ダイバーシティ推進

性的マイノリティへの取り組み

1. 性のあり方にかかわらず働きやすい職場環境の実現に向けた取り組み

性のあり方にかかわらず働きやすい職場環境とするために、性的マイノリティへの理解促進を目的に継続的な社内研修やeラーニング等を実施しています。
2019年4月には、人事諸制度における配偶者の定義に「同性パートナー((社員と事実上婚姻関係と同様の事情にある同性の者))」 を追加しました。
また、一般社団法人「work with Pride」が策定しているPRIDE指標において、2020年度から4年度連続、最高評価のゴールド認定を受けています。PRIDE指標とは、LGBTQなどの性的マイノリティへの取り組みに対する評価指標であり、ENEOSグループ行動基準、ENEOS人事基本方針や各種研修を通じた啓発活動などが評価されました。

出典:work with Pride PRIDE指標

2. 取り組み事例

(1)全社員向け研修の実施

全社員を対象として、継続的に性自認や性的指向の多様性に関する研修を実施しています。2022年度は、以下の内容を含むeラーニングを実施しました。

  • アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の対処法
  • SOGI(性的指向・性自認)ハラスメントについて
  • カミングアウトに関するケースワーク

(2)役職者向け研修の実施

課長級以上の役職者を対象として、ダイバーシティマネジメント研修を実施しています。2022年度は、外部の講師による講義動画や、オンラインセミナーを用いて以下の内容に関する研修を実施しました。

  • ダイバーシティ&インクルージョンにおける経営効果について
  • アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)と組織の心理的安全性確保について
  • 多様な人材のマネジメント(両立社員やマイノリティ社員のマネジメント手法)について

(3)ENEOS ALLY(アライ)の取り組み

2022年度より、性的マイノリティが安心して働くことのできる組織づくりの一環として、ENEOS ALLY(アライ)の取り組みを始めました。性的マイノリティの価値観や活動を支持、支援する想いがある従業員が、自らがALLYであることを周囲に表明することで、心理的安全性の高い職場を作ることを目的としています。
また、希望者に向けて、国内外の性的マイノリティ関連ニュース等をまとめた「ENEOS ALLY(アライ)通信」の発信や、オリジナルステッカーの配布、各種イベントの企画をしています。2023年度は、社外の当事者の方々をゲストスピーカーとしてお招きしたセミナーを開催しました。当日は200名を超える社員がリアルタイムで聴講し、ゲストスピーカーの方々のこれまでの経験や、性的マイノリティを取り巻く環境について学びました。

ENEOS ALLYオリジナルステッカー
セミナーの様子

(4)「性的マイノリティに関する職場サポートガイドブック」の作成・公開

性的マイノリティの当事者が職場にいることを前提として、誰もが安心して働けるよう、職場内でのコミュニケーションの取り方に関する情報をまとめたガイドブックを作成し、社内イントラネット上で公開しています。ガイドブックには、性のあり方に関する基礎知識や気を付けるべき言動、カミングアウトを受けた際のポイント等を掲載しています。

(5)性的マイノリティに関する社内相談窓口の設置

当事者・非当事者に関わらず、全ての社員が性的マイノリティに関する悩み事を相談するための社内相談窓口を設置しています。相談には、外部講師による専用の研修を受講した担当者が対応しています。