、適時、会社からの情報提供を行いました。
また、関係官庁や石油連盟等の業界団体からの要請に対して的確に対応しました。ほかにも、本社対策本部のもとに個別にチームを編成し、被災地への石油製品搬送、仮設サービスステーションの設置、石油製品の無償提供、およびオフィス部門を含む全操業部門での節電対策などに取り組みました。
2016年4月に発生した熊本地震においても、東日本大震災時の経験に基づき、業界各社とともに、被災地への供給活動への取り組みを速やかに実施しました。

製油所における防犯対策

製油所での取り組みとして、設備への入館時のセキュリティを厳格化し、不審者の侵入を防ぐなどのリスクを回避しています。

製油所・製造所などにおける安全への取り組み

各製油所・製造所等における安全への取り組みについてはJXTGエネルギー事業所一覧よりご覧いただけます。

和歌山製油所火災事故における今後の対策

当社は、和歌山製油所において、2017年1月18日に発生したタンク火災および1月22日に発生した潤滑油製造装置群火災に関しまして、外部有識者を含む事故調査委員会を2月10日に設置し、同委員会による3カ月余りにわたる審議を経て取りまとめられた事故報告書を、2017年5月、経済産業省に提出いたしました。
その後、経済産業省からは和歌山製油所の上記事故に限らず、昨今の事故の発生状況に関し厳重な注意を受けており、弊社としては、和歌山製油所のみならず、全社で重く受け止め、再発防止対策を徹底し、保安管理体制の改善を図っているところです。関係各位に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、あらためて深くお詫び申し上げます。
  • 当時東燃ゼネラル石油株式会社和歌山工場

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